第82倭 クンネチュㇷ゚=カムイの如きヘレメレ=カネのチカラ
宝の玉をさがします…
「…こっちかな…? う~ん…こっちかなぁ…?」
ミケヒコがその様にしていた少し前からミヅチは歩いて彼方此方を探していた。
「なかなか…さっきみたいにキレーなのは…ないなぁ…」
限られた範囲しか移動できないからかとのヲモヒもよぎったが、すぐさま探す事に集中し直していた。
(…あれは…ミケヒコにいちゃん…あ~やって…しゅ~ちゅ~してさぐるのかぁ…よぉし♪)
ミヅチもその場に座り同様に試みた。
(…レラ…とぺㇳのワッカの音…きもちいいなぁ…♪)
少し眠くなってきたような気もしてそのまま寝転んでみた。
(そよそよレラ…さらさらぺㇳ…♪)
瞬間脳裏に映像が浮かび上がった。
「…! いまの…このぺㇳの…はじまりのところ…?」
「きぃちゃぁ~ん! ちょっとつれていってほしいところがあるんだけど~?」
「…どーしたの? それでドコかしら? 連れて行って欲しいのって?」
「ええと…このぺㇳの…いちばんおくの…はじまりのとこ!」
「…わかったわ! 摑まりなさい♪」
「うん♪」
キクリはミヅチをぶら下げて飛翔し、瞬く間に川の始まりの源泉に到着した。
「…ここかしら?」
「…うん♪ ここだよ! さっきミケヒコおにいちゃんのまねしたらみえたんだ♪」
「…え? そーなんだ…」
キクリが索知してみると…確かに泉の中より気配を観じた。
「ええと…どれかなぁ…? …。…。…! こ、これ!」
それは…アンナの様に拳大の立派な純白の玉であった。
「…これは…すごいわ♪ きっと…コレだわ!」
「そ、そう? えへへ…よかった♪」
「…タㇰとしては…羊脂白のよーに薄黄色の方が価値が高いケド…この…透き通るようなレタラのタㇰは…まさに…アマムお兄ちゃんのよーだわ!」
「…えへへ♪ いいモノなんだね♪」
「…最高だわ♪ ミヅチ…ありがと♪」
そう言ってキクリはミヅチの額に唇を押し当てた。
「わ~い♪ うれしいな~♪」
「…皆の処へ…戻りましょ♪」
「うん!」
ミヅチを背に乗せキクリは皆の元へと戻っていった。
「あ! 二人も戻ってきたのですね♪」
「…ヤチホコ…アンタはあの後どーだったの?」
「…それがですね…情けない事に…周囲を吹き飛ばしただけで…何も目ぼしいモノは見つけられませんでした…」
「ボクたちってどーやらソーゆーコト…とくにヌプルつかって探したりって…エ=アィカㇷ゚みたい…」
「…そーなのね…。でも…大丈夫だわ! いいの見つけたから♪」
「…本当ですか? 良かったです…!」
「フツーにラム惹かれるモノはあったんだケド…ヤチがぜーんぶ吹きとばしちゃったんだよねー!」
ヤチホコの頬を指でつつきながらスセリも応えた。
「そーなのね…その辺り…今度はアタシが教えてあげるわ♪」
「わ! ありがと♪」
「キクリちゃんよろしくです~」
「…まぁーかせて! だわ♪」
そう言って三人は笑いあった。
「むこ~ではオオトシさまがアマムさんのイタクをチャチャに伝え終えてると思うし、良いモノ手に入ったよ~だし、いったん帰りましょ!」
「あ、はい!」「うん!」「…そーね!」「は~い!」「そ、そーだな!」「うん、そうだね」
「…そ~言えばアビヒコ…あなたこ~ゆ~コトスゴく得意なはずなのにど~したの?」
不思議がるミチヒメに場都合が悪そうにアビヒコは応えた。
「…ああ…。前のスクナヒコ・ナの反動で…実は今そっちはさっぱりなんだ…。ヤチホコと同じで、ね」
「僕はいたって元気ですのにこの始末ですみませんです…」
ヤチホコは重ねて情けなさを感じながらそう応えた。
「まぁまぁ…ヤチホコくんはまた今度ね♪ アビヒコはそ~ゆ~訳だったのね。…でもまぁ他のみんなのチカラでうまくいったから…」
「そーよ…没問題だわ♪」
ミチヒメの言葉をさらう様にキクリも応えた。
「ね~♪ わたしもホントそう思う♪」
「…正直みんなすごいと思ったし頼もしかったよ」
アビヒコも、マニィのチカラによるが己の権能を御しきれた事から、自己への自信と信頼感を得、他者をきちんと認め賞賛できるヲモヒを持てた様である。
「なぁんかみんなホントすっごく生長していってる♪ ん~ステキよヲノコたち♪」
そう言ってミチヒメはヤチホコ、アビヒコ、ミケヒコ、ミヅチと影を残す迅さで頬に唇を押し当てて廻った。
「~♪」「…あ、ありがと♪」「…な! 何を…う、うむ…」「えへへ♪」
およそヲノコであるなら喜ばずにはいられない程の可憐な容姿のミチヒメのヲモヒに対しそれぞれらしくではあるが素直に喜びを顕せる様になってきた事も、また心の生長と言えるであろう。
「…帰りも…頼んで良いか? はやく戻ってやりたい…!」
「うん♪ ボクもそう言おうと思ってたんだ♪」
「じゃぁみんな! 全力で戻るよ!」
「はい!」
各々最大級の速度で街へ…純陀の店へと戻っていった。
「純陀さんただいま! ヒメちゃんと…アマム兄? ダイジョーブ?」
「おかえりなさいスセリ…大丈夫です、間に合いましたよ」
逸るスセリを穏やかな口調でオオトシが迎えた。
「オオトシ兄ただいま! そっか! 良かった!」
「おお~スセリちゃんかい! なんまら迅かったっしょ♪ 良いタㇰさ見つかったかい?」
「うん…みんながね…もーチョットでもってくると思うよ!」
「オレは…これを見つけたが…純陀エカシ…どうだ…?」
「…! ないだって今日のあいだにもえらぐ生長したべさ♪ どれどれ…うむ! コイツはなかなかに良いっしょや♪」
「チャチャ! たっだいま~♪ ヒメちゃんおかげんどう?」
「…先日のウブ=イキネイペカにて…ケゥエの内に観た目以上の損壊はありますが…こうして生の営みを紡げられております…」
「ホ~ンット! ギリギリだったのね! でもでも…みんなで見つけたイコロ=タㇰをつかったら…きっと! なんとかなるなる! 大丈夫よ♪」
「ワラワもそう存じます…今、索知、感知に長けしワラワとアビヒコがそのチカラ遣えぬ中…良くぞ集めて下さりました…!」
「ミケヒコくんと…キクリちゃんはと~ぜんとして…ミヅチちゃんすごくガンバって見つけたのよ♪」
「…なんと! それは…素晴らしい頑張りでしたねミヅチ…!」
「えへへ~♪ オオにいさま、きぃちゃんにてつだってもらってだけど、ミヅチがんばったよ♪」
「…今の状況で成果を上げられるは…私が同じこと行う何倍も価値ある素晴らしき事です! よくやりましたね、ミヅチ…!」
「へへ~うれしいなぁ~♪ できてうれしくて…チカラになれてもっとうれしいなぁ~♪」
「しかしミヅチ…どの様にして見つけたのでしょうか?」
賞賛しつつも現状をよく知るオオトシは不思議に思いミヅチに尋ねた。
「え~と…ミケヒコにいちゃんのマネをしてみよ~としたら…きゅうにみえたの♪」
「…真似をしようと…それだけ…でしょうか…?」
「…? うん♪ そ~したらできたんだ♪」
現代医学で解明されているモノにミラーニューロンと言う神経の作用がある。相手の言動をそっくりそのままコピーして自己の能力修得につなげていく機構である。成功すると一度で同様の言動が可能な場合もある。これに彼らの高みで行使する氣力や霊力が作用した場合、同様の権能の具現化が出来る可能性も考えられる。
「…もしや…伝え聞く…ヘレメレ=カネのチカラ…やもしれませぬ…」
「…! ヒメ…それは一体如何なるチカラなのでしょうか…?」
オオトシはらしからぬほどの興奮を観せヒメの言の葉に応えた。
「…! 伝え聞く処によりますならば…観たモノすべてを己に映し遣う…まさにトカㇷ゚チュㇷ゚=カムイのチュㇷ゚キ浴びてそのままに還すヘレメレ=カネの如きチカラ…そう存じております…」
「…ソイツぁ…エカンナイの…シリクンネのルーガルの…クンネチュㇷ゚=カムイのチカラ…だべさ…!」
純陀もいつになく驚きオオトシの言の葉に続いた。
「…シリクンネの…ルーガルの…ですか…?」
「んだ…。トオㇷ゚エカンナイ…ウェンルイ=モシリ=ヤㇲケ=シルトゥが起こるよりももっと前の代のシリクンネ・ルーガル…そのモノ…クンネチュㇷ゚=カムイの如くすべて映し己がチカラとして揮うモノなり…そう聞いてるべさ!」
「…すごいですね! それって殆どムテキの様な気がしますね♪」
ヤチホコは素直に感嘆を顕した。
「んだな~。だども相手さいね~となぁんもなんねぇとも聞いてるんだべさ」
「ミヅチが遣いしモノは…その稀有なチカラの…片鱗…なのでしょうか…?」
「んだな…恐らくそうだべや…。まぁ~くわしくは塔主さんに聞いてみるといいべさ!」
「…ワラワもそれが最良かと存じます…」
「…ナルホド…きっとそーだわ! ミヅチの為に詳しく聞きに行きたいわ!」
「…それが一番だべさ♪ あの生き字引さ、んまぐつかってやると良いべさ♪」
「…ええ、そーするわ♪」
「んだな♪ で…ふたりさに遣うイコロ=タㇰは…?」
「この…ミヅチがみつけたの…ど~かなぁ?」
ミヅチはおずおずと純陀に向かって先程見つけた玉を差し出した。
「…これ…ミヅチちゃんが見つけてきたのかい!?」
「うん。ミヅチがかんじたトコロにきぃちゃんいつれてってもらったんだよ♪」
「…コイツぁ…いんや、これこそ…オオトシさんから聞かさったアマムさんに…この上なぐぴったりだべさ! 良くやったなボンズ! お手柄もい~とこ…最高だべさ♪」
「多謝! 流石我が…弟。フミの良さに感謝する…そう言っていますよミヅチ…♪」
「ほ、ほんとう? や、やった~♪」
「…お兄ちゃん! タイヘンだからちょっと出てきてもらうわ!」
アマムはキクリの権能で可視化され声の届く精霊神と言うべき状態へ具現化した。
「…キクリ…助かる。先程オオトシ…兄? のイタクの通り、感謝だミヅチ」
「よかった~♪ ミヅチやくにたったんだね♪」
「あ~も~そりゃ大活躍だべさ♪」
「僕なんてまったくお役に立てませんでしたから…本当にすごいと思います♪」
皆より労いの言の葉を貰う内にミヅチの目から涙が大量に溢れてきた。
「…よかったよ~ホントによかったよ~もうミヅチなんにもできないとおもってたけど…できてホントによかったぁ~うわぁ~ん…」
己の根幹をなす権能の喪失は痛恨だったらしく、ひた隠し押し殺していたヲモヒが一気に溢れ出た様である。
「…良く…やったわ! えらいわ! 自慢の弟よ♪」
そう言いながらキクリはミヅチを抱きかかえて頭を撫でた。
暫くしてゆっくりとミヅチを下ろして純陀に見せながら話しかけた。
「…ミケヒコが…コレ…この子を見つけたわ…! これってもしかして…!」
キクリは先程の赤子の姿をした霊体…? 幽体…? を自身が携える双丘が織り成す深い渓谷からそっと取り出してみせた。
「…なんちゅ~トコさしまってるんだべか…思わず食い入る様に観てしまったべさ♪」
「…スマン! オ、オレも…!」
「ええとすみません僕もバッチリと♪ あ、あいたっ!」
「…恥ずかしながら私も…あのノカンだったキクリがまさかこのように美しくなるなんて…!」
「ヲノコならば仕方ない。我も見惚れてしまったからな」
「ミヅチおっきいきぃちゃんもシ・エラマスだよ♡」
その場にいたヲノコたちは一名を除き全員釘付けになってしまった様である…。
そして見惚れた内の一名は激しく頭部を殴打されて地面に突っ伏している模様である…。
「…お兄ちゃんまで…♡ うれしい…それならもっと…観て欲しいわ♡」
キクリはするりと衣を脱いだ。上半身が開け深い渓谷を織り成す双丘の豊かで美しい曲線がすべて露わになり、一同それぞれに大きく反応を示す中…
「…相変わらずねアビヒコ…アンタはこっちのアタシには全くなのね…!」
「…なんでかな? 大きすぎると興味ないし…場合によっては観てるだけで気分悪く…うぷっ…!」
「…なんか…失礼通り越して…かわいそうだったり呆れたりしちゃうわ…!」
「…まあ…ぼくが好まないだけなんでほっといてくれれば良いよ…」
ため息混じりにアビヒコはそう応えた。
「…アタシ今はいちおーカムイなのよね…だからピリカは平等に分け与えないと…ってイレンカ抱いちゃうんだ…わ♡」
今度はアマムに観せた刻同様、アビヒコと同年代か少しだけ上の少女の姿へと変貌し、微かに起伏を感じさせる双丘をはじめとするキクリを形成するなだらかな曲線美のすべてをアビヒコの眼前にさらけ出して魅せた…!
「※△◇〇…ぶはぁっ!!」
直視した瞬間アビヒコは…強制的に交感神経優位となり心拍数血圧急上昇に耐えきれず鼻腔粘膜内の毛細血管が悉く破裂し大量出血と共に失神してしまった…。
「…これでみんな平等? だわ…♡ あは♡」
キクリは満足げにそう言った後…少し舌を出していたずらっぽく笑みを浮かべた。
ミチヒメは頭を指一本で掻き困り笑いを浮かべながらそっとアビヒコを抱えて介抱した。その際…幸か不幸か意識を取り戻したアビヒコの目に衣の隙間から丸見えになったミチヒメのそれにより再度噴血したのは余談である…。
「…思いっきり話が逸れたわ…アタシのせーだけど♪」
純陀は横たわり介抱されているアビヒコを観ながら…
「…んだな…だども、だ~れも文句ないべさ♪」
「…そう…なら良かったわ♪ で…この子? だけど…?」
正気に還り純陀は真剣に眺める。
「ふぅむ…? …。…。…!!! こ、こ、こいつさは…このコッコさは…ヒメちゃん…アンタの喪われし一部だべさ!」
「…なんだって!?」
ミケヒコも驚いて思わず言の葉を漏らした。
「ワラワの…? 純陀さま…それは一体如何なるモノなのでしょう…?」
「おお! ヒメちゃんは…ケゥエと…トゥムがない…つながらない…したっけトゥムさ溜めらんねぇ…なんだけんど…それもそのはず…その働きさするのがこの子ッコ…! トゥム=ストゥ・マニィと呼ばれるタㇰだべさ。コイツがシンノ=レンカイネの中ぁ入らさっているから…みぃんなトゥムを呼び込まさって…瞬時に出ささるっちゅうワケだべさ。したっけこれさないと…」
「…どんなに頑張ってもトゥムを遣えないし…ケゥエを保てなくなっちゃう…!」
驚愕の面持ちでミチヒメが応えた。
「ミチヒメの言うと~りだべさ。したからこのシホン=タㇰと…ケゥエとなるヤツさえありゃぁ…!」
その言の葉を聞いてミチヒメは腰に下げた袋からひとつ玉を取り出した。
「…わたしが惹かれたコレ…どうかな…チャチャ?」
「…こりゃまたなんつ~タㇰさ拾ってきたべさ! んむ…んだ! 間違いないべさ! さっきのシホン=タㇰとつがいになってるっしょ! こいつぁ…ココさ別れて落ちてきたのも、今になってみつからさったのも…きっともって運命だったと…思うべさ…!」
「…まさにその通りかとワラワも存じ上げます…。そして此度は渇望せしモノと出逢える流れに紡がれし事も…」
ヒメは何やら意味深な事を述べたが…誰もそれを理解する事は叶わなかった…。
「…まぁこれで問題ないしょ! さっきのミケヒコのと…この子たちさで…あとはま~かせれ♪」
「…よろしくお頼み申し上げます…」
恭しくヒメは純陀に対しお願いした。
「…そうそう純陀エカシ? これも…アタシがモシリを探って見つけたモノだけど…どうかしら?」
そういいながらキクリは純陀に見つけた玉を差し出した。
「こりゃぁ…まぁた変わったモノさ見つけてきたべさ…! コッチのは…カネのタㇰだべさ! そしてもう一個のコッチさ…コイツはアペのトゥム籠めて錬成さると…キレ~に透き通るヤツだべさ! こりゃヘレメレ=カネの材料だべさ! まさにミヅチちゃんの為っしょや♪」
「…ヘレメレ=カネ! ミヅチの為の…! それは…ホントに良かったわ!」
「んだ! おそらくこれから錬成して造らさったヘレメレ=カネは…きっともってミヅチちゃんの持つチカラさ…助けて増やしてくれるべさ♪」
そこまで聞くと安心してそして真剣な面持ちでキクリは純陀に伝えた。
「…ぜひ造って欲しいわ! エカシ…頼んだわ!」
「まぁ~かせれ♪ なんまらステキな素材さ目にして腕がなるべさ~♪」
純陀も乗り気な様でその様に快く引き受けた。その様を観て微笑みながらキクリも応える。
「じゃぁその間に…アタシはミヅチのコトを塔主様に聞いてくるわ! お兄ちゃんとヒメのコト…そしてミヅチのも…任せたわ!」
「おぉ! 気ぃつけて行ってくると良いべさ~!」
飛び去るキクリを皆で見送った。
「…あ、そう言えばウガヤ兄は今どちらにいるのでしょうか?」
ヤチホコはそうオオトシに尋ねた。
「…ウガヤさまはあの後インペリウム=ローマのカムイ=チセにて修行されるとの事で旅立たれました。何でも…ウガヤさま同様、元々はヌプルを持たずにカムイとなられたお方がいらっしゃるらしく、その方からも招待されたそうです」
「あ、そうなのですね! それでウガヤ兄もイリチもいないのですね!」
「そ~ゆ~コト♪ でもあのイリチがあんなチカラ持ってるなんてわたし全然知らなかったな~!」
納得がいったヤチホコに対しミチヒメが言の葉を続け応えた。
「んだなや! わしゃもヌプルはもちろん…属性のトゥムさも持たんであそこまで練り上げた方さ初めてだったから全然知らなかったさ!」
「…すべてを持ってないって言うのも…決して悪い事じゃないってコトね♪」
「んだ♪ なんでも遥かエマカスのモシリさ行けば…ウガヤさんみたいな方でもカムイさなれるらしく、その為に今ローマで修行してるらしいべさ!」
「さっすがよね~♪ う~ん…でもこれでわたしたちはチャチャが錬成終わるまでするコトもないし…パミールのビビ・ファティマカムイワッカにでもいこっか♪」
ウガヤに感心し、自分たちもとりあえず成すべき事を終えたのでミチヒメはその様に提案した。
「…オレも…行く…! そこででも…どこででも良い…技を磨く手伝いを…してほしい! 己のウェウェクさは…良くわかった故…!」
「ミケヒコくん…ホント…強くなったね♪」
「…? どう言う事だ? そのために願い出ているのだが…?」
「…イチバン大切なのは…ラム…イレンカ…だよ♪ そこを磨くコトこそ…ホントに強くなるコト…わたしはそう思うわ! だから…ラム…かなぁり生長したぶん…ね♪」
「…ラム…イレンカ…。確かに最後にモノを言うのは…そこの強さとなる訳か…!」
「その通りですよミケヒコ。それ故…ラム錬磨されし事によりヌプルの源たるヤオヨロズの声を聞くに至れたのです。とても素晴らしき生長だと思います…!」
「オオトシ…さま。あなたも良ければオレの修行…観てくれはしないだろうか?」
「…アマムとヒメの為…キクリがミヅチの為に戻るまで…それら終えし後は私も参加させて頂きたいイレンカは大いに抱いております…!」
「…そう、であったな! 承知いたした! では…その…オマエ…頼んだぞ!」
「…うん! ま~かせて♪」
(…イイヨマプカ♪ そして…このイレンカ…ホントに大切にしてあげたい…♪)
「…ではミチヒメ…よろしく頼みます…キクリ戻り次第私も参ります」
(…あらら…オオトシさま…そんな心配を…もう♪ ヲノコったらホントみんななんて…ア=オマプなんでしょ♪)
ミチヒメはオオトシの頬に軽く唇を押し当てて目配せして微笑んだ。
「…! そうでしたね…! そうです…私も…ひとりの…ミチヒメ…貴女にイレンカ寄せるヲノコですので…これは已むを得ません…」
オオトシはミチヒメの権能に気づき頭を一本指で掻きながら素直に打ち明けた。
「と~ってもア=オマプなイレンカです♪ ありがとうございます♡」
(…な、なんだ…? このふたり観ていると…何らかの撃をペンラムコトロに受けた様になるぞ…?)
暫し見つめ合い微笑み合った後、ミケヒコの方へ振り返り手を差し伸べて笑みを浮かべながらも力強く伝えた。
「…修行、ガンバろ!」
「…お、おう! 頼む…!」
そう応えてミケヒコは少々恥かしい様な嬉しい様な気持ちを交えながらミチヒメの手を取った。
「ではオオトシさま、チャチャ、行ってきま~す♪」
「ぼくとマニィも一緒に行くよ。あそこでならはやく回復するし、その後ワッカのトゥム相手にした良い修行になると思うしね」
「…! 確かに…! ふふ…不足はない! アビヒコ…おまえにも手を煩わせるが…指導のほどよろしく頼む!」
(…オオトシさまはアビヒコも参加でひと安心…アビヒコは…あら? これってミケヒコくんのコトしかイレンカ抱いていない…? …。…! これはわたし…メノコ冥利なのね…! ありがとうみんな…ホントにうれしい…♪)
「よろしくアビヒコ! 今のあなたならうってつけね♪」
笑みを浮かべてそう言いながらミチヒメが差し伸べた手をアビヒコは頷いてしっかりと握り返した。
「もっちろんマニィも手伝うわ~♡ ミチヒメちゃんよろしくね♡」
「うわっぷ! り、りょ~かい! よろしくね♪」
不意を突かれ抱き付かれたマニィに対しよろけながらミチヒメはそう応えた。
(…あのミチヒメの先を取るとは…マニィ達のチカラでしょうか…!)
オオトシは二人の絡みを冷静に眺めその様にヲモヒ廻らせていた。
「…レラとニスもいるよ! ミケヒコくん!」
スセリもそうミケヒコに話しかけてきた。
「…望む処…ぜひ頼む! ヤチホコ…オマエ…いつの間にか…スゴイ段階まで練り上げていたのだな! 正直あなどっていた…そして相手の真に秘めしチカラ見抜けぬオレ自身を…非常に恥じている…! 修行の為…チカラ貸してほしい…!」
気づきし事を素直に伝えてくるミケヒコに対しヤチホコは笑顔で応える。
「もちろんですよ♪ 僕だってミチヒメやみんなに助けられてお手伝いしてもらって…ですからね♪ お互い様です♪」
「…! そうであったか…! イレンカと努力…やはりそれが肝要…そうなのだな!」
「僕はそう思います♪ あきらめなければ…」
「きぃっとなんとかなるなる♪」
横からミチヒメが素早く顔を出してヤチホコの言の葉を奪っていった。
「あ! せっかく僕が言おうとしていましたのに!」
「あらぁ? 直接わたしから聞けたんだから…そのほ~が…良いでしょ♡」
少しだけいたずらっぽくも愛くるしい笑顔でミチヒメはそう応えた。
「あ、は、はい、確かに…良かったです♪」
ヤチホコのその言の葉を聞いて笑顔でうなずいてミチヒメが号令をかける。
「よぉっし! みんな、行くよ!」
元気に返事を返し一同パミールのビビ・ファティマ温泉へと向かっていった。
休養と修行を兼ねてビビ・ファティマへ…
用語説明ですm(__)m
・ヘレメレ=カネ:艶、光沢+きらきら光る、輝く+金属(金、銀、銅、鉄すべて)
→「煌艶輝光銅」としました。
・シリクンネ:場所+黒い→「夜」を意訳し「日隠れ闇憚る夜」としました。(→昼:スクㇲ・トィ)
・クンネチュㇷ゚=カムイ:黒い+月、太陽+神=「(天にある)月」
→「優しく照らす月之神威」としました。
・トオㇷ゚エカンナイ:ずーっと、遥か遠く+昔 いにしえ→「遥かなる古代」としました。
・シリクンネ・ルーガル:大地+黒い+王=「夜の王」→「日隠れ闇憚る夜の王」としました。
・トゥム=ストゥ・マニィ:氣力+根源、大元の+玉、宝珠→「氣力乃源泉玉」としました。
・シホン=タㇰ:赤子の玉 でそのままの意。純陀に言わせれば…「子っこ」




