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鋼鉄の勇者 ヴァレッド  作者: 島下 遊姫
大地に聳える紅の城
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グランドキャニオン

すまんが、境界戦機の新作を予想できた人いる? プラモの出来は素晴らしいんだけど……

 ロナルド・レーガンから出撃して、約三十分後にはアリゾナ州のとある荒野へと着陸する。そこは既にDATの先遣隊が簡易的な基地を築いていた。

 着陸するや直ぐ、ここまでの移動で使用した燃料を補給し、俺にもレーションと飲み物が配られる。正直、レーションはあんまり美味しくないので食べる気はしないが、これからいつ戦闘が始まるかがわからない以上、食べられる時に食べておかないと肝心な時に動けなければそれ即ち死だ。水を流し込むようにして、胃に流し込む。

 そして、補給と一緒に作戦についての説明を受ける。本来ならば共に戦う兜山甲太と共に作戦を聞いて、少しでも共有するべきだが、あちらはまだ到着に時間がかかるということ。また、メルフェスがいつ出現してもおかしくない状況であるということで、先に作戦を耳にし、確認次第所定の位置でメルフェスを出現を待つということらしい。

 まず、メルフェスは一週間前にグランドキャニオンにて初出現。そこからノースリムに移動。オフシーズンということもあり、幸い、死傷者をいなかったものの、町を破壊という被害を出した後、地中に潜り行方を眩ます。

 その後はDATの解析により、メルフェスは南西に移動している模様。その先にあるのはキャメロンという街。こちらもそこまで人口は多くないもののまだ避難が完了していない。というのもキャメロンに近づいていることが判明したのは昨日の夜。

 だから、今回の俺達は避難が完了するまでこの街を守り、安全が確保できた瞬間、メルフェスを撃破する。それが作戦らしい。

 全ての作戦を伝えられた時にはもう補給完了し、再び出撃。所定の位置である小高い丘に着陸する間際、直ぐに戦闘に入れるよう、エクスヴァレッドに合体し、そのまま待機する。


「本当にここに来るのか?」


『予測ではな。だが、メルフェスである以上、想定外のことは起きる前提で動く』


「そう……だよな」


 異様な静寂が不安を掻き立てる。

 メルフェスがどこから出現するかわからない。

 目の前でも足元から出現してもおかしくない。街の中心だって不思議じゃない。

 最悪、別の街に現れることだってゼロではない。

 少しでも気を抜いたら殺されるのではないかという、背後からナイフを突き立てられているような感覚が非常に心地が悪い。

 そんな感覚が一時間近く続いた時だ。

 妙な地響きを全身で感じ取る。

 いよいよか!


『勇気!』


「わかってる」


 俺はペダルを踏み、出力を上げる。

 エクスヴァレッドは駆け出し、丘の上から跳び上がる。

 自由落下の最中、ヒートキャノンを展開し、いつでも攻撃できる態勢を取る。


『前方約四キロ先、メルフェスの姿を確認!』


「あれか!」


 巨体故にある程度離れた位置からでもメルフェスを姿を確認することができた。

 頭部には鹿のような枝分かれした角。ベースが草食動物なのだろうか。口は前に伸び、それこそを彷彿とさせる頭。

 そして、一際目立つボディビルダーのように筋骨隆々の人型の肉体。

 その姿を見て、俺は思わず呟いた。


「気持ち悪っ!」

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