バレンタインをめぐる詩が二つ
待ちぼうけ
あたしはけっこうクールで
バレンタインデイにデートするのは
好きじゃない
カップルがいっぱい
だからサービスがよくないものね
だのにハチ公前で
孤独な女を演じさせるの?
こんな日に残業させる会社なんて
やめちまえ!
ってメール打っったのに
返事もくれないの?
あーあ、最低だね
涙が出てくるなんて
帰ろうかな
あなたの胸に
顔をうずめて
*さて、国語の問題です。
第1問:彼氏は来たのか、来なかったのか? それがわかる1行を指摘せよ。
第2問:なぜ話者は自分を「最低だね」と思ったのか? それがわかる1行を指摘せよ。
忘れちゃった
いつの間にか春になったことも
バレンタインから会ってないことも
冷たい風の日
あたたかい雨の日
繰り返す日の中で
思い出すことも間遠になってる
来週会えないと終わっちゃうよ
花粉症だからなんて言わないでよ
弱気なあたしが強気に出て
確かめてみたいの
桜色のカットソーも買ったんだから
何を言いたいんだっけ
何を言ってほしいんだっけ
いろいろあるんだけど
何もないのかもね
腕の中であなたのにおいを
思い出したいだけ
お読みいただきありがとうございました。
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