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アポロンとデルポイの神託
ギリシャ神話において、アポロンは光と音楽、そして予言の神として知られています。彼はゼウスとレトの息子で、その美しさと才能で神々や人間たちを魅了しました。
あるとき、アポロンは自分の神託の場所を決める旅に出ます。旅の途中、彼は蛇の怪物パイソンを見つけました。パイソンは地上の予言の力を独占しており、アポロンの前に立ちはだかります。激しい戦いの末、アポロンはパイソンを倒し、その地を自らの聖域としました。その場所がデルポイです。
デルポイはやがてギリシャ全土で最も神聖な場所となり、アポロンの神託が聞ける場所として知られるようになります。ここでは「ピュティア」と呼ばれる巫女がアポロンの霊感を受け取り、神託を伝える役割を担いました。
人々は人生の大きな決断や国の行く末を知るために、遠くからこの神託を求めてやってきました。ピュティアは、アポロンからのメッセージを難解な言葉で語りましたが、それが謎めいているからこそ、神の意志が伝わると信じられていました。
この神託は、単なる予言ではなく、未来への示唆や道しるべとして重んじられました。




