チキンレースの夜
寂れた田舎町で暮らしていると
都会の幸せは まるで嘘みたいに見える
貧しかったり 愛に飢えたり
孤独に耐えたりするのが
当たり前の毎日だから
ああそうさ
あれはきっと誰かが 煽っているだけさ
似たような仲間が沢山いて 楽しくやっているし
趣味や生き甲斐を持って
今日も俺達 道を外さず生きている
ひとりになったあと
今日も チキンレースの夜を乗り越えるんだ
諦めて 卑屈になったら負けだよ
勝負のフィールドから 逃げちゃダメだよ
田舎は都会より フィールドが広いから
脱落者は ほとんどいないはずだけど
何年か経つと 顔を見なくなる奴がいて
悲しむ間もなく 忘れてしまう
そいつとはきっと
天国に行くまで会えないだろうが
俺達が死んで 天国に行けるとは
まだ決まっていないからな