今日は休みだー!!
朝。
静かだった。
目覚ましが鳴らない朝。
ユウは布団の中で目を開けた。
天井。
白い。
静か。
数秒。
そして。
ゆっくり思い出す。
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今日は休みだ。
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「……よし」
小さくつぶやいた。
その瞬間。
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「やすみぃいいいいいいい!!!!!!」
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布団が跳ね上がった。
チェリだった。
両手を突き上げている。
全力。
「なにする!?どこいく!?なに食べる!?なに遊ぶ!?」
「落ち着け朝から」
ユウは布団をかぶり直した。
「まず寝かせろ」
「もう朝だよ!!」
「休みの日の朝は
昼まで朝だ」
チェリ。
少し考える。
そして。
「なるほど!!!」
納得した顔。
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その時。
ピンポーン。
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ユウ。
固まる。
「……嫌な予感」
ドアを開ける。
そこには。
ミナ。
満面の笑み。
「おはようございます!」
「なんでだよ」
「休みだからです!」
即答。
その後ろ。
安田。
紙袋を持っている。
「朝飯」
ユウ。
ため息。
「なんで全員集合なんだよ」
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数分後。
テーブル。
パン。
コーヒー。
目玉焼き。
チェリ。
トーストを見つめている。
「これなに?」
「パン」
「パン!!!」
一口。
「うまっ!!!」
「普通のパンだ」
「普通ってすごいね!!!」
ミナが笑う。
安田は静かにコーヒーを飲んでいる。
穏やかな朝。
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少しして。
チェリ。
急に言った。
「今日さ」
全員が見る。
「どっか行こう!!!」
ユウ。
即答。
「行かない」
「なんで!?」
「休みだからだ」
「休みだから行くんだよ!!!」
沈黙。
ミナ。
小さく手を挙げる。
「……公園とかどうですか?」
チェリ。
目が輝く。
「こうえん!!!」
ユウ。
観念した顔。
「……近所な」
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昭和記念公園。
昼。広い原っぱ。
子どもたちの声。
風。
ベンチ。
ユウは座っていた。
少しだけぼんやり。
何もしていない。
それだけで。
少し満たされる。
チェリは走り回っている。
ブランコ。
すべり台。
全制覇。
「すげぇえええええ!!!」
ミナは笑いながら見ている。
安田は腕を組んでいる。
穏やかな時間。
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ユウは空を見上げた。
青い。
静か。
ふと。
つぶやいた。
「……こういう日も
悪くないな」
誰に言うでもなく。
ただ。
本音。
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その時。
チェリが走ってきた。
息を切らしている。
でも。
少し真面目な顔。
「ねえ」
ユウを見る。
「なに?」
少し間。
そして。
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「こういうの
ずっと続くといいね」
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ユウは答えなかった。
少しだけ。
空を見た。
そして。
小さく言った。
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「……続けようとしないと
続かないんだよ」
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チェリ。
首をかしげる。
「むずかしい?」
ユウ。
少し笑った。
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「ちょっとな」
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風が吹いた。
ブランコが揺れた。
子どもが笑った。
ただの休日。
でも。
確かに。
幸せだった。
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その時。
ユウのスマホが震えた。
通知。
知らない番号。
メッセージ。
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「桜木医院です。
** お時間のある時に、一度ご来院ください。」**
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ユウ。
少しだけ。
眉をひそめた。
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平和な休日の中に。
ほんの小さな。
違和感が。
落ちた。




