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死神の歌

ささやかで 愚かで 優しい 愛の歌


なんのために 歌おうか


衰えはじめる 愛にしがみつく


お前のために 歌おうか



そこには優しさに満ち溢れた母がいるんだろう 

柔らかく手を握りながら


そこには逞しくはだかる父がいるんだろう

お前を守らんとしながら



だけどおまえはこっちを向いている



弱く泣くか弱い少女よ


滲みでた諦めの混沌で


 私はおまえを見つけた




命乞いをする羽虫のように


生きたまま千切られる花びらのように


もがきながら啜られる蓑虫のように



暗い暗い この手に抱かれなさい




温かいベットを土へと変えて


父母の眼差しを暗い穴に変えて


握る柔らかい手を泥にしてあげる



おまえからすれば


暗い絶望の淵に 落ちていくのかもしれないけど


柔らかい体を喰い始めるかもしれないけれど





私の愛にむくいておくれ


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