表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/115

第97倭 カムイ・コラㇺ・ヌカㇻ(神威之比武)前編

連れていかれたのは…

「…ここなら動いても大丈夫そうですねー♪」


 森の奥に大きく開けた(ところ)があった。おそらく意図的に(つく)られたと思しきその場所は地面もきれいに造成されていた。


「…ではまずトゥム(氣力)を解放してみてください…!」


 ゼスト・リウスは言われるまま全力で解放した。


「なかなかの大きさですね…」


「…ケゥエ(身体)も解放したらもっといけるですー!」


「…! では…カムイエウンケゥエ(神威之色身体)状態で放ってみてください…!」


 ゼスト・リウスは意識を集中させて解放していく。みるみる甲虫の様な装甲に(おお)われた姿へと変貌(へんぼう)していく…。


「いくですー!」


 放出される氣力(トゥム)が跳ね上がる! ゼスト・リウスの身体からは風とも炎ともとれるような揺らめくナニカが吹き出ている。


「さすがゼッポン…すばらしい! が、そのケゥエ…まだ未完成」


(…未完成…ですか…?)


「本当です! この大きさ…トゥムアスヌ(チカラ強さ)は…あの刻のミチヒメやウガヤ兄に匹敵すると思います…!」


「…ではまず無手でコラㇺ・ヌカㇻ(比武)しましょう。…スセリ、頼みます」


「うん! じゃぁゼストさん、いっくよー! ふっはぁ!」


 スセリは呼吸と共に氣力を解放し高めていく。それと共に周囲に自然に風が吹き始め小さな竜巻の様になっていく。


「…それは…なんかスゴそうですー♪」


「それでは…はじめて下さい…!」


「いっくよー! レラ・モィ=コトゥイ(風渦発勁)エ!」


 スセリは飛び込むように踏み込み、身体全身を(つか)いひねりを加えた軸足と反対(そく)(こぶし)へ竜巻状に風の氣力を(まと)わせて()ち込んだ! するとゼスト・リウスは己が(かん)じた氣力の大きさとまるで不釣り合いな衝撃を受けた…!


「…! こ、これは…?」


「へへ♪ 属性を帯びるとトゥムの質が上がって強くなるんだよ♪」


 確かに単純な氣力は自分の半分にも満たないスセリが自分の全力の様な打撃を放ってきたのだから納得である。


「…これなら大丈夫ですねー! いきます! ウェンテ=ハィヨクぺ=(破甲撃)キㇰ…!」


 ゼスト・リウスの全力の一撃がスセリ目掛けて放たれた! すぐさま風を纏い竜巻の回転力で化勁して力をいなしながら接近した。


エ=レラ・ホロカモィ(旋風双掌)コトゥイエ()!」


 ゼスト・リウスに触れた状態から両掌開き手首を擦り合わせる様に激しく回転させて寸勁を撃ち込んだ!


「ぐ! い、今のはちょっと効いたですー! こちらも同時でいくですー!」


 ゼスト・リウスは一瞬よろめくも左右の拳を同時に放つ。


クィクィキㇰ(噛砕撃)!」


 技の撃ち終わりに一瞬硬直したスセリの身体の前後から挟み込むように拳を繰り出した! 間一髪竜巻の防御を展開したが衝撃が貫通してきた。


「ぐっ! …こ、こっちは受けるとけっこうキツイね…!」


 スセリはよろめいて後ずさり口元を拭って応えた。


「そのトゥムほとんど自動で出せるのですねー! すごいです!」


「…わったしのっ出番かな~♪ ゼストさんは加減まちがっても平気そ~だしね♪」


 (はた)()ていたミチヒメそう言って歩み出た。


「…そーみたい…! ゼストさんのこのがんじょーさは…!」


「…よろしいでしょう。交代、ミチヒメ、頼みます」


「ハイ! よ~し…じゃぁみんな、行くよ!」


 そう言ってミチヒメは四獣から霊力(ヌプル)を受け取り輝く根源のチカラ(メル=ストゥ=マゥェ)を解放した。


「…カムイエウンケゥエ(神威之色身体)だったら…メル=ストゥ=マゥェ(輝く根源のチカラ)…大丈夫よね?」


「問題ない。打撃は(とお)るし傷も負うが…即カリ・ラマトゥ(輪を廻る)はない」


「…あの刻のミケヒコくんよりも…強くいってイイね!」


「大丈夫でしょう。まずないと思いますが…ゼスト・リウスさんの攻撃もそのカムイエウンケゥエの効能で徹りますので…そこは念頭に入れておいて下さい…!」


「ハイ! ありがとオオトシさま♪ 心配して下さったのですね♪」


「ええ、もちろんです…! ミチヒメに…両者ともに不要な怪我はして欲しくありませんので」


「…二人共準備は良いか?」


「大丈夫ですよーアマムさん!」


「ハイ! こっちも大丈夫です…!」


「…では、はじめられてください!」


 その声を聴くや否やゼスト・リウスにはミチヒメはその場から消えた様に観え、次の瞬間眼前で強く大地を踏みしめる震脚(しんきゃく)音が聞こえ…そこで一瞬頭が真っ白になった。いくつかの音が重なり合い一つの重低音を形成して鳴り響いたと同時にゼスト・リウスは後方へ吹き飛ばされていた。自身の状態に気付いたゼスト・リウスは空中で回転しながら体勢を立て直して着地した。


「す、す、すっごいですー! こんな小さなメノコが僕をこんなに…ドーしてできるですー?」


「ただの体当たりなら重さを速さで増やしただけだが、ミチヒメはあえて直前で着地し震脚する事と同時にケゥエ=エイキ(身体操作)により極限加速、増幅させ勁として放ったからだ」


 アマムの言う通りであった。ミチヒメは着地の際にまず左足で震脚しながら左沖捶(ちゅうすい)、次に右足で更に前方に着地し震脚と共に頂肘(ちょうちゅう)、滑る様に身体を回転させ両脚震脚で靠撃(こうげき)と連続技で放った。


(…あのケゥエ=エイキ(身体操作)は…部分的にはボク以上に極めているな…!)


 アマムはゼスト・リウスに解説しながらそう思った。


「ええ!? 吹っ飛んで驚いているけど…ほとんど効いてないカンジ…?」


 ゼスト・リウスの様子を見て驚きながらミチヒメは応えた。


「ケゥエの覚醒って…ものスゴ~い事なのね…! 攻めも…防ぐのも…技が無くても…これだけ出来ちゃうんだ…!」


「一応僕なりの攻防の技はあるんですけどね…」


「先のミチヒメの連撃に比べればただのチカラ押し同然だ」


「あちゃー、アマムさんあいかわらずキビシイですー!」


「…チカラの遣い方教えてやる。まずこう構え…」


 見かねたアマムはゼスト・リウスに指導を始めた…。


「…で、同側の足でモシリ(大地)を踏みしめ…そこから沸き上がるチカラを螺旋状(らせんじょう)に腕に運び…放つ…!」


「アマムさんありがとうですー! …やってみるですー!」


 そう言うとゼストは急激に氣力を高めていく。


「これは…おい! ミチヒメ! アレ…行くトラ!」


 ビャッコがいち早く気づいてミチヒメに話しかける。


「え? あのゼストさんの…そんなに危ないの?」


「あれは…恐らくこちらの障壁(しょうへき)易々(やすやす)貫通(かんつう)すると思いますわ!」


 そう朱雀(スザク)も続ける。


「基本の勁法…モィ・コトゥィエ(螺旋勁)での一撃と思われる…が…」


氣力強大及(トゥムツヨクソシテ)聖仙之色身体(アスカンネ=ケゥエ)依着弾時(ニヨリチャクダンジ)被害甚大(ノヒガイジンダイデス)…!」


 青龍と玄武もそう伝えてきた。


「キレーに流して取り込んじゃえば…」


「…オマエ攻撃に比べて化勁(フゥァジン)とか全然トラ?」


 呆れながら白虎(ビャッコ)(たしな)められた。


「…そ~でした…そ~ですよね~。はぁい…じゃぁ…みんな、全力行くよ! いっけぇ~! はぁ~!」


 四獣はその言の葉に応じ姿を変えていき…ゼスト・リウスに負けないくらい高めた氣力を吹き上げはじめた。


「…ふぅう…! さあゼストさん…いつでもど~ぞ!」


「…こちらも錬り上がりました…いきます!」


 そう言うとゼストは身体中を脱力させ弛緩させていく…。両手が力無く垂れ下がった瞬間、ゼストは皆の視界から消えた!


「ッ! 来るトラ!」


「りょ~かい! 瞬動(しゅんどう)ね! やるぅ♪」


 そう言いながらヌプル=インカラ(観の眼)でゼストを追う。確かに高速で接近するナニカが観える。


「玄武!」「全防完盾(スベテフセギキルタテ)…!」


 瞬時に左前腕が円盾状(えんじゅんじょう)隆起(りゅうき)した。


「…ふみしめ…らせん状に…放つ…!」


 眼前に(あらわ)れたゼストが独り言と共に撃ち込んできた! その拳の途轍もない重量感にミチヒメは後方に受け止めた構えのまま十歩分以上押し戻された。


「…やるぅ…! 左手…かな~り効きましたよ!」


身体操作(ケゥエ=エイキ)完全時…(カンゼンナラバ…)被害大…(ヒガイジンダイデス)!」


「…だね! まだ少しジンジンするもん! よぉし! 今度はこっちから行くよ! 疾如(トクコト)白虎(ビャッコノゴトク)! 徐如(シズカナルコト)青龍(セイリュウノゴトク)! 侵掠如(シンリャクスルコト)朱雀(スザクノゴトク)! 不動如(ウゴカザルコト)玄武(ゲンブノゴトシ)!」


 ミチヒメは四獣の属性ごとに氣力を練り上げていく…。


「あんなことも出来るですかー!」


 ゼストは驚きと関心で叫ぶようにそう言った。


「…ゼストさんも…全力で…ね…! いきます! 獣王(キムンペ=ルーガル)究極(=シ=パセ=ケゥエ)発勁(=チ=コトゥイエ)!」


(それは受けちゃダメですわ~!)


「ゼストさんそれはダメです! ()けて下さぁーい!」


 カンナが叫ぶのと同時に別の声が重なっていた様だが、誰も気づけずにミチヒメの拳がゼストに炸裂(さくれつ)した。激しい打突音と共に何かが砕ける様な音が聞こえた。


「…今度は吹き飛びませんでした…よ…!」


 視界がひらけると…上肢帯(じょうしたい)ごとゼストの腕は無くなっていた…。


「いやぁー!ゼストさぁーん!」


 よろめいて大地に片膝をつくゼストの元へカンナは()()った。


「…! な…なんで…! カムイエウンケゥエ(神威之色身体)じゃ…なかったの?」


ヌプル(霊力)が足りなさ過ぎて本来の何割も発揮できていない。だから(さなぎ)の姿なんだ…!」


「…さなぎ…僕まだ完全じゃない…ですか…?」


「ああ、まったくな。完全には程遠い。ヌプルと共に練り上げられていればキミの思った通り片手で止めていた」


(ワタシのせいなのです…! ワタシが…こちらのモシリにてまったくチカラを行使出来ない為なのです…!)


 一瞬皆の頭に声の様なモノが聞こえてきたが、あまりに小さ過ぎて誰も聞き取れなかった。


「…どうやら他にもどなたかいらっしゃる様です…が、存在力が小さすぎて聞き取り切れませぬ…」


 唯一(かす)かに聞こえたヒメがそう応えた。


「え、じゃぁぼくが小さくなって聞いてみるよ」


 アビヒコはスクナヒコナに変化し、ヒメの手の中で探知し始めた。


「…。…。…! いた! これは見つけられないね…!」


「…? ソィヤ(蜂:はち)…? イトゥンナㇷ゚(蟻:あり)…?」


(まさしくその通りです…。ワタシはソィヤ=イトゥンナ(アリバチ)ㇷ゚です…ゼストさんのカムイエウンケゥエのラムハプル=クル(権能授与者)です…)


「…確かにただのソィヤじゃなさそうだね…その姿でしゃべれるのもフシギだもんね」


(…本来みなさまの様な姿なのですが…こちらでは…ヌプルもトゥムも足りなく…この状態でしかウセレ(可視化)エウン(具現化)出来ませんでした…)


「なるほど。じゃぁぼくがチカラをあげるよ。ラムハプル=ヌプル(付与霊呪)!」


「…。…。…! そ、そんな…!」


 その言の葉と共にアビヒコは元に戻ってしまった。


「ぼ、ぼくのヌプル…全部持ってかれちゃった…!」


(…すみません…それでもまだこちらで本来の姿となるには…足りません…)


「…成程…これは並ならぬ許容量でございます…! ワラワが…(あまね)くヌプルも併せて注いでみましょう…!」


 そう言うとヒメは自身の霊力に加え世界に(あまね)くモノも収束させてソィヤ=イトゥンナ(アリバチ)ㇷ゚に注ぎ始めた…。


(あぁ! これならきっと…戻れます!)


 ソィヤはそう応えた後輝き始めた。それは瞬く間に大きくなり衝撃と共に閃光を放ちナニカが顕れた。


「…そ、その姿は…ボ…僕の…ア…××××…さん…?」


「…はい♡ お待たせいたしまししてすみませんでした…。こちらのヒメさま方のご助力により…一時的にでしたらチカラお貸しする事叶います…♪」


 よろめきながらも目に輝きを宿してゼストは立ち上がる。


「…ア…ソィヤさん…よろしくですー!」


「はい! カムイエウンケゥエ(神威之色身体)エトゥッカ(発動)ぁ!」


 ソィヤは音もなく宙に舞いゼストを背後から抱きすくめて重なった瞬間、薄氷(はくひょう)が割れる(トキ)の様な、乾いた音が鳴り響くと共にゼストの身体に亀裂(きれつ)が入っていく…。内側に向かって何かが凝縮していくのを傍目にも強く観じられ…臨界点に達した刻、大きな器が砕ける様な音が響き渡った!


「…脱皮…! 完成したなゼッポン!」


 白く美しい(アミㇷ゚)から筋骨隆々(きんこつりゅりゅう)褐色(かっしょく)の身体を(のぞ)かせる。深い(すみれ)色の瞳と同色の髪を棚引(たなび)かせ頭上には二本の立派な角を(たずさ)えていた。


「…ア、アムニン()も治っちゃっている…!」


「カムイエウンケゥエならば当然。それはトゥム(氣力)ヌプル(霊力)が実のケゥエ(身体)を持つに等しい。チカラさえあれば…いくらでも再生できる」


「このカンジ…あの刻…いえ…それ以上ですー!」


(その通りです♪ ワタシを大きく超えるチカラを頂いた為…今のアナタは限りなくカムイに近いですわ♡)


 笑みを浮かべて(うなず)き、ミチヒメの方へ振り向いて話しかける。


「もう一手…お願いするですー!」


 そう言ってゼストは気勢を高めていく…!


「ちょ! アイツウカムレ=エトゥッカ(融合発動)出来てるトラ!」


「これは…アマム殿やキクリ殿のチカラに限りなく近しき…!」


神威之色身体(カムイエウンケゥエ)之権能故(ノチカラデ)境涯不至然(キョウガイタリヌトモ)準拠神威(カムイニナラブデス)…!」


「あれは…受け止めたら今度はミチヒメちゃんがゼストさんの二の舞となりますわ!」


「うん…わかる…! あれってホンキ出した刻の…みんな(四獣)と同じよ~な強力なチカラ…観じるもんね!」


「…いくですー!」


 ミチヒメと四獣は驚愕(きょうがく)と同時に宙へはじけ飛んだ。一瞬遅れてミチヒメを大きく通り過ぎた処にゼストは顕れた。


「あ、あららー。拳を打つ前にぶつかっちゃいましたねー! 迅さが違い過ぎてフミ(感覚)がついてこないですー!」


(ワタシがフミのお手伝いをいたしますわ♡)


 ソィヤはそう言うと、ゼストの目と耳、そして肌に広がって重なった。


「ありがとですー! これなら思った通りに動けますねー♪」


 空中で体勢を整えてミチヒメがおりてきた。


「…チカラに技が…ケゥエ=エイキ(身体操作)が全くついて行っていないみたいね…。あ、危なかったぁ…キチンと拳に伝えられていたら…!」


 ミチヒメは冷たい汗が背筋に走った。


同等(オナジ)光子力(メル=ストゥ=マゥェ)故、明白体格(ユエ、タイカクサガ)差致命的(チメイテキナルデス)…!」


 険しい声色で玄武はそう言った。


「今のミチヒメちゃんと並ぶ大きさのチカラと言うだけでもすごいのに…」


「まっこう勝負なら…負けるトラ!」


「交差で迎え撃たねば敗北は必至と観える…」


「四獣の弁は正解。次撃当たれば…カリ・ラマトゥ(輪を廻る)するぞミチヒメ?」


「…これほどのマネ出来る相手ならばオレが出ても良いと思うが?」


 アマムの言にミケヒコが続けた。


「いえ…。流石にアメノホアカリノミコ(天火明之尊)トとなられたミケヒコの剣撃を受けたら如何(いか)にゼストさんと言えど危ないでしょう」


 オオトシがミケヒコにそう返した。


「でもシ=パセ=カムイ(真之神威)となってさらに覚醒しないと得られないカムイエウンケゥエ(神威之色身体)持ちでしょ? 並の技は効きそうにないと思うわ…!」


「キクリの言う通りでございます。今の彼はその存在力を大きく揺るがす力で攻撃されない限り…倒れませぬ…。ワラワにはその様に観えます…!」


「…恐るべしはカムイエウンケゥエですね…! さすが…イノトゥを()してまで皆を救いたいと願って得たチカラですよね…!」


「…己のイノトゥを賭して…? まて…ゼッポン、なぜカムイと成れない? 他者を(いつく)しみ…守る為…逆境にくじけぬ諦めない強きイレンカ(ヲモヒ)…。すでにラム()の素養は備わっている」


「そうですねー。実は僕もそう思うんですけど、なれませんねー?」


「…境涯(きょうがい)が…足りないようですが…どうやら例の九千九度(くせんくたび)を終えずに覚醒した模様ですね。恐らくソィヤ=イトゥンナㇷ゚さんに境涯にかかわらずカムイエウンケゥエに至らしめるチカラがあると思われます…!」


「ふむ。ならばメル=ストゥ=マゥェ(輝く根源のチカラ)も自力で(まま)ならぬゼッポンの現状に納得がいく。あの九千九度のカリ・ラマトゥ(輪を廻る)を超えぬとヌプルは自在とならないからな…!」


「そ、そーだったんですねー! あと何回カリ・ラマトゥすれば僕は…アマムさんやカンナさんのようになれるでしょー?」


「ワラワが観てみましょう…。…。…。…! 只今…九千八度…です…!」


「九千八度…! あ、あと一回! じゃぁこの場でカリ・ラマトゥすればいいですねー♪」


「彼のモシリと違い、ここでは一度カリ・ラマトゥ(輪を廻る)すれば…ヤオヨロズ(精霊神)となりてモシリの構成を手伝い…次にシセイペレ(転生)出来るは…三百の季節廻るまで待たねばなりませぬ…!」


「…イノトゥ(いのち)の大切さと…重さ…ゼンゼン違うです…! なら…このままで極めていくですー!」


 ゼスト・リウスは再び己を高めはじめた。

感覚対応状態で放つようですね…!


用語説明ですm(__)m

カムイエウンケゥエ(神威之色身体):神の+現れる、顔に表す+身体→「神威之色身体」としました。

レラ・モィ=コトゥイ(風渦発勁)エ:風+淵、淀み、渦巻き+自分の意思を通す→「風渦発勁」としました。

エ=レラ・ホロカモィ(旋風双掌)コトゥイエ():いっしょに+風+渦+自分の意思を通す≒発勁より。

クィクィキㇰ(噛砕撃):噛む、噛み砕く+打つ、殴る→「噛砕撃」としました。

・沖捶:中段突き

・頂肘:肘打全般

モィ・コトゥィエ(螺旋勁):渦巻く+発勁→「螺旋勁(らせんけい)」としました。

・アスカンネ=ケゥエ:清潔、きれいだ+身体→「聖仙之色身体」としました。

・色身=実体(仏教用語です実体のある世界=色界:色究竟天=有頂天までを言う。住するはシヴァこと大自在天)

・上肢帯:医学用語。上肢を体幹と連結させるモノ。鎖骨と肩甲骨とそれらに付随する筋からなる。

・ソィヤ=イトゥンナㇷ゚:(はち)(あり)→「アリバチ」としました。(実在の昆虫です)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ