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アフロディテ — 愛と美の女神

アフロディテはギリシャ神話で愛、美、官能、そして欲望を司る女神です。その美しさは神々の中でも群を抜いており、男女問わず多くの神や人間を魅了しました。


誕生の物語

アフロディテの誕生には二つの有名な説があります。


ウラノスの切り落とされた生殖器からの誕生説

クロノスが父ウラノスを去勢した際、その切り落とされた生殖器が海に落ち、そこからアフロスとともに生まれたという神秘的な誕生神話です。これが名前の由来ともされ、ギリシャ語で「泡」を意味する「アフロス」にちなみます。


ゼウスとディオーネの娘説

こちらはよりオリンポスの神々の血統に沿ったもので、ゼウスと女神ディオーネの娘とされています。


性格と役割

アフロディテは愛と美の力を操り、その魅力で多くの争いを生み出すこともあります。愛の女神として、人々の恋愛や結婚、情熱の起爆剤でありながら、嫉妬や裏切り、欲望の象徴でもあります。


代表的なエピソード


パリスの審判

最も有名な話の一つ。トロイ戦争のきっかけともなる事件です。ゼウスはトロイの王子パリスに「最も美しい女神」を選ぶよう命じます。アフロディテは「地上で最も美しい女性、ヘレネの愛をあなたに約束する」と賄賂を贈り、パリスはアフロディテを選びます。この選択が後のトロイ戦争の発端となりました。


ヘーパイストスとの結婚と不倫

鍛冶の神ヘーパイストスと結婚しましたが、その不格好な夫に満足できず、戦の神アレスと恋に落ちてしまいます。この不倫はヘーパイストスにより暴露され、神々の前で晒されるという屈辱を受けました。


愛の力で多くの神々や人間を動かす

例えば、英雄エネアスの母として知られ、ローマ神話の重要な祖先となる存在でもあります。人間の運命や愛の紆余曲折に深く関わる女神です。


シンボルと崇拝

アフロディテの象徴は、バラ、鳩、貝殻、そして鏡です。多くの美術作品で、貝殻の上に立つ姿(ヴィーナス誕生の図像)が描かれています。古代ギリシャではキプロス島やアテネで特に崇拝されました。



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