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推し活の寝言。

作者: ねこまんま

私の名前は、桐原(きりはら) 美咲(みさき)しがない派遣のOLです。


大学を卒業してやりたいこともなく、なんとなく派遣会社に入った。


淡々とした毎日にメリハリを求め、路上ライブをしていたアイドルを推し始めた。

最初はほんとに可愛いな、ぐらいの気持ちだった。

一度ライブに行ってからドハマリしてしまった。

ライブ後、下に降りてきてお客のみんなに手をとって、応援して下さい。

なんて可愛い顔で言われたら、もう()すっきゃないでしょ。

あんまりまだ人気はないみたいだけれど、絶対売れる!私はそう確信している。


それからは、もぅ毎日のようにライブDVDを見ている。

仕事帰り家に帰ってチーカマとお酒を飲みながら見る推しのライブは、もぅたまらない!


12月中旬ぐらいだった。

ライブハウスの隣にゲームセンターができた。

仕事帰りの道だったので、少し入ってみることにした。


二階に上がりクレーンゲームコーナーに行くと、そこには隣のライブハウスと連携したアイドルのぬいぐるみコーナーがあったのです。


そう、そこには私の推し。

アイドル、アキラくんの可愛いぬいぐるみがあったのでした。


大学を卒業して一年、貯金はあまりありません。

給料日まで、あと9日。

所持金2万3000円。


まず1000円に手を伸ばす。

1000円を10枚にする。


チャリーン


とりあえず5枚、そう6回できるから。


1000円使い帰ろうとすると、私は両替機の前にいた。


私は、2枚を20枚に変える。

チャリーン


チャリーン


チャリーン


私は、両替機の前にいた。

チャリーン


チャリーン


5000円を越えた時だったと思う。

声が聞こえてきた。

チャリーン

『やめなー』

チャリーン

『やめなよー』

チャリーン

『今月どうするのー』

チャリーン

『だめだよ、だめだめ』


8000円すぎた時だった。

頭がクラクラしそうだ。

今にも倒れそう。

今月どうやって生きぬくのか。


店員を呼んで何度位置をずらしてもらっただろう。

もう一度呼んで…変えてもらって…

息があらい…

もう倒れそうだ。


両替機…あと1000円だけ…

あと…100円だけ…

そして唐突にアームが強くなりアキラくんが私の胸に飛び込んできた。


それは生活していけるかの恐怖と悲しみ、嬉しさ丁度半分半分半分の味わったことのない気持ちでした。

ご一読いただきありがとうございます。

これは、別作品の〝ガラスの靴で輪舞曲を〟の主人公です。

彼女の続きが気になった方は是非とも、

ねこまんまページへお飛びください。

こちらへ

https://ncode.syosetu.com/n7565jv/


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