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第5話 転生者で1番可愛い子!

 よし! 9時20分! 10分前行動!!


 転生者で一番可愛い子!パチンッ



「きゃっ」


「え?誰?」

 か、かわええええ!!


「あ、あの……あたし……」


「あっごめんねぇ! 間違えちゃった!! 転生者で一番可愛い子を元の場所へ!」パチンッ


 び、び、び、びっくりしたぁぁぁ! 誰、あの子?! しかもめっちゃ可愛いかった!!




 ……あー! なるほど。そういう事ね。


 俺は全てを理解した。



 仕切り直して、

 転生者で2番目に可愛い子! パチンッ!



 床・ドン!!!


「は、初めてなので……優しく…ぐはっ」

殴られました。はい。


「最ッ低!! さすがに二回連続ともなると、確信犯ですよね。何考えてるんですか? やばくないですか?」


「ご、ごめんね……。わざとじゃないんだよ。おじさんを信じて……」


「はぁ? しかも、30分って言いましたよね?水、出しっ放しなんですけど? 戻してくれますか?」


「あ、あ、ごめんね。転生者で2番目に可愛い子を元の場所へ!パチン」


 もう……怖いよ。若い子怖い。でもなんだろ……この胸の鼓動……。


 ーーーー

 もういいかな。


 転生者で2番目に可愛い子!パチン



 床・ドン!!


「は、初めて、ぐはっ」

 はい。叩かれました。


「変態!最ッ低!!……あの、2番目ってなんですか?」


「2番目? あー、そうそう!1番目で呼んだら別の子来ちゃってさ!あれは、驚いたなぁ!」


「はぁ?」


 なになに、怖い。怖すぎるよーー。あ、床ドンの事か!! 謝ってなかった!


「ごめんね! ほんと、こっちじゃ制御出来ないんだよ……床ドン?っぽくなっちゃうのは不可抗力と言うか……なんというか……」


「いや、別にもうその事はいいです。そういう人と確定したんで。それよりも、2番目ってなんですか?詳しく」



 怖い……怖いから。。


「昼間は1番可愛いかったけど、今は2番って事だと思うけど……」


「それ、普通言いますか?あたしの目の前で?床ドンにしてもですけど、ほんっっっとデリカシーない人ですよね!!」


 聞いてきたのはあなたでしょ……。もう嫌だ……。この子……。

 でも、胸が熱くなる……。



「ご、ごめんねぇ……」



「はぁ。とりあえず聞きたい事あるんで、仕切り直しましょう。私も言い過ぎました。

ご・め・ん・な・さ・い」


 なにその謝り方ぁぁ怖いよ……若い子まじで怖い……。でも…(以下略)


「魔法使って平気なんですか? どういう仕組み?」


「これって魔法……なの?」

「え、違うんですか?」


「願いを込めて指パッチンすると叶う……的な?!」


「はぁ?」



「いや、ほんとだからね?」


「あ、いや。すみません。ちょっと意味がわならなかったんで。つまりなんでも出来ちゃうって事ですか?」


「うーん。その前に君は敵じゃないよね?」


「はぁ? どこをどう見たら敵に見えるんですか? むしろ敵って概念、この世界に存在するんですか?」


 どー見ても仲間には見えないよっ!


「ごめんねごめんね。正確には試して無いからわからないんだよね。物を望むと生成される訳ではなく、パクってきちゃうって事はわかってる」


「泥棒さんですね」


「いや、ちゃんと返したし、それからは使ってないから!」



「ふーん」

何やら考えてる様子。


 …………。



 ちょっとタイミング悪過ぎませんか。いきなり無言?!泥棒さん→ふーん。無言。

 ここで、止めるなよ……。


 不安になるわ。とりあえず名前聞いとくか。


「ねぇ、名前は?」


「はぁ? 今考え事してるんで黙っててもらえます?」


 「はい。わかりました」

 クソッ!!

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