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憧れの彼女  作者: 「」
21/53

冬乃をつれて智明たちがいるラウンジに辿り着く。

こっちもこっちですげぇーな。と感想を抱いた。

白い壁に白い大理石の床、家具は黒で纏められて落ち着いた雰囲気。観葉植物も彩りを華やかにしている。

窓には先程まで見ていた海。


3階の2階といってわかるだろうか、広い天井だからこそ出来るであろう間取り。

右手の階段を登り智明が並んで座っているので、向かいに腰を落ち着けた。

これは夕飯も期待できそうだ。



「すごいわね。このホテル」



紅茶のいい香りがする。

カップをソーサーに戻して藤井さんが言った。

冬乃が二度頷くようにして肯定を示した。



「春人くんたちには感謝だね」

「ええ」



彼女たちの言葉に俺たちは揃って鼻を掻いた。

恥ずかしさを隠すようにしてメニューを開く。



「アフタヌーンティーセットで良さそうだな」



冬乃にメニューを指さして見せる。

3段あるスタンドに皿にベリー系や桃、メロンなどを使ったスイーツの写真がある。

1人では食べきれない量。

4人で分ければちょうど良さそうだと思い提案してみた。

甘いものだけだときついのでサンドイッチとか軽食もついでに頼もう。



「わぁ、綺麗なスイーツだね。ドリンクなににしようか?」



いつもならコーヒーを選びがちだけど、ティーセットというぐらいだから紅茶を選ぶ。

中でもアールグレイの香りが好きなのでそちらを選択。



「俺はこれにするよ」

「わたしは……グリーンルイボスにしよ。これ美肌効果があるんだってー」



それ以外にも色々と効果あると教えてくれた。

美肌で選ぶなんて、こんなところは普通の女の子なんだよな。

注文を確定し談笑に興じる。



「俺、予約するときは気づかなかったけどこのホテルさ、実はビーチもあるってよ」



智明に言葉に冬乃ポーチの中にしまっていたパンプレットを受け取って開く。

二人して覗き込むとホテルの全体像と施設の説明などが書かれていた。

結構広いな。

プールの向こう側には教会なんてものある。



「プールに行く予定だったけどせっかくの沖縄だしこっちいかね?」

「そうだな。この海綺麗だし、ちょっと遊んだらちょうど夕暮れだしビーチから眺めるのも悪くないなー」

「私も賛成よ」

「いいね。私も行きたい」



言葉を区切り、冬乃の表情はまた悪戯なものに変わる。

なにか俺を攻める言葉を見つけたようだ。



「にしても春人くんって以外とロマンティスト?」

「せっかくの旅行だし、いいじゃん。思い出に残るよ」



そうだねー、と微笑む冬乃。

全員の賛同を得られたので予定を変更してビーチにいくとしよう。

その前に腹ごしらえだな。

フルーツとクリームの甘い香りが漂ってきた。

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