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来訪者

バトオペでマドロック使い始めたけど、改めてかっこ良さに気づいた

でも、敵として出てくると中々硬い上にホバー移動が取りにくくてマドロックしい


なんつって



「そうだね。ずっと先に話になるね。だから、生きて欲しいの。生きて、お酒を飲みながらでも教えてあげたいの」


「真矢さん……」


「指切りげんまん……なんて約束はしないよ。ゆう君、そういうの嫌いなの知っているから」


 この時、何となく気が付いた。

 多分、意味なんてないんだ。いや、あるかもしれないけどそれはあくまで建前で本質は純粋な願い。

 俺に生きて欲しい。ただ、それだけのこと。

 俺の両親の後を追うように早死にして欲しくないのだろう。

 大丈夫だよ。俺は死ぬつもりはないから。もう、あんな無茶をすることなんて金輪際ないから。


「……じゃあ、行くね」


「うん。……お仕事頑張って」


 約束はしない。真矢さんの言う通り、約束は必ず守れるとは思えないから嫌いだ。

 真矢さんはスッと立ち上がると軽い足取りで病室から出て行ってしまう。俺は華奢で小さいけれど、背筋がピンと張った大人の背中を見送る。

 病室から一歩出た真矢さん回れ右をすると、ピタリと止まる。きっと真矢さんの目の前には高嶺がいるのだろう。何やら楽しそうに会話をしている様子が見えた。

 大体、三分くらいか。話が終わったようで軽く会釈をして、最後に俺に向かって手を振ると今度こそ真矢さんは病室から去っていった。

 そして、入れ替わるかのように高嶺が病室に入ってきた。

 高嶺の顔はほんのりと赤く染まっていて、心なしか目が泳いでいた。

 きっと、俺のことで色々からかわれたんだろう。全く、真矢さんは。


「すまない。真矢さん、恋愛話が大好きでさ。迷惑だったよな」


「そ、そんなことないよ! その……あの人って日登君のお姉さんなの?」


「まぁ、義理の姉だ」


「義理って……?」


 義理の姉という言葉を聞いて、高嶺は首を傾げる。

 そうだった。俺の家族の話は学校では一部の教師しか伝えていなかった。クラスメイトには誰にも言っていないことだった。


「あぁ。俺は事故で両親が亡くなってさ。それで真矢さんの両親……叔父さんと叔母さんに引き取られた」


「そうだったんだ……」


 高嶺は気まずそうに顔を背ける。

 きっと辛い話をさせたことに申し訳ないと思っているんだろう。

 別に両親のことを思い出したからって取り乱す程、メンタルが弱いわけじゃない。思い出したところで、嘆き悲しんだところで両親は帰ってこない。過去に囚われるくらいなら今にしがみつく方がいい。もし、両親が俺を見守っているならその方が喜ぶだろうし。

 それよりも俺が今、気になるのは高嶺がここに来た理由だ。


「別に気にしなくていい。それより、何の用?」


「あの……私達にお客さんが……」


「私……達?」


 達という括りが引っかった。

 俺と高嶺の共通点は同じクラスメイト。

 そして、未知の存在であるヴァレッドに乗り込んで戦ったこと。

 俺は思わず息を飲む。恐らく、お客というのは何かしらヴァレッドに関係する人間だろう。

 もう、俺達の存在が特定されたのか。いや、ロボットを開発できるくらいの技術力があるからパイロットの行方を辿ることが出来ても可笑しくない。

 偏見だが、そのお客という黒いスーツにサングラスという如何にも怪しい風貌の男だと思っていた。そして、ヴァレッドという機密情報を知ってしまった俺達を拉致、或いは抹殺でもするのかと恐怖にかられる。


「君が日登勇気君だね」


 だが、俺の予想は大きく外れた。

 俺達の了承を待たず、ズケズケと病室に入ってくる一人の老人。

 青いサーフパンツにパステルカラーのアロハシャツにハート型のピンクのサングラス。そして、口の周りには白い髭が生えているが、頭は髪の毛は一切生えておらず、笑いそうになるが蛍光灯の光が反射していた。


「……おっさん。誰だ?」


「ワシはプロフェッサー白鳥。君達の乗ったヴァレッドの開発責任者じゃ!」

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