赤と琥珀色と
だいぶ…いえ、かなり更新が遅れました。
すいません…orz
作者はこの物語を書くのに、一ヶ月近くかかりました。
城に連れてこられて、まず押し込められたのが絢爛豪華な部屋だった。赤と金を基調とした…赤と、金?どこかで見たような…
そこで帝は思い出す。あの映像のことを。ちょうど今居る部屋みたいなところに5人の青年が居て、そこで人間と世界を分ける…とか何とかの話をしていた。まったく意味が分からなかったが、とりあえず確信したことがある。あのスクリーンにはこの城が関係しているという事。つまりこの城は魔王のものだという事である。
部屋の中央に突っ立ったまま、帝が独り考えていると、不意にドアが叩かれた。
「失礼します。陛下がお会いしたいと…」
そう言って入ってきたのは、あの赤髪の青年である。
「………」
帝は、なんとも言えぬ感情の波にさらわれた。今まで言葉も通じないまま孤独にこの世界に、しかも牢屋にまで入れられていたのに、今ではこれだ。絢爛豪華な広い部屋に置かれ、敬語で話しかけられている。
「…どうかされましたか?」
じっと見つめる帝に、青年が問う。帝は見つめていた青年から視線をはずし、口を開いた。
「ここ、どこ?ボクには何がなんだかさっぱりなんだけど」
青年は帝の言葉をすべて聞き終えてから、その問いに答えた。
「ここはリュミエール魔国の中枢、魔王陛下の城です。そのほかのことは、陛下から聞いて下さい。きっと全てを話してくれるでしょう」
青年がそう言ってそっと微笑んだ。その笑顔に帝は、少し安心した。ふと、気付いたことがある。
「ねぇ、あなたの名前、まだ聞いてないよね?」
そう、この世界に来てからずっと、話したことがあるのは彼だけなのに、名前も知らない。
帝がそう問いかけたら、彼は少し間を空けて答えた。
「私の名前は、レオナルド・アレクサンドルです。レオと呼ばれることもありますが」
「レ…オ?」
その瞬間、あの琥珀色の髪をした青年と、目の前の青年の姿が重なる。ピッタリと。髪の色は違えども、体格や雰囲気がどことなく似ている。それを認識した時、帝を激しい頭痛が襲う。また浮かんでくる様々な映像。そして様々な人の声。
「っ…!!」
頭をおさえて苦しむ帝に、レオナルドは駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
レオナルドの顔を見た時、帝は思い出した。いや、感じ取った。〝彼はレオである〟と。
魔王の最も信頼していた臣下である、と。
す、すいません…
長く更新できなかった上こんな駄文…
駄文に関しては言い訳は出来ません。
精進します。
そして更新の件ですが、作者は高校受験をしておりました。
もう結果も出ましたので、長い間更新できないという事はないと思います。
そしてこれからは、執筆活動に力を入れたいと思います。
次回も読んで頂けたら、嬉しいです。