何度生まれ変わっても。
最早、声どころか息さえも絶え絶えの彼の手を握り私は泣きながら叫んだ。
「約束する! あなたがどんな姿で蘇っても! 私は必ずあなたを見つける!」
死を待つばかりの彼は何も答えない。
それでも。
いや、だからこそ私は叫ぶのだ。
「だから安心して! 絶対に! 絶対に! あなたと私はまた会えるから!」
その言葉を聞き届けたのか。
それとも最後まで聞き届けられなかったのか。
いずれにせよ、彼は死んだ。
私は一人、大声で泣いた。
どれだけ転生しても必ず彼を探し出すと誓いながら。
所変わって天国。
一人の青年が青ざめた顔で神様へ言った。
「あの人、ほんっとうにどうなっているんですか? 何回転生しても僕に付きまとって来るんですけど……」
神様は非常に気まずそうな顔のまま答えた。
「よく分かんないけど、愛の奇跡というやつなんじゃないかな……多分……うん……」