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歓楽戦開幕

今回はかなり長めです

 翌朝。武はいつも以上にすっきりした頭で朝を迎えていた。前日、途中で心乱されることがあったとはいえ英気を養うことだけを行い、普段よりも早めに寝たのが功を奏したのだろう。今朝は修練を準備程度に抑え、いつも任務で着用している装束を身に纏い、自室で迎えを待っている。

 武は自室の畳の上であぐらをかき、目を閉じて精神統一のために瞑想を行っていた。この世界に来るまで精神修行の類いの修練などまるで行ったことのない武だったが、この世界に来て間もないころに権藤にやり方を叩き込まれて以来、毎朝の修練で取り入れていた。最近は祓己術に関して、いろいろとやっていたために疎かになっていた面もあるが、この数日は力を確実に出し切るために再度しっかりと瞑想をやっている。

 舌を口に満たし、もっとも自然体と呼べる姿勢で無の状態となってその場に佇む。心が徐々に落ち着いていくのが分かる。やがて、呪力が全身に巡り、力強く鼓動しているのを感じすっと立ち上がる。

 すると、武の送迎を請け負った権藤が武の部屋に顔を見せる。


「おはようございます。武様。ご準備はよろしいですか?」


「ああ。おつとめご苦労様です、権藤さん。今日は送迎よろしくお願いします」


「頭を上げてください。私にそのような対応は不要です」


 丁寧にお辞儀をすると、権藤が右手を顔の前にやって自分に敬意を表す必要はないと言う。権藤は現役祓い師とはいえ、しょせんは使用人の身分だ。城神家の祓い師として活躍している武にへりくだって接されるのは信条に反するのだろう。武は苦笑し、了承する。


「分かりました」


「では、参りましょうか」


 権藤に促され、武は部屋を退室する。準備は整っている。体調、精神ともに万全の状態だ。自分がどこに出場することになって、誰が相手になろうとも確実に勝てる。そう思えるほど、今の武の状態はよかった。

 この状態を保ったまま歓楽戦に入る。武の頭はこれ以上ないほど沸騰し、またこれ以上ないほど冷静だった。



 権藤の運転する車の後部座席で武は静かに座っていた。集中していたいという武の考えを汲み取ってか、車に乗り込んでから権藤は必要最低限のことを除いて武に話しかけていなかった。

 しかし、目的地が近付いてきたころに、一度だけ権藤は武に話しかける。


「あと五分ほどで着きます」


「……」


 権藤の言葉に武は反応しない。権藤も予想はついていたのかそれ以上の言葉は発しない。着いたらさすがに声をかけるが、問題がないのなら武の邪魔をすることはしない。そういった気配りができるという点では権藤はかなり優秀な使用人といえた。

 権藤は歓楽戦が行われる会場に到着すると、運転席から降り、武の座る左後部座席側の扉を開ける。武もそれで気付いたのか、礼の言葉を言って一礼すると車から降りる。

 十歩ほど歩いたところで立ち止まり、目の前にそびえ立つ建物を無言で見る。ほんの数瞬見つめて、ぽつりと一言。


「ここが……」


「はい。こちらが本日の歓楽戦が行われる場所……『死戦(しせん)宴場(うたげば)』でございます」


 死戦の宴場。権藤から告げられたそのあまりに物騒なネーミングに普段の武ならば何らかの反応を見せただろう。しかし、武の瞳は冷徹にこれから死闘が行われる場を見つめていた。

 権藤はそんな武を見て、眼鏡に左手をやりわずかに目を細める。だが、すぐに武から視線をそらす。


「それでは、私はこれにて失礼します。武様。どうか、ご武運を」


 権藤はそれだけ告げて、車に戻る。そして、そのまま車は走り去っていく。

 武は後ろを振り返ることなく車の排気音をその背に受けながら会場へと歩いていく。外には誰もいなかった。別にここが裏口というわけではない。人が見られないのにはいくつか理由があった。



 歓楽戦は祓い師や滅兵の関係者の多くが観覧するのはもちろんだが、実は一般客も存在する。彼らは祓い師派、滅兵派とそれぞれ思想の違いこそあるものの、ほとんどの客は一時間前には既にこの会場に到着している。そうでもしないと、座席が確保できないからだ。

 現在時刻は八時五十二分。歓楽戦の開始が十時なので一時間ほど前に着いたことになる。つまりは今日歓楽戦を見にきた客たちはとうに会場入りしているのだ。それが外に人がいない理由の一つ。



 もちろん、遅れてきた観客が来ることもあるだろうからいつまでも人がいないというわけではない。今の武は城神家の装束を着ている。祓い師のことをよく知っている人間がやってくれば何かしら絡まれ、集中を乱されるということもありえる。なので、素早く指示された入口へと向かう。



 武が入口の扉に手をかけ、中に入ったところで三人の少年の姿を目にする。善也と波一、スタトラの三人だ。

 波一は武の姿を見つけると待っていたと言わんばかりにニヤニヤと笑みを浮かべながら武へと近付いてくる。他の二人もそれに合わせ武の方へと歩く。


「屋敷武…… やな?」


「…… そうだ。そういうあんたは水龍か?」


 武が無機質に尋ねると波一はさらに口元を歪ませる。事前に空我と美夢に言われ、この大会に出場する滅兵全員の顔と名前は覚えている。もちろん、全員の戦闘方法や能力も教えられている。そのため、三人と会ったとき即座に誰なのかの判別がついた。


「なんや。力だけで世間のせの字も知らんどうしようもないアホやって聞かされとったけど、オレのこと知っててくれたんか。嬉しいわぁ」


 明らかな挑発にも武は動じる気配を見せない。スタトラはその様子を見て、ほぅと興味深そうに感嘆する。スタトラは小さく笑うと自己紹介を始める。


「連れがすまなかったな。こいつは悪い奴じゃないんだが、口が悪くてな。一応、自己紹介だけしておこう。おれはスタトラ・アルフェリウスだ」


「オレのこと知っとったくらいやから知っとるかもしれんが、こいつは『勇者』と呼ばれとる。そして、お前の言った通り、オレが『水龍』海神波一や」


「『創神』こと森崎善也」


 スタトラと波一は笑みを浮かべて、善也は無表情のまま腕を組んで自己紹介をする。そして、スタトラが言葉を続ける。


「この三人の誰かが君と当たるのか、それとも当たらないのかは分からないが今日はよろしく頼む」


 スタトラがそう言って右手を差し出してくる。武は素直にその手を取る。普通に考えればこれは迂闊な行為と呼べるだろう。二人は祓い師と滅兵。本来ならば相手を壊滅させるべく潰しあう仇敵同士だ。握手を求められれば、何かしらの罠を疑ってしかるべしだろう。だが、武はその手を取った。波一と違いスタトラは絶対に罠など張ってこないと空我に教えられていたからだ。それに、武自身も直感でスタトラは罠を張っていないとみていた。


「へぇ。スタトラの手を取るのか。これは少々予想外だったな」


 善也が静かに口を開く。澄み渡るような声だった。その声が廊下に一瞬の静寂をもたらす。スタトラは無言で、波一は肩をすくめて後ろに下がる。善也はその二人の間を悠然と歩いてくる。

 武は目を細め、善也の一挙一動を見逃さないようにただ彼だけを見ていた。善也は武の警戒心をほぐそうと、両手を開いておどけてみせる。


「そう睨むなよ。別にぼくは君に何もする気はない。ただ話に聞いていた以上に面白そうな奴だったから話しかけてみようと思っただけさ」


 善也はさらに武に近付いていく。十メートル、九メートル、八メートル……。善也が武に一歩ずつ近付くにつれて武は身構え警戒のレベルをさらに上げる。この男は武などまるで比にならないほど得体が知れない。さらに滅兵の中で最も注目されている実力者だ。ほんのわずかな油断が命取りになる。

 何が来ても対処できるように、決して目をそらさない。そらしていなかった…… はずだった。


「ふむ。やはり素晴らしい」


「!!」


 善也はどこかうっとりとした表情で武の顎に右手をやる。武はそれに反応することができなかった。別に善也の手を受け入れていたわけではない。少し前にいたはずの善也が突然目の前に現れる。そのことに驚愕していたのだ。


(俺は一切こいつから目を離していない。いつの間に……。こいつ、一体何をした!?)


 八メートル程度の遠さから一瞬で距離をつめる。その程度なら武にもできる。しかし、ここまで相手に気付かれずに行うことができない。それ以前に、今、善也がやったように相手の(・・・)視線を外すことなく(・・・・・・・・・)気取られずに(・・・・・・)接近すること(・・・・・・)ができない。

 そんな到底不可能なようにみえることを、いともたやすくやってのけた善也に武は無意識に恐怖を覚える。


「ちぃっ!」


「おっと、少々近付きすぎたか。残念」


 武はやや乱暴に善也の手を払う。善也はそれに動じることなく、武から悠然と距離を取る。武はそんな善也を睨みつける。


「…… 何してるの?」


 波一たちの後ろから声がする。聞き慣れたソプラノの声。波一たちは彼の接近に気付いていたのか動転することはない。ゆっくりと後ろを振り返る。


「これはこれは。祓い師最強と呼ばれる六本柱の一人・『空神(くうじん)』城神空我さんやないですか。こないなところで、どうされたんです?」


 波一は意地の悪い笑みを浮かべて、謳うように挑発する。空我は小さくため息をつき、波一にゴミを見るような目を向ける。


「別に。もうそろそろ時間だから呼びに来ただけさ。あのごたごたにかこつけて、城神から逃げ出した臆病者に用はない」


 容赦のない空我の言葉に波一はぴくっと眉を動かすが、すぐにくっくっと喉を鳴らすように笑う。


「嫌やなぁ。逃げ出したんやないですよ。オレが城神家(あんたら)を見限ったんですわ」


 後半を言うと同時に波一の雰囲気が変わる。空我と波一の間に痛いほど思い空気が流れる。武は思わず息を飲んでしまう。

 しばらくの間二人は睨み合っていたが、空我はやがて興味をなくしたといった風に波一から視線を外す。波一は未だに空我に視線を向けているが、空我はそれを無視し武の方に視線を向ける。


「行くよ。そろそろ互いのオーダーが発表される時間だ。早めに見て対策を立てた方がいいだろう」


「…… 分かった」


 武は身構えた状態から自然体に戻り、三人の間を通って空我の下に行く。だが、その途中で波一が心底おかしそうに笑い出す。


「くっくく……。ひゃはっ!」


「何がおかしい?」


 武は思わず振り返り、波一にそう問い質す。しかし、波一は聞こえていないかのように笑い続ける。


「ふはっ! あはははははははははっ!! おいおい! これが笑わんでいられるわけないやろ! お前、まさか祓い師になって二月も経っとらんのにオレらに勝てるつもりでいるんか!? こりゃ、傑作やわ!!!」


 腹を抱えて自分の力も測れない身の程知らずを見下しているかのように笑う波一に武も空我も反応を示さない。静かに抑揚のない声で空我が言う。


「君こそ正気かい? そっちもこっちのことを笑えない戦力だと聞いてるけど?」


「ん? ああ。確かにそいつは事実やけどな。けどオレらがいれば十分やろ」


「ふん。まぁ、どうでもいいけどね。いずれにしても結果は見えてる」


「相変わらず大言壮語を吐くやっちゃな。あとで泣きを見んといいけど」


 波一と空我は互いに正反対の方向を向くと颯爽と立ち去る。武、スタトラ、善也もそれぞれ後に続く。とても元同門とは思えない不仲さを見せる二人を武は訝しげに見る。しかし、今は先ほど善也によって乱された集中を整える方を優先すべきだとし、余計な考えを排除する。空我はそんな武を見てうっすらと笑った。






 ○○○○○


 祓い師側の待機室はかなり広い部屋だった。前回の予選で案内された個室などとはとても比べものにならない。部屋もかなり新しい雰囲気で清掃も行き届いており綺麗だった。部屋の壁には巨大なモニターが埋め込まれている。今は真っ青な画面だが、いずれ歓楽戦に関する情報や会場で行われている戦闘を映すのだろう。

 この広大な待機室に武と空我以外の出場する祓い師五人が集まっていた。


「ほぅ。お前が屋敷武か。今日はともに頑張ろう」


 全身真っ黒の装いをした黒髪の少年。武は面識はなかったが、彼のことは知っていた。刀皇剣也。空我とともに祓い師最強と称され、空我と二人で最強の二翼と称されている。武は剣也に会釈をするに留め、そのまますっと目を閉じる。

 常識的に考えて初対面相手に失礼極まりない態度をとってはいるが、剣也に気にしている様子はない。


「それで、オーダーは発表された?」


「まだです」


 空我の問いに茂豊が答える。歓楽戦にオープニングセレモニーのようなものはない。開始時間になると同時に先鋒戦が始まるという構成になっている。だというのに、未だに互いにオーダーが発表されていない。それに加え、結局今の時点までで出場する祓い師たちに祓い師側のオーダーが伝達されていないので、武たちはこの段階になっても自分のオーダーすら分かっていない状態だ。

 もう先鋒戦開始まで一時間を切っている。さすがにオーダーを発表した方がいいのではないかと若干部屋に焦りの空気がみえた辺りで画面に何かが映し出される。


「ようやく発表か」


 七人はモニターに殺到する。武は七人の中で最も小柄な空我の後ろについてモニターを確認する。そこには以下のようにオーダーが発表されていた。



 先鋒戦:拳将燃  vs  南条啓太


 二陣戦:鎌瀬明  vs  スタトラ・アルフェリウス


 三陣戦:茂豊勝  vs  海神波一


 中堅戦:刀皇剣也 vs  東応蛇


 三将戦:天霧心友 vs  北村和馬


 副将戦:屋敷武  vs  森崎善也


 大将戦:城神空我 vs  虎善恭司



 武はオーダーを見て苦い顔をする。副将戦に選出されていることに関しては驚きはしない。事前にわざわざ呼び出されてまで告げられたのだ。それに関しては予想がついていた。

 だが、やはり事前に言われてはいたとはいえ、改めてオーダーが確定すると苦々しく思うのも無理はない。

 森崎善也。先ほど、自分に気付かれることなくあっさりと接近してみせたあの男が相手なのだ。勝てる確率はおそらく限りなく低い。


「あー。やっぱり、こうなっちゃったか。まぁ、頑張りなよ。武くん」


「そうそう。もし負けても僕たちがカバーするから、遠慮なくやってよ」


 心友と空我がフォローしてくれるが、武の耳には入ってこない。対戦相手が判明した時点で、武はより一層集中を深めている。そのため、二人の言葉が聞こえないのだ。


「何を言っても無駄みたいですね。完全に集中モードに入っている」


「まぁ、相手があの創神と知ってなお戦意を失わないその胆力は確かに凄いな」


 茂豊と鎌瀬が立ったまま瞑想に入った武を見て、呆れたように言う。


「どっちにしても、まずはオレが全力を尽くして流れを作る」


 燃は腕まくりをして右腕を回す。その目は燃えていた。燃の頼もしさにわずかに部屋の空気が和んだ。武は未だに瞑想をしたままだったが。



 十時。いよいよ歓楽戦開始だ。燃と南条が土のフィールド上で向かい合う。

 観客たちは大きく盛り上がっている。祓い師を応援する声もあれば、罵倒する声もある。滅兵側も同じだ。また両方を罵るなどという者もいた。

 ボルテージも最高潮に達したフィールドで燃は余裕の笑みを浮かべ、南条は燃を睨みつけていた。予選のときのような審判はいない。誰もやりたがらないのだ。祓い師と滅兵、互いの最高峰の実力者たちが自分たちの覇権をかけてぶつかり合うイベント。予選など比べものにならないほど危険な戦いになるのは火を見るより明らかだ。それが歓楽戦で審判がいない理由だ。勝敗はこの会場に組み込まれた人工知能が判断することになる。

 それゆえに歓楽戦予選のように、どのような状況になっても止める者はいない。いるとすれば、互いのチームメイトだけだ。そして、その試合に出場していないチームメイトが介入すれば、介入した側の負けが決まる。それ以外は歓楽戦予選と同様のルールがあるとはいえ、状況によっては問答無用の殺し合いがこれから始まろうとしていた。

 フィールドを囲む壁の上にあるモニターに数字のカウントが映し出される。五の数字から一つずつカウントを減らしていき、ゼロの代わりに『START!』の文字が映し出される。同時に二人は動き出す。燃は左手で呪符を持つ。南条は呪符を介さずに術を発動できる滅術のメリットを生かし、拳を呪力で纏って先制攻撃を放つ。南条の拳は燃の顔面を捉える。凄まじい衝撃波が起きる。滅兵を応援している観客は大きく沸くが、南条は目を大きく見開き固まっていた。


「うっ……」


「何だぁ? こんなもんか?」


 燃の左頬に当たったと同時に砕けて血まみれになった自身の右手を見て、南条は苦痛に顔を歪める。燃は余裕の表情で拳を発動させ、逆に南条の顔面を殴り飛ばす。


「がはっ!」


 南条は吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。そのままぴくりとも動かない。完全に今の一撃で気絶してしまっている。


『WINNER! 拳将燃!』


 モニターにそう映し出される。燃はそれを一瞥すると、つまらなそうな顔になって会場を後にする。これで祓い師側の一勝だ。



 祓い師側の待機室は先勝したにもかかわらず、それほど喜びをみせなかった。


「まぁ、あいつ程度では話にならないだろうね」


 空我が肩をすくめて言う。


「問題は次か。気張れよ。鎌瀬」


「分かってるっすよ、剣也様。刀皇家の祓い師としてなんとしても滅兵には負けてられねえ」


 鎌瀬はそう意気込む。そして、燃と入れ替わりになって部屋から出ていった。



 滅兵側の待機室も祓い師たちと同様豪華な部屋だった。そして、滅兵たちもまた先鋒をとられても悲観した態度を見せなかった。


「さすがは『英雄』といったところだな。やはり、南条では厳しかったか」


 スタトラがソファに足を組んで座りながら言う。波一は侮蔑したような笑みを浮かべて、担架で運ばれていく南条の姿をモニター越しに見る。


「関係あらへん。最初(はな)から、あいつには誰も期待しとらん。こうなることは織り込み済みや」


 波一の言葉を最後まで聞いたスタトラはソファから立ち上がり、出口へ向かう。その途中で再び口を開く。


「まあいい。死神だかなんだか知らんが、おれはおれの為すべき事を為す。真に正義の味方たる人物がどのようなものなのかまとめて教えてやろう」


 スタトラはそれだけ言って部屋を出ていく。ここから、さらに歓楽戦は盛り上がりを見せていく……。

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