フィモーシスの人々【6】
☆アナザー視点☆
首都マリスにおける最大権力者のもとへ1人の男が訪れた。
名はレイニー・スターク。ダリヤの守護者と呼ばれる存在である。
「俺がここへ来た理由は分かるよな?」
年の頃は40の前半。立場に反して言動に粗雑さがある。明らかに年上のガッポ・エンマークへ敬語を忘れるはずも無ければ2人の関係性が伺える。
「此度の勝利に対する祝言でしょうか」
ガッポの表情は変わらない。常に微笑みを絶えない彼の姿はダリヤの権力者の間でも有名な話である。
「今回、俺たちはお前の命令で後方都市へ避難した。家やら畑やら全てを置いて、だ。一歩間違えたら全てが奪われていた」
「ですが奪われませんでした」
「結果論だ。そもそも俺たちがお前の話に乗ったのはダリヤ中の戦力をかき集めてマリスで決戦すると聞いたからだ。だのに蓋を開けて見れば半年前に突然現れた謎の都市がレニウス軍を止めただと?お前は俺たちを舐めているのか?」
「勝利を得て、更にはあなたの大切な人達が誰ひとり傷つきませんでした。都市も無事です。何が不満なのでしょう」
ガッポが言い切るや否や、レイニー・スタークはテーブルをバンッ!と叩いた。
「なぜ言わなかった!?」
「言ったところで何も変わりません。一蹴されることが分かっていて伝える必要がありましょうか」
「奴は、奴らは何なのだ?どこで拾って来たんだ?」
「さて。自分の目で確かめてみては如何でしょうか、スターク侯」
いつも通りののらりくらりとした展開にさらなる怒りを覚えるレイニー・スタークだったが、自分に落ち着くよう言い聞かせつつガッポを正面から見つめる。
「ここは自由国家だ。王はいない」
「そうですね」
「ある都市の市長が他の都市の市長と懇意にしても問題はない。そうだな?」
「ええ」
「もちろん市長同士の話し合いで都市が合併・吸収されても止められる者などいない。俺の認識に間違いはあるか?」
「………………いえ」
ガッポの言葉に満足そうに頷き、彼に対して背中を向けた。
「フィモーシスは俺が貰う。それが今回俺たちをコケにしてくれた代償だ」
「そうですか。お気をつけて」
何に対する言葉なのか。深く考えることも無くレイニー・スタークはその場を辞した。
部屋の中ではガッポがいつもの微笑みを浮かべていた。
☆☆
☆アナザー視点☆
どこかで見たような光景が目の前に広がっております。
「モーモモモーウ(………ということがあって、我々はこの地を訪れた)」
先頭に立っているのはミノタウロス族の男です。その背後に同族が十数名、他にも種々雑多の魔物が数十名見られます。
「彼……もしくは彼女は何と?」
ブリュンヒルデさんの質問に答えます。
「ここより西に3日程歩くとガウェインの森がある。彼らはそこで生活していたようだ。しかし安息の日々は絶たれた。ある日突然天上より氷の雨が降ったかと思うと、次の瞬間には多くの同胞が命を散らした。ニンゲンの軍隊が襲撃してきたと思った彼らはガウェインの森からの移住を決意。森から出るのは初めてだったため、地理には疎い。一先ず東へ進んでみようと思い、3日後には著しく魔素の濃いこの地を見つけた、という訳らしい」
「どこかで聞いたことのあるお話ですね」
同感です。犯人に心当たりがあるのは気のせいしょうか。
「………………池田」
トランスさんの呟きにコクッと頷きます。絶対に、と言うつもりはありませんが、ほぼ確実に、彼の仕業でしょう。折しも3日前は西の都市を訪れていたはずです。
「目的を確認して頂けますか」
「分かった。……………ブブブーブーブブー(経緯は承知した。目的は何か。答えよ)」
「モーウモー(我々を受け入れてくれないか)」
予想通りの返答をそのままブリュンヒルデさんにお伝えします。
「住民になりたいそうだ」
「そうですか」
顎に手を当て考える様子を見せるブリュンヒルデさん。現在都市の運営は彼女が一任されています。イケダさんの不在時は彼女に決定権があると言って良いでしょう。
果たして1か月前は帝国の重鎮だった女性に対して不相応な権力と思ってしまいますが、イケダさんはもちろんトランスさんや怖い女性も沈黙を保っているので、あえて私から指摘することはありません。
そもそも帝国の元ナンバー2と言えども、怖い女性とイケダさんのいるフィモーシスをどうこうできるはずもありませんが。
「お豚さん、あなたはどうお考えですか?」
突然質問が来ました。しかもお豚さん呼ばわりです。イケダさんとトランスさんの影響を受けたのでしょうか。
「受け入れるとして1つ懸念がある。現状フィモーシスには目の前に立つミノタウロス族よりも強力な魔物は存在しない。いざこざの種となり得るかもしれん」
「なるほど。ではトランスさん、あなたは彼らに勝てますか?」
「………問題ない」
「そうですか」
ブリュンヒルデさんはどうするおつもりでしょう。ミノタウロス族は体長2m越えの力持ちです。使い方次第では大きな生産力となり得ます。その他の種族も様々な魔物素材を提供してくれるでしょう。
ですがノーリスクという訳にもいきません。もちろん彼女も気づいている事でしょう。
「ふぅ……」
ブリュンヒルデさんさんは1度息を吐いた後、チラッとトランス氏を見つめ何かを確認し、再びミノタウロス族に向き合いました。
「お豚さん、お伝えください。あなた達を受け入れる、と」
「む。本気か?」
「ええ。食糧事情はさらに厳しくなりますが、致し方ありません。何よりもまず身内に敵を作らないことが先決ですから」
どういう意味でしょう。
もしや住民の中に謀反を企んでいる者が潜んでいるのでしょうか。いえ、それこそまさかです。あの怖い女性を敵に回すなど気が狂っているとしか思えません。
仔細は知れませんが、どうやら新たな住民を受け入れるようです。それも魔物の中でも知名度が高いミノタウロス族です。冒険者ランクCでギリギリ倒せるといったところでしょうか。
それにしても益々魔物タウン化が進みます。私は特段気にしませんが、ニンゲン族の人たちはより一層住みにくくなったでしょう。
果たしてイケダさんは、ブリュンヒルデさんさんは、この都市は、どこを目指しているのでしょうか。
☆☆
「ボクは強盗に一票」
「うちは泥棒に一票ニャ」
「私は労働に一票」
場所は都市モントレイの冒険者ギルド。
魔物素材をきっちり二束三文で叩き売られ、その金をこれまたきっちり豪遊に次ぐ豪遊で使い切ってしまった俺たちは、ヒルデさんへ支払うお金を稼ぐ方法について相談していた。
「とりあえず弱っちそうなじじいを襲えば問題ないさ。じじいはため込んでるしね!」
「馬鹿ニャ。それで顔を覚えられたら、もうこの都市に来れなくなるニャ。誰にも気づかれずにお金を手に入れる方法、それは窃盗しかありえないニャ。うちの華麗なる盗みテク、目に焼き付けておくニャよ」
「そんなこと言って。またさっきみたいに失敗するだろ!最後どうしようもなくなって色仕掛けするとか誰得だよ!しかもあはーんうふーん言いながら胸を逸らすだけだし。帰れよ」
「うニャー!うニャー!コタローのくせにーーー!」
「…………………」
こいつら俺以上に使えないと思うのは気のせい?
「はい、そこまで。どちらも却下です。純粋な労働こそ遠回りに見えて案外近道となり得るのです。依頼を受けましょう」
「うぃーす」
「はいニャ」
急に素直。
まぁいいけど。
「ちなみにギルドカードは持っていますか?」
「持ってるよ。ほれ、Eランク」
「うちもあるニャ。Dランクニャ」
2人のギルドカードを受け取る。
EランクとDランク。間違いなさそうだ。
「…………………」
おれ、こいつらにランク負けてんの?絶望かよ。
「では3人パーティーで依頼を受けましょう。まずはDランクの中から探して、無ければMランクとしますか」
「それはいいんだけど。もしかしてイケダっち、Dランク以下?っていうかボク以下?」
コタローの質問をガン無視して掲示板へ向かう。
後ろからぷすす、くすすの声が聞こえてきた。気にせず歩く。
こういう時はお前ら結託するよな。
「はい、では探してください。私は左上、チチャさんは左下、コタローさんは右下から見ていって―――」
「これだぁぁぁぁぁ!!!」
俺の指示ガン無視。
コタローは左下に掲示されていた依頼書を頭上に掲げた。
「なんニャ、見せるニャよ………どれどれ、ランクF『野良猫を駆除してください』ニャって。はい、もちろん却下にゃぁぁぁぁぁああ!!!」
そう言うや否や胸の前で依頼書をビリビリ!と破りおった。
止める暇もない。
「同族殺しは大罪ニャ!そんな依頼は受けないニャよ」
「同族って言っても猫だぞ。猫人族じゃないぞ」
「同じことニャ。猫と付くモノは須らく同胞ニャ。そもそも明日の飯さえままならない野良猫を駆除するニャんて人道に反してる―――」
「お客様、先程依頼書を破ったようにお見受けしたのですが、間違いないでしょうか?」
チチャの反論を遮る声。
恐る恐るといった様子で背後を振り返る。
するとそこには制服っぽいものを着用した人間族の女性が立っていた。表情はにこやかだが小刻みに揺れる手が怒りを隠し通せていない。
「間違いだと言ったら?」
なぜか挑発的なコタロー。
相変わらず余計な事をする子犬だ。
「そうですね。猫人族の女性が後ろ手に隠している物を見せて頂きましょうか。もしも破られた依頼書が無ければ謝罪いたします。ですが、あった場合はあなた達を拘束してギルドカードを失効し―――」
「何やってんだチチャてめぇ!さっさと謝らんかい!!おらぁ、土下座しろや」
アクロバティック心変わりを決めたコタローがチチャの頭を抑えつける。
こいつ色々な意味で凄いな。
チチャがペコペコと頭を下げつつ破いてしまった依頼書を差し出す。
「ひぃっ、許してくれニャ。ワザとじゃないニャよ。うちはただ同胞を守ろうとしただけニャ」
「それをワザとと言うのです」
「ひぃぃぃぃ、ニャ」
「はぁ……」
コタローとチチャのやり取りを見て、幾分か怒りが収まったよう。
そろそろ口を挟んでも良いだろう。
「申し訳ありません。どんな理由にせよ依頼書が破損したのは事実です。どうか許して頂けないでしょうか」
「許すも許さないも、大した被害ではありませんし、同じ行為をしないと誓うなら………………いえ、お待ちください」
いい感じに許される流れだったのにストップがかかった。
破かれた依頼書を見つめ思案している様子。
何を言い出す気だ。
「そうですね、ではこうしましょう。あなた達はこの依頼を受けてください。そして見事達成できれば今回の問題行為は水に流します。ですが依頼を放棄したり達成できなければそれ相応の罰を受けて頂きます。よろしいでしょうか?」
「……………………」
全くよろしくないんですけど。
なぜ依頼書を破っただけで強制クエストが発生してしまうのだ。しかもFランク、微々たる報酬。受ける価値ナッシング。
時間の浪費でしかない。
「いえ、それは…」
「同胞を殺すのだけは絶対に嫌ニャ」
「と申しておりますし、私たちは少ない時間で多くのお金を集めなければいけないのです。Fランクの報酬ではちょっと」
「なるほど。断ると言うのですね?」
なんだその言い方。
まるで、お前ら分かっているだろうな?とでも言うような脅しである。たかがギルド職員、されどギルド職員。ある事ない事を各地のギルドへ喧伝するわけではあるまいな。
ここは素直に従うべきだろうか。しかし依頼書を1枚破っただけだぞ。どうしてこうなった。
「断るに決まってるだろー!報酬やっすいし役不足なんだよ。へっ!」
少し悩んでいる間に再び犬っコロが出しゃばった。こいつに怖いものはないのか。
あと役不足の使い方を間違えていないのが地味にムカつく。
「そうですか」
職員の女は少々の逡巡を見せた後、トコトコと掲示板へ向かった。
左下を見つめ1枚の依頼書をはがす。
「ではこちらなど如何でしょう。Mランク依頼、報酬15万ペニー。カバックス10頭の討伐です」
依頼書をこちらに提示する。
一通り目を通す。記載内容に間違いはない。
「カバックス10頭で15万ペニー!?安すぎるよ!」
「そうニャ。せめてその3倍は出すべきニャ!」
どうやら2人はカバックスを知っているらしい。名前からするとカバに似た魔物だろうか。
チチャの主張からすると1頭の討伐料金は4~5万が妥当らしい。
ゴブリンは1匹につき300ペニーだった。つまり単純計算したらゴブリンの13倍強い、という事になる。
「先程の猫駆除とこのカバックス討伐。どちらも労働が報酬に見合わないということで不良化しています。ですのでどちらか1つでも片付けて頂きたいというのが当ギルドの願いです。どうか引き受けてくださいませんか?」
脅しから一変、今度は懇願してきた。心なしか目がウルウルしている。
コタローも大概だがこの女も意味わからん。情緒がおかしい。メルヘンティックな予感。
「……………」
いや、まさか。緊張と緩和そして最後に泣き落としのコンボで気持ちを揺さぶり、なし崩しに依頼を受けさせようという腹積もりか。流石に依頼書を1枚破損させただけでは言う事を聞かせられないからと。
なんだ、何が正解なんだ。そもそも俺はなぜこんなに頭を悩ましているのだ。いつから心理戦が始まったんだい。ライアーなゲーム中かよ。
「あん?それが人に頼む態度か?頭を下げんかい、頭を」
職員の腰をぽんぽんしながらコタローがブッコむ。
相変わらず人の弱みに付け込むのが早い。
「どうか、よろしくお願いいたします」
職員は躊躇を見せることなく頭を下げた。
コタローは満足そうにうんうん頷き、きっぱりとした口調で言い返した。
「よし!じゃあ猫駆除を受けてあげるよ」
「んニャ!?」
「却下です。カバックス討伐を受諾します」
「んニャ!?」
コロコロと表情の変わるチチャを横目で見ながらギルド職員へ告げる。
報酬が安く時間のかかりそうな依頼など受けていられん。むしろカバックスという謎の生き物を10頭討伐するだけで15万ペニーが貰えるならお買い得クエストだ。
断然討伐依頼っしょ。
「結局どちらを受けて頂けるのでしょう」
「カバックス討伐です。生息地域を教えて頂けますか」
「イケダっち、カバックスはまずいって!Eランク以下のイケダっちじゃ荷が重すぎるって!」
「……失礼ですか、Fランクなのですか?他のお二人は?」
「ボクはEランク」
「うちはD」
「それは……少々難しいですね。申し訳ありません、カバックス討伐の依頼は取り下げ―」
「まぁまぁまぁまぁ」
必殺のまぁまぁディフェンスでカバックス討伐の依頼書を持って行こうとした職員の手を拒む。
「Mランクですよね?ならば誰が受けても問題ないでしょう」
「それはそうですが………」
「万が一失敗した場合は馬鹿な冒険者が3人死ぬだけです。このギルドに影響はありません。ですので依頼を受けさせてください」
服の袖を引っ張りイヤイヤするコタローの頭を抑えつけ、職員の言葉を待つ。
断る理由はないだろう。答えは1つ。
「承りました。こちらへどうぞ、詳細をお伝えいたします」
逃げ出そうとするコタローを引きずりながら職員の後を追う。
チチャの暴挙から始まった謎の問答だったか、悪くない結末だ。
これでヒルデさんに怒られずに済む。
☆☆
モントレイから南西へ半日。
エリディディオ湿地に到着した。
目の前には中規模の水たまりが十数個確認できる。どれも池と言っても過言でない大きさだ。湿地と呼ぶに相応しい景色である。
「うぅ、遂に到着してしまったか」
「カバックスいるかにゃ………うわ!あれ、あれ見るニャ!」
チチャが1つの水たまりを指さす。
目を凝らす。何かいた。
2つの大きな目が水面から出ている。その上からは謎の筒がこちらへ向けられていた。
「カバックスにゃ!あいつらは水の中から目だけ出して獲物を吟味してるニャ。そして獲物が定まったら肩の砲台から強力な水鉄砲で攻撃するニャよ。その水圧は岩をも砕くという話だニャ!」
「いや……」
もろアレじゃん。ぽけっとなもんすたーだろ。
リザードマンのリザードンとは訳が違う。筒から水鉄砲が出るカバックスて。これあかんやつだ。
「イケダっちどうすんの?カバックスはランクCがギリギリ倒せるくらいの強さだよ。ボクやチチャじゃ全く歯が立たないよ」
「ここにうちの家族がいれば何とかなるけど、流石にコタローと2人じゃ無理ニャ。ここはイケダっちに任せるしかないニャ。頼むニャよ」
いつものモンローウォークをしながらウィンクされた。悔しいけどちょっとかわいい。
「イケダっち本当に倒せるの?実物を見てやっぱり猫駆除しとけばよかったって思ってるんじゃないの?どうなのよイケダっちねぇねぇ!」
めちゃめちゃ煽られてるんですけど。
本当に。なぜコタローの嫁はコタローを選んだのだ。今のところ魅力はチワワ顔くらいしかないぞ。その顔も言動のせいで可愛さ半減だし。むしろ苛立たせる要素となっている。
「大丈夫です」
「ほんとすかー?カバックス強いっすよー?人間族のひょろひょろボーイが太刀打ちでき―――うぉおお!!??撃ってきたー!!」
先ほどこちらと目が合ったカバックスから物凄い勢いで何かが飛んできた。
恐らくは水鉄砲。だが悠長に観察している時間はない。
「うニャーーー!?イケダっちぃぃぃ!」
チチャの期待に応えることとする。
「アイスウォール」
水鉄砲と自分たち3人の間に氷の壁を作る。大きさは適当。厚さも適当。
ただ防ぐだけなら考える必要はない。
「氷!?壁?ってうっす!薄すぎない!?イケダっちこれじゃあ無理、って水鉄砲来たー!当たるーーーー!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ防いでるーーーー!!!!壁壊れねーーー!すげーなすごいです!」
喜怒哀楽の激しいコタローの横でチチャがピョンピョン跳ねている。
「これがアイスオブレジェンド………凄いニャ!噂は本当だったニャ!」
なにその噂。
数十秒も経つと当初の勢いは鳴りを潜め、水の出がちょろちょろ程度となった。
「ぬふふ…奴さんの水鉄砲は打ち止めっぽいな。どうするんだいイケダっち、まさか防御だけとは言わないよなぁ!?これ以上のものを見せてくれるんだよなぁ!?」
「………………」
さすがにウザすぎない?辛抱強い俺もそろそろチワワ氷像半日コースをお見舞いしてもおかしくないよ。笑顔のチワワを祭りの一角に設置するよ。
とはいえ懐の深さを見せるのも上司の定め。自分への暴言は許容することとする。セレス様の事を言われたらどうなるか分からないけれど。
とりまコタローの期待に応えることとしよう。