自分の気持ちが分かった涙
作者は考えすぎて肩と頭が痛くなりました…
しかも考えてもこんな文章…
才能のなさを感じました…
乗り心地の悪い馬車に、手を拘束されたまま乗せられていた。法石も取り上げられ、帝にはなす術もなく、ただ王城に連れて行かれた。
そして城に着くなり手錠で牢に繋がれた。されるがままにしていると、赤髪の青年が牢の前に来て片言の日本語で話しかけてきた。
「オマエノナマエハ、ナンダ?ナゼコノ、リュミエールマコクニイル?」
刺すような鋭い視線。重い鎖からも、帝が警戒されているのが分かる。別に助かりたいとは思わなかった。思えなかった。法石もとられ、無力な帝に一体何ができるだろうか。ただ、無駄に反抗して殺されるのは真っ平だ。だから、質問に答え、言われるがままに行動することにした。
「僕の名前は星漣寺帝。僕がここにいる理由は、僕にも分からない」
彼はきちんと聞き取れているだろうか。そもそも、何故彼は日本語が分かるのだろうか。だが、気になったとしても知る必要はない。だからこちらから質問することは、ない。
「オマエハ、ドウヤッテコノセカイニキタ?ニンゲンニソンナノウリョクハ、ナイハズダ」
どうやらきちんと伝わっているようだ。
「変な紅い石を拾おうとしたら、突然光りだして意識を失ってしまった。さっき言ったとおり僕にも分からない」
「ソノイシハ、イマドコニアル?」
「知らない」
「オマエハ、ナゼホウセキヲモッテイタ?マゾクノコトヲ、シッテイルノカ?」
「…知っている。もともと僕は、普通の人間だ。ある日〝インメンス〟という組織に勧誘されたんだ。だから法石を持っていた」
本来秘密である〝インメンス〟の情報を出したのは、魔族の彼らにあの胸糞悪い組織を潰して欲しいと思う気持ちがあったからだろうか。帝から日常を奪った彼らを、信用していない気持ちがあったからだろうか。
「〝インメンス〟トハ、ナンダ?ソレハ、ハンマゾクソシキトシテニンシキシテイイノカ?」
「〝インメンス〟とは、あんたの言うとおり反魔族組織だ。きっとそのうちこっちに来て、戦いを申し込んでくる。もともと僕は、そのための戦闘要員として勧誘された」
「ソノジョウホウ、シンヨウデキルカ?オマエハソシキヲ、ウラギルノカ?」
「…別に。裏切るも何も、彼らの仲間であるわけじゃない。この情報、信用していいよ」
吐き捨てるように言った帝だが、その言葉は嘘ではない。できることなら彼らとは、縁を切りたかったのだ。
それをどう受け止めたのか、青年は「ソウカ」と言って去っていった。そして帝は、一人になった。
――――――――透は、どうしているだろうか…
この二年間、考えないようにしていた顔が閉じた瞼に浮かんだ。
久しぶりに、涙を流した気がする。
今回から魔族の方々が出てくる?
作者は嘘つきです。
結局一人しか出てきませんでした。
スイマセン…
こんな文章を、次回も読んで頂けたら嬉しいです。