魔王に似ているだけ
もう意味がさっぱりです。
少しずつ修正していきたいと思いますので
どうか今回は…
静かな中に、人影が二つ。帝とレオ。互いに口を開くことを躊躇っている。そんな中、最初に話しかけたのは帝だった。
「さっきの声、何?」
「さぁ、俺にも分からない」
またしばらくの沈黙が続く。空気が重い。帝はまた話しかける。
「彼らの意識を取り戻すには、どうすれば良い?」
「お前が触れれば良い。お前の治癒能力が勝手に反応する」
帝は言われた通りに赤髪の青年に触ってみた。そうすると、彼は少し顔をしかめて目を開いた。
「ん、何があった?」
彼は起き上がりながらそう言った。片言の日本語ではなくて、きちんとした言葉で。
「な、お前どうした?」
彼は帝を見て、そう言った。きっと髪と瞳のことを言っているのだろう。そう思った帝は、彼に言った。
「ちょっと変な青年に…」
「お前、何故言葉が!?」
驚きを隠せないらしい赤髪の彼は、しかし逆に驚いている帝に更に驚く。
「な、ボクの言葉が変わったの?日本語ではなくなった?」
「自分じゃ、分からないのか?一体何があった?」
彼は驚いている帝の様子や、倒れている兵士たちを見て言った。それについては帝も説明できないので、さっきの琥珀色の青年、レオに聞こうと思った。が、既に姿を消していた。仕方なく帝は言った。
「良く分からない。へんな青年がいたけど、今はいなくなってしまった」
「そうか。どんな男だった?」
「琥珀色の髪をした、綺麗な顔した人だった」
「琥珀色…」
とにかく兵士たちを起こそうと、帝は動いた。彼らに触っていくと、次々と目を覚ましていった。
「お前…」
そんな帝を驚きながら赤髪の青年は言った。
「何者だ?本当に人間なのか?」
全員を起こした帝は、その質問に答える。
「ボクは、人間じゃないってさっきの青年が言ってた。でもボク自身はそんなこと知らない」
「黒い髪、黒い瞳。闇色に包まれた者。闇に魅入られし、魔王になるべき者」
不意に彼はそう呟いた。そして帝に目を向けて、言葉を続ける。
「お前が、魔王…」
「それは、無いよ。ボクは何も知らないんだから」
青年の言葉に驚きながらもそう答える帝。その言葉に嘘偽りはないのに、何故か心が痛む。
―――――――――ボクが魔王なんて、そんなのあるわけないのに…
「あのう、アレクサンドル卿…」
一人の兵士が話しかけてきた。不安そうに帝を見ながら。
「あぁ、とりあえず城に戻る」
赤髪の青年がそう答えてまた視線を帝に向ける。
「お前も、来い」
そうして帝は城に連れていかれた。
また意味不な駄文でしたが読んでいただいて
ありがとうございます
次回もよろしくお願いします。