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第14章 スケッチマスターへの覚醒!ベアトリクスのための特別な靴作り

メアリーとベアトリクスを見送った後、トーマス師匠と一緒に、すぐに作業に取り掛かることにした。もともとこの店に訪れるNPCの数は多くないから、今回は完全にベアトリクスの靴作りに集中できる。


だが、その前にまず靴型を作らなければならない。適当に型を作るのではなく、ベアトリクスの要望をもとにデザインを考えていく。


「軽くて、しかも丈夫な靴が欲しい」と言っていたから、その条件に合った構造にする予定だ。もちろん最終的には靴の革にハート模様の装飾も加えるつもりだけど…正直、このお願いはいまだに不思議に感じている。


そんなことを考えていると、トーマス師匠が棚から箱を取り出して、テーブルの上に置いた。そしてその箱の上に「ベアトリクス」とペンで書き、蓋を開ける。中からは大量の未使用の紙が現れた。


「これからが一番手間のかかる作業になるぞ」


「ベアトリクスが気に入る靴を作るために、たくさんスケッチを描くんですよね、師匠?」


「その通りだ。納得のいくデザインができるまで、描いては消し、描いては消し…ひたすら繰り返すことになる」


トーマス師匠の表情はいつにも増して真剣だった。やっぱり、靴作りの話になるとこの人は本気だ。その姿勢から、彼がどれほど自分の仕事に誇りを持っているかがよく伝わってくる。


ただ、メアリーは常連だったから、靴型はすでに完成済みで、新しい靴を作るときも少し修正するだけで済んでいた。


でも、ベアトリクスのような初めての客には、すべてを一から始めなければならない。まさに今、僕たちがしているのは「ゼロからの靴作り」だった。


「お前にも、ベアトリクス用の靴型スケッチを個別に描いてもらうぞ。難しいだろうが、いい経験になるはずだ」


トーマス師匠の言葉に、僕は黙ってうなずいた。


紙を一枚取り、自分の作業机に移動した。背もたれに体を預け、手にペンを取り、スケッチを始める。


…だけど、実は僕には一つ秘密がある。靴職人になりたいとは思っているが、僕の絵の腕前は壊滅的で、正直なところ棒人間さえまともに描けない!


それでも何とかしようと、頭の中にある靴のイメージを描こうとするのだが、手がまったく追いつかない。思い描いたものが、どうしても紙の上に再現できない。


ああ…最初から正直にトーマス師匠に話しておけばよかった…。


何度描いても失敗し、何度も何度も線を消しては描き直す。その時だった。


【警告!

あなたの「絵の才能」の低さは、システムの想定外です!

全データを再計算中――

全データを再計算中――

全データを再計算中――

再計算が完了しました。

おめでとうございます!

新しいスキルが開放されました。以下より新スキルをご確認ください。

新スキル:「スケッチマスター Lv.1」

《スケッチマスター》スキル効果:思い描いたデザインを自動的に手が描き上げるようになります。】


――は? スケッチマスター…だと!?



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― 新着の感想 ―
俺、私、僕、と主人公の一人称にブレがあるのが気になってしまう
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