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憧れの彼女  作者: 「」
17/53

今日は予約が埋まっている。

お店の配慮もあって食事を含めての休憩時間が設けられているが、食が細いのであんまりは食べられない。

コンビニのお弁当はどうしても飽きがくるし。外食も選択肢が少ない。

そういったわけで体力をつけようと生姜焼き定食とサラダの食券を購入した。

残した分は彼に頼もう。

春人くんと宮下くんが受け取りに行き、私と香ちゃんが席を確保しに行く。



「冬乃さん、夏休みのことでちょっといいかしら」



私は藤井香さんと仲が良くなっていた。

春人くんが彼らを紹介したあとに食事やカラオケなど遊びに行き、それから香ちゃんとも連絡を取り合うようになった。



「旅行のこと?」

「えぇ」



サプライズとして彼らがこっそり秘密に準備しているようだが筒抜けだった。

あまり私達彼女という存在を甘くみないほうがいい。

彼の変化なんかお見通しだ。

そもそも春人くんは嘘をつくのが下手だ。行動にすぐでる。



「まだどこかに行くって決まったわけじゃないから準備もないのだけど、冬乃さんに色々と教えてもらおうかと」



彼がスマホでよく見ていたサイトは沖縄だったけど。次に見たときは伊豆になっていたのでそのどちらかだろう。

どちらにしても楽しみ。



「なにかな?」

「市ノ瀬君とどこまでいってます?」

「どこまで?」

「冬乃さんたちは同棲もしていますし」

「な、るほど?」



恋人との情事か。

にしても、春人くん情報だと香ちゃんたちは高校生から付き合っているのだから、私たちよりも進んでいそうなものだけど、と疑問に思った。

私たちは最近回数は減っている。

同棲するまで会う時間があまり取れなかったことと、お互いに疲れているというものが重なってご無沙汰です。

肌荒れやちょっとした傷がついたりとあんまり綺麗な身体じゃなくなったのもあるかもしれない。

あんまり見せたくはなかった。

春人くんだから受け入れてくれるという確信はあった。



「えっと実はわたしと智明は幼馴染みたいなものでして、両思いではあったんですが付き合って以降もその延長線だったの。猥談とか二人でも馬鹿話みたいにするんですけど色気がね」



打ち明けてくれる香ちゃん。

純粋な付き合いにも思えるけど、逆に私たちは付き合うよりも先に致してしまった。

今思うと、若気な至りというか。

後悔はしていなし、それでよかったとも思っているので深く考えない。



「それに冬乃先輩は綺麗で大人っぽいから憧れるわ」

「そうかな? ありがとう」



友達に褒められるのは純粋に嬉しいが、私の自己評価は低い。



「それで泊まりなら自然とそういう流れになるかと思って」



無垢な少女は顔を赤らめる。

友達だからということもあるが、純粋に彼女のことを応援したい。



「そうだね、いくら興味なさそうな風を装っても内心は違うかなぁーって思うし、チャンスはありそうだね」

「ちなみに」息を飲む香ちゃん「どちらから誘ったんですか?」

「私だよ」

「……。女の子から誘うってはしたないって思われるかと思ったわ」

「お互い好きな者同士なら関係ないよ」

「そうですか……」



春人くんたちの両手が塞がりこちらに向き直る。

香ちゃんもそれに気付き一旦は口を塞ぐ。私はアイコンタクトで相談されてるからというアクションを送ってみるが察してくれたようで、私の前に定食だけ置いて少し遠くのほうで席を取ってくれた。

ありがとうとウィンクで返しておく。



「もし智明のほうから来ないようなら私からいきます」

「うん、頑張って!」



いくつかの質問に対して真摯に答え、気がつくとお昼の2時を過ぎていた。

私は「いつでも相談にのるからね」と連絡するように伝え席をたつ。春人くんたちにも挨拶をしてから食器を片付け、大学を出た。

なんか青春って感じ。

羨ましいけど、我慢だ。

私も早く復学できるようにしたいなっと思うのだ。

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