プロローグ
前書きで僕が言うのはただ一つ。
妹最高。
1
「エロい話をしよう」
「嫌です」
ここは兵庫県のとある市のとある家。
ここには俺、糸原シンと、後は妹のマヤ、リス、そしてアスがいる。まぁアスは東京で親と暮らしている。
つか、元々俺はこっちの有名な高校に入る為にちいさなマンションを買う予定をしていたのだが、こいつら二人が来ることになったので親を説得して何とか大きな家を買ってもらえたのだ。
そして、そんな家の中。
俺はリスに頭を踏まれていた。
「貴方は妹に何を言っているのですか死ね。この腐れロリシスコン。53回死ね」
「でもさ、もうリスも中学生だろ?じゃあいいじゃん!」
「何がですか!?って、さり気無く僕のスカートを捲らないで下さい!」
顔を真っ赤にしてスカートを必死に押さえるリス。可愛いなぁ。
「ふっ……スカートは抑えられても、俺の性欲は抑えられねぇぜ!」
「何上手い事言っているのですか!というかそんな妹に頭を踏まれている状況からスカートを捲ろうとしている時点で単なる変態ではありませんか!」
「まぁそうだな」
「認めないで下さい……」
頭が痛いですよ。と、リスは頭を押さえる。バカ言うなよ。踏まれている俺の方が痛いっての。ま、興奮に掻き消されるがな。そんな痛み。
でも、何時迄もフローリングを眺める様な変な趣味は俺には無いので、リスの太腿を愛でる様に掴み、頭の上からずらして、白い綺麗な太腿に頬擦りをしてから、起き上がる。
「あ、あの、一つよろしいでしょうか……」
「ん、何だい?俺は妹の頼みなら基本的に断らない紳士だから、聞いてあげるぜ」
「この際、ふくらはぎでは無く太腿を掴んだのはともかく、太腿に頬擦りはしないで下さい……」
「嫌だ」
「即答ですか!?」
目を見開いて驚くリス。何を言っているんだ。俺は太腿に頬擦りをしなければ死んでしまうというのに。
殺す気か、こいつは。
「それにそもそも、そんな短いスカートを履いているお前も悪いんだぞ!」
俺はリスのフリフリのミニスカートを指差して言う。
「責任転嫁!?ま、まぁ、確かに短いですけど……」
自分のスカートを見て呟くリス。
俺はその隙を見逃さなかった。
一気にリスとの間合いを詰めると、スカートの中に手を突っ込み、リスの綺麗な形の尻を両手で揉みしだく。
「きゃあぁああああ!?」
驚いたリスは反射的に、俺の腹に蹴りをいれる。
「ぐはっ____!」
だがしかし、俺もこれ位でリスの尻から手を離すほど変態として落ちぶれてはいない。
手に全神経を集中させて、力の限りに尻を握ってふっ飛ばない様にしたのだった。
「痛いですって!力が強いぃいいいい!」
「あ、悪りぃ」
「許しません!」
尻を摩りながら涙目でリスは言う。可愛い。
癒されるわぁ。
癒し系妹。
「全く、お兄さんは変態ですね……ほら、僕にセクハラしている暇があるなら、マヤを起こしに行って下さい」
「へーい」
渋々二階へと続く階段を上がると、俺はマヤの部屋の前に立つ。
「おーい、マヤ?起きてるか?」
返事は無い。
一応ノックもしてみたのだが、やはり返事は無い。
突入……するのか……?
でもなぁ……。
俺はマヤのへやのドアを見る。
そこには、よくスパイ映画等で出て来そうな指紋認証の機械が構えていた。
タバコの箱サイズの、緑色の光を放っている認証部分の上には、黒い液晶に緑色でROCKの文字。
「信頼度0かよ……」
凹むなぁ。
まぁ、物は試しだ。俺は恐る恐る人差し指を、緑色の光を放っている認証部分に当てる。
ピコン!
そんな音がして、液晶に目をやると、ROCKから、シンくん大歓迎に変わっていた。
「信頼されまくりかよ!」
それはそれでなかなか危ないぞ。と、心の中で注意しつつ、ドアノブをひねる。
ガチャリ。
「マヤー、リスがご飯だから起き____」
マヤは、裸でベッドの上にうつ伏せで、本を読んでいた。
はいどうも、メモリーです。
いやー、こんな妹欲しいですね!
特に丁寧な喋り方のリスなんて、最高に可愛いですね!
プロローグ終了です!




