聖夜まで 後
24日、いつの間にか夜になっていた。
昨日に引き続き崩れに崩れた生活リズムは冬休みの間ずっと続ききっと学校が始まってからの数日はつらくなる未来が見える中。
それでも治しません。
崩れた生活で気付けばもう夜聖夜になっていました。
昼間はだらだら過ごし今に至る。
夕食はクリスマスイブなのでチキン、ケーキと豪華でした。
久しぶりに家族全員がリビングで食事をとったけど僕個人の様々な理由から居づらかった。
黙々と食べるものは食べ部屋へと戻る。
きっと思春期で難しい頃だと両親とも認識しているだろう。
部屋へと戻りゲームの周回もやる気が起きなかったため本棚から漫画や小説を読み始める。
漫画は早く読み終えられるが小説になるとそれなりに時間を有する。
小説を手に取り前の巻の内容を思い出しながら読み進めていく。
読み始めてさほどしない内にお風呂に入りに行き中断してしまう。
さっぱりして再開しようと本を手にしようとするときスマホが反応する。
『太郎:大成功!、神様、仏様、俊介様~』
太郎たちのデート写真やお揃いブレスレットと写真まで送って来る。
クリぼっちに嫌味のごとく送られてくる幸せオーラは甘い、口から砂糖吐き出すぐらい甘い。
ただこの様子からデートは成功のようだ。
『俊介:はい、はい素直に爆ぜてください』
『太郎:そんなこというなよ~俊介だってすぐ彼女できるよぉd(>_・ )』
けぇーむかつく奴だな。
これが...強者の余裕ってやつか。
どうせすぐってできないってのフラグだろ。
『太郎:あそういえば今度香奈が話したいって』
ん?話したいことってなんだろうか。
以前の初めた会った時の印象、最悪でごみを見るかの如く視線を向けて来た彼女さん。
『俊介:了解』
『太郎:よろしく頼むで』
深く考えずこの事は未来の僕に託すのが無難。
そして猛烈に恋愛小説が読みたくなってきた。
今読んでるバトルものから恋愛ものにシフトチェンジ。
ガチガチ、ドロドロの恋愛劇ではなくてコメディ要素も含んだ脳死で読めるのがいい。
本棚に数あるものから選び始めた。
ここ三日やたらぼっちや彼女いなくて無意味な生活だと非難してきたが趣味に生き好き大人になったらできないだらだら生活も有りだと思う。
爆ぜろと言った友達のデートに助言してそれが成功し助言した本人としてもうれしくなる。
聖夜は悪くなく過ぎた。