プロローグ
「頼む夜空!明日京子ちゃんと奈々ちゃんとデートするんだが、人数合わせに来てくれないか?」
またか。
話しかけてきたのは俺の親友であり、幼馴染であり、俺の嫌いな奴である 鈴川 太陽だ。
こいつは成績優秀 運動神経抜群 性格の良く おまけにイケメンだ。
赤の他人だったら出会いがしらに殴りたくなるほどの野郎だ。だが、悲しいことに幼馴染だ。
ほんと神様は適当に人間作るのはいいが偏りすぎだろ。
「なんて、また俺にさびしい思いをしろと言うのか?」
「いいじゃねえか!来てくれないか?」
「・・・・」
「わかった。じゃあ、チェスで決めよう」
「わかった。俺が勝ったらあきらめろよな」
俺らはいつももめるとチェスや将棋などで決める。
今のところ勝率は五分五分だ。
「よし!じゃあ、あきらめてくれよ」
「・・・・夜空、僕があきらめが悪いの知ってるか?」
うぜぇあきらめろよな。
「太陽、俺がめんどくさがりなの知ってるか?」
「じゃあ、明日駅前に9時集合な!」
「あ!てめぇ逃げやがったな!!」
クソッ!逃げやがって!
そんな感じにいつものように日常がそこにはあった。
そんな毎日を充実している中どこかで退屈を感じていたかも知れない。
「やっぱり行くんじゃなかった!」
なんだよ俺だけ仲間はずれな感じ!3人だけで楽しんでいつもこれだよ。
「まあ、なんだかんだでついてきてくれることに感謝してるよ」
「なんだよ気持ち悪い。・・・・・・・なあ、なんだあのドア?」
そこには細い路地にそっぽりとはまっている赤いドアがあった。
「さあ?不自然だね。開けてみる?」
「ああ、ちょっと気になるしな」
ガチャッ
「ゆ、勇者様が降臨なされたぞ!」
そこには、老人と怪しげな魔方陣があった。
疲れた;;