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永遠の果てに  作者:
3/5

第三章 姉の本性

書き始め2026年2月1日

書き終わり2026年2月14日


お母さま…いやもうめんどいわこの言い方。

取り合えずこの世界での母親が俺の喋ってた所を忘れてくれたのでなんとか助かった。

うんまぁ助かったは助かったんだけど…なんだろう。

以前も話したがスキル「巡風」は近くの生物の喜怒哀楽と言った感情を察知出来る。

これで近くに人が居ない事を確認する事も出来るんだが。

さっきから…殺意マガイの何かを感じるんだよなぁ…

その気配は遅く、けれども確実にこちらに向かって来ている。

ゆっくり、ゆっくりと、一歩が亀の動きのように感じられる程に、着実に。


(ドアまであと三秒ぐらいか)


ドアの手前にランダムトラップ発動。

今回はだいぶ痛いトラバサミだった。


(ハズレだなぁ…ドアが開いたらズレるからな)


ランダムトラップは任意式で発動する。

更に言えばクールダウン…ゲームで言うところのリキャストがあり再発動にはもう少しだけ時間がかかる。

だから、誰かが入るのを待つしかない。

そして、それはドアを開け、入って来た。

俺が巡風で感じてた存在は青い髪と瞳、そして王級のようなドレスを着…ちょっと待て。

ミヨザ姉さんじゃねーかよ。


「…」


無言ですすすっっと近づくの怖いんだけども。

そのまま俺の近くに来て、俺の顔を見て、右手を振り上げ…うん。持ってんのナイフだねってオイィ!?

緊急回避ー!!転送魔法陣発動!!

俺の体を覆うように水色の円が展開され、すぐ近くの窓辺に転送される。


「んなっ!?」


魔法で回避された事によっぽど驚いてるんだろう。

なにせ、赤ん坊が魔法を使って回避してるんだもんなぁ…

さて、どう誤魔化したもんか…


「なんで、赤ん坊が魔法なんて使えるのよ…」


ミヨザ姉さんが窓辺に移動した俺に再びナイフを構える。

どうやらあっちもあっちで帰ってくれないらしいな。

てかなんか小声でなんか言ってるけど聞こえないな。


《条件を達成しました。スキル「聴覚補助」を獲得しました》


あどうも。凄くありがたいです。

ミヨザ姉さんの小声を聞き取ろうと耳に意識を動かしてたら新しいスキルを獲得でき、その結果、ミヨザ姉さんが何を言ってるのか聞こえるようになった。


「そう…そうよ、絶対にアリデラだけは許しちゃダメ…ナイフで刺して、どこかに埋めといて行方不明になんてしとけば私が王位継承権で一番上になるんだから…魔法を使えるのはこの際無視、使えても赤ん坊じゃ、すぐ魔力なんて切れる。そんなに連発なんて無理なんだから…私は大丈夫、大丈夫」


おい心が病みまくってるぞミヨザ姉さん。

あとごめんミヨザ姉さん。魔力は桁外れにあるからあと四日間は逃げ回れるんよ。

まさかの姉の本性を聞いてしまって、若干焦りが出始める。

んーこれもう…

マジで止めに行くか。


——————————————————————————


「おりゃあぁぁぁぁ!」


転送魔法陣!んでもって背後から「自加速他鈍足」発動!


「外した…ってふぇ?」


鑑定で調べてどれも使ったら危なっかしい攻撃魔法だらけだったのでマグポーテーションで体を支えつつ素手でアッパー!


「んぐ!?」


追加で腹パン!した後に頭突きぃ!!


「へぐ!?うっ!!」


《条件を達成しました。スキル「カットアッパー」を獲得しました》


新スキルを素早く鑑定…ミヨザ姉さんが飛んだ背後に転送魔法陣で移動して対象の速度によって与える威力が変わる「カットアッパー」を発動!


「がっ!?」


その後はぁ…あ気絶してら。


——————————————————————————


気づいたらベッドの上だった


「...え?」


ミヨザ()は一瞬、自身の目を疑ったわ

だって昨日、私は弟の部屋に行って...

そして、ナイフで弟を...

そして昨日の事を思い出した

転送魔法陣を扱い、素手で私を殴り飛ばしてた一歳にもなってない弟の姿を


「...なんなのアレ」


思い出したら恥ずかしさよりも疑問が沸いて来た

赤ん坊で...しかも一歳にもなってないのに大の大人でも使える者が少ない転送魔法陣を使い、更には私を気絶するまで動き続けた弟

私はベッドから跳ね起き、弟...アリデラの部屋に向かう。

アリデラの部屋はようやく生まれた跡継ぎということもあり、スパイに攫われない様に城を大きくし、その増築場所がアリデラの部屋になっている

城の廊下を早歩きで進みそのまま部屋の前まで来てドアを開ける


「うぁ~」


母親が居ないようで一人でボールを転がして遊び続けるアリデラが視界に入る

ドアの開く音を感じたからかアリデラも私の方を見る

そして、アリデラは自分で頬を()()()()()

私もさすがに分かる

今のアリデラの顔が「え?また来たの?」と言ってるかのようなあきれ顔だったからだ

そしてその顔には0歳児と思えない感情が籠っていた

一歩近づいてみた

それと同時にアリデラも一歩下がった

その行動で私が思っていた疑惑は確信に変わった

アリデラは0歳児だ

だけどそれは外見だけ。中はもはや大人と変わらない精神を宿している


(…それじゃ勝てるわけないじゃん。魔法まであんなに上手なのに)


私は振り向き、そのまま部屋を出ようとする

ただ…流石にこれだけは言っておく


「アリデラ」


一瞬、アリデラがビクリと反応する

だけど今は無視だ


「私は、あなたの事があんまり好きじゃない。家族としても、兄妹としても。でも、これだけは忘れないでね」


私は一呼吸置き、はっきりと、笑顔で聞こえるように言う


「王位継承権だけは絶対譲らないからね」


そのままドアを閉じる

私はこれで良いと自分に言い聞かせる

本当は確信に変わった時、ちょっと嬉しかった

だって、将来はちょっとしたライバルになれるかもだからだ

しかも、多分一生勝てる事が無い

でも、それでも良い

少し、弟が作る未来が気になったから


アリデラ(あこれ完全にバレたな)


次回

第四章 レッツ町探検

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