おはようサン
目覚ましの音が頭の奥で鳴り響く朝早く。
ウザったらしい音を止め時間を確認しながらされど布団にくるまっている。
家は二階建ての一軒家。
ローンの返済中の我が両親は7時には既に出勤している。
父は運送会社、母は食品メーカーに努めている共働き世帯。
家族紹介でもしようか。
父、母がいる。
兄、妹がいる。
おっと今ヒーターの前で温まっていると妹が起きて来たではないか。
名を優≪ゆう≫。
炬燵≪こたつ≫に入り縮こまっている。
お湯が沸き朝食を用意しながらヒーターから炬燵へと移動した。
今日の朝食は食パン、母が作っていたスクランブルエッグ、ベーコン、コーヒィーである。
優しい優しい我は妹にもココア↑まで用意しておいた。
『昨日起きた事故では...、火曜日は映画ランキング...』
ニュースの音だけが聞こえるリビング。
ココアを用意しておいたのにもかかわらず、に・ら・み、を送ってきてしかも飲んでやがる。
まぁでも広く広い心の持ち主の我はボケェーと間抜けな面をさらに間抜けにしながら朝食を食べていた。
食べ終えて自室に戻るとカーテンの隙間から日の光が少し入ってきていた。
『おはよう太陽』。
心の内でそう思った。痛い。
主人公は寡黙ですが脳内は結構パァリィーしてます