表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ここどうぞ  作者: 瀬名 葵
6/10

5月

「ヒロ〜〜!おはよう!」

「おはようトキ君。」

結局、毎日学校に来ている。

断れなかった…心疾患に嘘はない。

そして、親御さんもやって来て親御さんにもお願いされた。

もう逃げれなかった…渋々、了承した。

無理がないように毎日だいたい、3時間くらい。トキ君の体調を見て、もう少し少ないときもあるし、多い時もある。

「今日は英語と数学の勉強をやろう!」

トキ君は一見、今日も元気そうだった。体調がいい時は本当に心臓がに病を抱えているとは思えなかった。

「おーい!神田!!!」

先生が私を呼んだ。

「何~」って言いながら、早足で先生に駆けよるトキ君。

案の定息切れ…呼ばれたの私なんだけど…

「おい!大丈夫か住吉!走っちゃダメだろ!しかも読んだのは神田の方だ!」

「そうだよ!走っちゃだよ…何やってるの!」

私が注意すると彼は笑っていた。

「先生!僕、大丈夫です!」

「無理はするなよ!本当に…」先生は心配そうに彼を見ていた。

「ところで神田!課外授業の件だが、行くのか行かない、行くのか返事をくれないかな?」

「2人とも行きます!」大きな声でトキ君が答えた。

「何言ってるんだ住吉。住吉は行けないから、代わりのレポートと決まってるじゃないか」

「どうしても行きたいんです!先生、お願いします!」

「そう言われてもなぁ…親御さんに相談してみるか…何か方法があるかもしれないし。」

「よろしくお願いします!」

彼はそう言って、こちらを見た。また、笑ってる。

でも、さっきとは違う…何か企んでいる顔だ。嫌な予感しかしなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ