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オルタナ  作者: 童君
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第5話 秘密基地・オショロ(前編)

 マミを創さんの家に連れて行った後、マミを今後どうするかの相談がなされた。幽霊とはいえ、見えて触れるマミをその辺にフラフラさせておくわけにはいかないからな。

「オレになついてるようだし、オレの家で預かろうか? 本に化けさせておけば家族にバレる心配もないし」

 この意見に、口には出さなかったが、マミも嬉しそうな顔をしていた。がしかし、神菜が大反対をした。

「絶対に駄目だよぉ、若い男女が一つ屋根の下なんてぇ! こんな可愛いマミちゃんをイッチーのとこになんて置いとくなんて絶対駄目だからね! マミちゃん、男はみんな狼なんだからね!」

「なに変な想像してんだ、相手は狸だぞ!人をなんだと思ってんだ。っていうか、狼と狸ならむしろちょうどいい感じもするだろうが」

「ほら、やっぱり食う気なんだ!」

「意味が混同してひどい事になってるぞ! まぁ、オレのとこが駄目だとしたらどうする?」

「マミちゃん、よかったら私の所に来ない?」

「え、創ちゃんいいのぉ?」

「うん、もちろん。大歓迎よ。ここにはマミちゃんの好きな本もたくさんあるし、私は一人暮らしだから家族に迷惑かける事もないし、私も一人じゃ寂しいしね。それにマミちゃんのオルタナの研究も出来るしね。どうかしらマミちゃん?」

「え、あ……あの、本当にいいんですか?」

「えぇ、マミちゃんさえよければね。やっぱりメアテ君の所の方がよかった?」

「創ちゃん、駄目だよぉ!」

「怒られちゃった。ね、どうかなマミちゃん?」

「は、はい、よろしくお願いします」

 という事で、マミは創さんのところに住む事になり、名前も月雪マミとなった。畜生羨ましいぜ。

 帰り際、マミはオレに何度も「遊びに来て下さいね、あの…絶対来て下さいね。」とくり返し、神菜は「絶対変な実験しちゃだめだよ。」と創さんに念を押していた。近々確認がてら遊びに行く必要があるだろう。


 後日、いつも通りの休日を謳歌していたオレに母・ヒロ子から命令が下った。

「あんた、暇だったら妹達連れてどっか散歩にでも行ってきなさい」

 基本的に拒否権等の人道的権利の行使を許されないという事を完全に悟っているオレは、「合点だ」とだけ言って、妹2人に散歩に行く事を告げ、弟のベビーカーの用意を済ませ、速やかに散歩へと出発した。

 しかし、散歩に行くといってもどこに行くかのプランを立てるほどの時間は確保できなかった。適当にブラブラしている内に、そういえば学校の近くに公園があったような気がするなと思いだし。進行方向をそっちへ向ける事にして、

「ルビ、カナ、次の角を左に曲がるぞ」

 と、ベビーカーを押している妹二人に伝えた。

 学校付近に着き、ウロウロしてみたが、公園はいっこうに見つからなかった。

「あれ、この辺に無かったっけなぁ?」

「あんちゃん、あんちゃん」

「ん、どうした?」

「ヨミ君があっち行きたいって~」

 確かにヨミはあっちを向いて、アウアウ言ってる。

「ヨミが言うんじゃ仕方ないな。じゃああっち行ってみよう」

 その後もヨミの道案内に従い、適当に学校の周りをウロウロしてみた。オレが高齢だったら徘徊老人として保護されかねないような動きだ。

「ヨミ君があっちだって~」「へ~い」「今度はこっちだって」「あいよ~」「ヨミ君が……」「ぜんそく前進」「あんちゃん!」「よ~し、行こか~……」

 こんなくり返しで若干ボォ~っとしてきた頃、見知らぬ広い空き地に行きついた。

「あれ、こんなとこにこんなとこあったのか。なんだろ、工事前の工事現場か? あ、おい、勝手に入るなって!」

 基本的に妹達はオレと言う絶対的指導者の、オレ・ジョンイルの言う事を聞きやしねぇ。少しはオレと母・ヒロ子の関係を見習ってほしいものだ。

 だだっ広い場所ではあったが、見まわしてみると空き地ではなかった。奥の方になにか建物が建っている。なんか四角い建物と、デカいガレージか?かなりデカイな。アメリカンって感じがするな。妹達はもうそこへ向かって走って行ってしまっている。オレもとりあえず行ってみよう。

 建物に近づくと、バカでかいガレージの所に誰かがいる事に気付いた。もちろん妹達はすでにその人になにごとか話しかけている。警戒心が無さ過ぎるな。

「妹達がすみません。お前達、少しはお兄ちゃんの言う事聞きなさい」

「いやいやぁ、全然かまわんでござるよ」

「あ、ホントすいま……」

 あれ、今この人「ござるよ」って言ったか?語尾に「ござる」をつけたか?

 四択だ。この人は、「アレな人」もしくは、「侍」または、「忍者」ひょっとすると、「オタク」。このどれかに違いない。しかし、この風貌。短髪でさわやかな髪型、つなぎの上を脱いで、腰のあたりで巻いているというガテン系な感じの服装(実際今も車の整備をしていたようだ。)。多少偏見かもしれないオレが思うオタク像とは違う気がする。どっからどう見ても創さんと対をなすかのような好青年だ。

「あのねぇ、あんちゃん。この人忍者のお仕事してるんだって~」

 忍者だったー!

 というか、よく考えたら「自称忍者=アレな人」だという事を忘れていた。自称侍も然り。ようするに「ござる」口調の時点で完全にアレな人だ。希望を持ったオレが馬鹿だったな。

「あ、あぁ忍者さんなんですか……?」

「えぇ、妹ちゃん達にはそう言った方がいいでござろう?」

「忍者さ~ん。忍者のお仕事って何するの~?」

「んん~、それは言えないのでござるよ」

「えぇ~?」

「お前らちょっとどっか行ってろ」

「あっちに犬がいるから遊んでくるといいでござるよ。忍者犬でござるよ」

「ほんとに~?」

「ヨミ君、行くよ~!」

 妹達は忍者犬を見にベビーカーを押して走って行った。

「あのここって、なんの場所なんですか?こんなとこあるの知らなくて、勝手に入ってしまって……」

「あぁ、構わんでござるよ」

 ……あれ、ござる口調は妹達の為のキャラづくりじゃなかったのか?

「あの、すいません、その『ござる』は妹達の為のキャラ付けだったんじゃなかったんですか?」

「あぁ、違うでござるよ。忍者設定は妹ちゃん達の為でござるが、『ござる』はただの悪ふざけでいつも付けてるんでござるよ」

「……なるほど。で、ここは?」

「ここはオレの秘密基地でござるよ」

「てか、一人称は拙者とかじゃないんですね」

「さすがにそこまでやるのはふざけ過ぎでござろう」

 線引きがわからねぇよ! どんな基準だ。

「あっ、で、秘密基地?」

「そう。もともとここは何もない、誰もいない、誰も来ない場所だったでござる。だからオレがこの秘密基地を建てたでござるよ」

「そんな場所が学校の周りになんて、いや、そんな場所、山奥じゃあるまいし、日本中どこ探したって」

「日本中どこ探したってない。でも、日本中のどこにでもある。ここはそういう場所なんでござるよ」

「いや、あの、意味がわからないんですが」

「オレはもともとかなりの方向音痴でござった。ある日道に迷うとこの場所に行きついたでござる。その日は特に気にもせずこの場所を後にしたのでござるが、後日道に迷っていたらまたこの場所に行きついたでござる。全然違う場所で迷っていたにもかかわらずでござる。その後も道に迷うたびにここに行きつくようになったでござる。おそらくここはオレが道に迷った時にだけたどり着ける場所と考えて間違いないでござろう。オレはここを『あるはずの無い地図に載ってないはずの場所』と名付けているでござる。かっこいいでござろう?」

 ゲーム好きとかにとってはかっこいいと思う奴がいるかも知れないな。

「誰にも迷惑かけないようなのでオレはここに秘密基地を建てたんでござるよ。大変だったでござるよぉ、一人ですこしずつ資材を運んで、しかも運び込むためにはいちいち道に迷わないといけなかったでござるからな」

「にしたって、一人でこんなの作れるもんですか?」

 改めてみるとホントに凄いな。このガレージだけでも相当だ。アメリカンサイズのデカいトラックが何台も入りそうだ。いくつか開いてるシャッターから中が見えるが、いい具合の高さに手すり付きの軽い中二階があって、椅子とかが置いてある。自分の自慢の愛車をそこから眺めながら談笑とか出来るんだな。

 やべぇ、なんかすごくいいぞ。置いてある椅子の微妙に雑な感じとか凄いいい感じだ。オレ、この人のセンスは凄い好きかもしれない。秘密基地の中身もどんどん見たくなってる。

「あぁ、時間はかかったでござるが」

「いや、時間より技術的な問題が」

「オレの親父は大工だし、兄貴は整備工。昔から、親父が仕事してるのを見つつ色々分解したり改造したりしてたでござるからね。後は、持ち前の手先の器用さと天才さがあれば楽勝でござるよ」

 忍者は両手をヒラヒラさせて、何でも無い風に言っているが、何でも無くなんかねぇんじゃねぇか?相当凄いんじゃねぇかこの人。

「あとで、そのベビーカーを改造してあげるでござるよ。自動車の余りパーツがあるからそれで、妹ちゃん達二人でも簡単に押せるようにしておくでござるよ」

「あの……、助かります。で、ところでなんで秘密基地なんです?」

「秘密基地はかっこいいからでござるよ!」

 かっ……、

「秘密基地は無条件でかっこいいでござる。指令室や、パイプの中を通って、あっという間にそれぞれの乗り物に直行できるアレ等々、秘密基地に必要なものの全てが揃っている秘密基地。君も子供のころに特撮ヒーロー物とか見て、かっこいいと思ったこと無いでござるか? オレはずっとかっこいいと思い続けてるでござる。そしたら、こんな場所が見つかったでござる。作れという脳内指令が出っぱなしになったでござるよ!」

 か、かっこいい!

 わかった、この人完全にオレの趣味と一致している。「秘密基地はかっこいい」オレはこの意見に全面的に賛成する。間違いない。ただ、オレはそれをもう言えなくなっていた。言えない歳になっていた。そんな事を言うのは恥ずかしい事で、そんな事を言うのはガキっぽいと思っていた。そんな事を言う奴らを馬鹿にするふりまでしていた。だが、この人はどうだ? 自分の好きな事を自分自身で自信満々だ。

 なにか、背中を押してもらったような気がして涙が出そうになった。

 秘密基地はかっこいい。それよりもこの人の考えや生き様、行動力はそれにも増してかっこいいと思える。

「この秘密基地には秘密基地に必要のものはオレが考えうる限り全て盛り込んだつもりでござる。ついでに忍者屋敷的要素、隠し扉や隠し通路なども完備したでござる。他にもオレが考えるいい感じの物をマックスで詰め込んだこの上なくかっこいい建物と自負してるでござるよ」

「すごい、凄すぎ、かっこ良過ぎます!マジで感動しました!オレは一村メアテ。是非、あなたの名前を教えてください」

「あぁ、紹介が遅れたでござるな。オレはオショロ。オショロと呼んで欲しいでござる」

「結構変わった名前ですね」

「偽名でござるからな」

「偽名なのかよ!」

「忍者がそうやすやすと本名を教えたりしないものでござるよ」

 忍者設定が意外と生きてるんだな。ほんとこの人の線引きは自由すぎるな。

「なるほど、わかりました。オショロさんですね。あの、秘密基地の中も見せてもらえないでしょうか?」

「いいでござるよ」

「いいのかよ!」

 忍者設定なら、「忍者が自分の基地を簡単に案内したりしないでござるよ」くらいの事はい言いそうだと思ったが、やはり自由すぎる。

「かまわんでござるよ。減るもんじゃないでござる」

 本名の方が減らないような気がするが、もういいか。

「じゃあ、妹ちゃん達も呼びに行くでござる」

 秘密基地のとガレージの間に忍者犬の犬小屋があり、妹達はそこで鎖に繋がれた柴犬とじゃれていた。

「柴犬ですね、忍者犬って感じ。名前はなんていうんですか?」

「ギアでござるよ。かっこいいでござろう?」

「あぁ、なるほど分解とか好きだって言ってましたもんね。部品のギアからって事ですね。確かにちょっとカッコイイかも」

「違うでござるよ。アメリカ版忠犬ハチ公『HACHI』の主演、リチャード・ギアからでござるよ」

 ……そうかこの人は万事こういう感じか。きっとあれだ、自由病だ。

「オショロさん、失礼ですけど、もしかして時間にルーズだったりします?」

「えぇ?なんででござるか?そんなこと無いでござるよ。忍者は時間に正確無比でござるよ」

 駄目だ、この人絶対つかまらねぇ、把握できねぇ!

「ルビちゃん、カナちゃん秘密基地探検に行くでござるよ~」

「行く~!」

 最初の段階で自己紹介を済ませていたらしい。オショロさんほどで無くても少しは警戒心というものを妹達にも学んでもらいたい。誘拐犯の練習台にもならないような妹ってのは安心なんだか不安なんだかわからん。

「さぁ、どうぞでござる。入り口は音声認識システムの鍵がかかってるでござる」

「何て言えばいいんです?ってか、オショロさんの声以外でもいいんですか?」

「誰が言うかじゃなく、何を言うかがキーでござるから大丈夫でござる。キーはかっこいい技名でござる。ちなみに一人ずつしか入れないでござるからな」

「だそうだ。お前ら、好きな技名を順番に叫んでみろ」

「は~い。花よ輝け! プリキュア・ピンクフォルテウェイブ!」

「ポーズはいい! 技名でいいんだって!」

「じゃあルビは、花よ煌け! プリキュア・ブルーフォルテウェイブ!」

「だからポーズはいいんだって! お兄ちゃんの話に少しは興味を持ってくれ」

「うん、二人ともかっこいいでござるね。メアテ君はいい妹を持ってるでござるな。あ、ちなみにヨミ君は赤ちゃんなのでメアテ君と一緒に入ってかまわんでござるよ。さ、メアテ君」

「ソニック・ブーム!」

「メアテ君、動きはどうしたでござるか?」

「声だけで開くんだろうが!」

 若干不満そうなオショロさんを残しオレは中に入った。長い廊下にいかにもと言う感じの、興味をそそられるドアや階段がある。

「水遁の術!」

 後ろでそう声が聞こえるとドアが開いて、オショロさんが入ってきた。

「忍術でもいいんですね」

「うん、オレの得意技でござるから」


 秘密基地の中身はこれ以上ないというくらいオレをワクワクさせた。

 秘密基地らしい秘密基地要素、忍者屋敷らしい忍者屋敷要素、その他オショロさんの趣味盛りだくさんだった。

 先に言われたような、デカいモニターのある指令室、移動用チューブ。さらには地下室も、オショロのレコードコレクションや、ラジコンコース、音楽スタジオ等、ここを一般開放しただけでそこそこの儲けが出るのではないかと思われるほどだ。

「これだけのコレクションは相当金がかかるんじゃないですか?」

「危険な任務にはそれなりの報酬が出るでござるからな。」

 またはぐらかされたな。

 各階の部屋もそれぞれ天井裏や回転扉、ボタンひとつで滑り台になる階段、ただの階段、梯子、一階の天井と二階の床の間の秘密部屋、外敵の見張り部屋、隣の部屋と無駄に高さが違い、少しだけ上から隣をのぞけたりする部屋の構成、開閉式の各所、ボタンひとつで稼動する各所、高さがその階の半分くらいの物置があったり、「確かに秘密基地っぽい!」「忍者屋敷っぽい!」というわけではないが、「うわ、ここなんだかいいぞ!」という工夫が散りばめられていた。しかし、居住するにあたって、不便が一切ないように出来ている。そういう部分をしっかりはめ込んでいるから、こんなに変てこな建物でも居心地が悪くないんだろうな。和風なところも洋風なところも決して破綻する事無くバランスがとれていて、随所にこだわりが見えてくる。この自由人、マジに凄いぞ。天才肌ってのを始めてみた気がした。

 オレがそんな状態なのだから当然、子供そのものの妹達は大はしゃぎで、オレが「ここでかくれんぼしたら楽しいだろうなぁ」などと思っているうちに、すでにかくれんぼがスタートしていた。当然二人を探し出すのにオショロさんと二人でたっぷり体内時計で二時間を要した。(ただの散歩の予定だったので携帯も時計も置いてきてしまっていたからな。)

 遊び疲れた妹達は寝てしまい、さてどうしたものかと思案していると、オショロさんがささっとベビーカーを改造して三人をコンパクトの乗せられるように改造してくれた。しかも、たためばいつでも一人用として使えるらしい。こんなものをまかない感覚で作るあたり、やはり天才肌なのだろう。

「是非また来たい」「大歓迎でござる」のやり取りの後、オレとオショロさんは無事に連絡先の交換を行う事が出来た。ここでも、「忍者はむやみに連絡先を教えないでござる」と言うのではないかというオレの心配は杞憂に終わった。何度も言うがこの人はホントにつかめない。

 帰り道、三人を乗せているはずのベビーカーは、来る時にヨミを一人乗せていただけの状態よりも軽くすいすい動かせるようになった。元々妹達のお下がりで、相当ガタがきていた事を差し引いても、なかなか新品同様、それ以上には出来ないだろう。なにやらアシストギアを云々とか他にも何か言っていたがオレにはさっぱりだったので覚えていない。結果が良くなればそんな事はテストの時の筆圧くらいどうでもいいことなのだ。

 しかし、一つ致命的な見落としをしている事に気付いた。あるはずの無い地図に載ってないはずの場所、そこ自体にいる間はオショロさんのキャラや、秘密基地にテンションが上がって気付かなかったが、あの場所にはどうやって行けばいいんだ? アレは、オショロさんのオルタナなんじゃないか?「にしたって、一人でこんなの作れるのか?」と言った時、オレが言うべきセリフはそれじゃなかった。すぐに創さんに連絡を取るべきだった。一応オショロさんとは連絡先を交換したが、あの人が本当はどこに住んでいる人なのか聞いてなかった。本名だって聞いちゃいねぇ。今回はたまたま学校周辺にあの場所が現れたが、次もそうとは言い切れない。

 オレはダッシュで来た道を戻ったが、あるはずの無い地図に載ってないはずの場所は、どこにもあるはずがなかった。

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