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4月(3)
「早速で申し訳ないんだけどさ…学校まで一緒に行ってもらえないかな?この通り、調子が悪くて!」
「…うん。わかった。」
本当は嫌だったけど、断る事も出来なかったので行くことにした。本当に調子は悪そうだけど、何か違和感を覚える彼と一緒に学校へ向かうことにした。でも、何だろこの違和感。
「住吉!!大丈夫か!」
先生は彼の顔を見て声をかけた。
「えっと…ごめん!まだ名前をちゃんと覚えてなくて」
先生は私の方を見て言った。「神田ヒロです。」
「神田か、うん。ありがとう!住吉を連れて連れて来てくれて!とりあえず、保健室だな!神田も一緒に来てくれ!!」
えっ!!私はここでサヨナラするつもりだった。
書類を渡したら、今日は帰るつもりだった。
「さあ行こう!」サヨナラするタイミングを失い、一緒に保健室へ行くことになった。
そして、そこで私は彼が抱えている大きな病を知る事になる。
そして、偶然と思われた出会いから私は彼のある計画に巻き込まれたようだった。