ペルセウスの冒険
ギリシャの小さな国、アルゴスに王アクリシオスがいました。彼には美しい一人娘のダナエがいて、幸せな暮らしを送っていました。でも、王はある日、神託を聞きます。
「お前の孫が、お前を殺すだろう」と…。
怖くなったアクリシオスは、ダナエを鉄の地下室に閉じ込めてしまいます。外の世界と隔絶された場所で、誰も彼女に会いに来ることはできません。
しかし、神ゼウスはそんな王の決意を覆すために、まさに「神の力」を見せつけます。夜、ダナエの上に黄金の雨が降り注ぎました。普通の雨じゃありません。光り輝く黄金の粒が、鉄の天井を通り抜けて彼女のもとへ。
こうしてゼウスは彼女のもとに現れ、ペルセウスが生まれたのです。
年月が過ぎ、ペルセウスは母と共に育ちました。ところが、父王アクリシオスは息子の存在を恐れ、彼らを箱に入れて海に流してしまいます。母子は奇跡的にセリポス島に流れ着き、そこで島の王ポリデクテスに引き取られました。
しかし、この王は問題児。ペルセウスの母に横恋慕し、邪魔なペルセウスを遠ざけるため、無理難題を吹っかけてきます。
「メデューサの首を持ってこい」
聞いただけで無理ゲー級の課題。メデューサはゴルゴン三姉妹の一人で、その顔を見るものは即座に石に変わる恐怖の魔物。普通の人間ならまず諦めるでしょう。
でもペルセウスは違いました。
彼には強力なサポートがありました。最高の装備と助言をくれる神々が背後にいたのです。
アテナはピカピカの盾を貸してくれました。メデューサの顔を直接見るのではなく、盾の鏡面に映して安全に観察するためです。
ヘルメスからは、翼が生えた靴をもらい、空を自由に飛び回れるようになりました。
ハデスの透明のヘルメットで、敵の目をくらませて見つからないように。
さらに魔法の袋も手に入れ、首を切ったあとのメデューサの首を安全に収納できました。
装備を整え、ペルセウスはいざ出発。
緊張の瞬間。
メデューサの洞窟に忍び込み、盾に映るメデューサの顔をじっと見つめると、彼女の恐ろしい蛇の髪がうねり、目が光ります。直接見てしまえば石になってしまう。
しかしペルセウスは冷静に剣を振り下ろし、首を一刀両断。首を袋にしまうと、慌てて逃げ出しました。
その逃走中、メデューサの血からは恐ろしい怪物たちが生まれますが、ペルセウスは翼靴の力で空を飛び回り、難を逃れました。
帰路の途中、ペルセウスは海辺で縛り付けられた少女アンドロメダを見つけます。彼女は母親の傲慢さが招いた罰として、海の怪物に生け贄として差し出されていたのです。
ペルセウスは彼女を助ける決意をします。
怪物が現れ、壮絶な戦いが始まります。ペルセウスはメデューサの首を使い、怪物を石に変えました。アンドロメダは救われ、二人は恋に落ち、結婚しました。
物語はここで終わりません。
ある日、ペルセウスはスポーツ大会で円盤投げをしていました。その円盤が偶然にも観客席にいたアクリシオス王に当たり、命を奪ってしまいます。
古い神託は現実となり、ペルセウスは深い悲しみを背負うことに。
こうしてペルセウスは、運命に翻弄されつつも、勇気と機転で数々の試練を乗り越えた英雄として、後世に語り継がれていくのでした。




