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がんばれ建部
痛々しい朝は過ぎ今は学校の教室。
授業の真っ最中、眠気と戦っていた。
「これによって法律が...」
公民の担当の壇之森先生は教科書片手に1人元気よく語り板書していて眠い眠い。
生徒に教科書を読ませたり質問は滅多に無いため目が覚めるチャンスはない。
ふにゃふにゃな字で黒板を写していく。
突然先生は指を指す。
「建部、それじゃあ質問するぞ」
一瞬ドキドキしたものの安心。
内容は右から左に流れていたため答えられるわけもなく建部とやらもドギマギしている。
がんば建部。
結局答えることはできず先生はより一層大きな声で説明を始め程なくして授業は終わった。