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伝説の魔王陛下になるために。  作者: ALFA
第一章 世界は一つじゃない
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目の前の別の声

今回もよろしくです。


 帝の意識が戻った時、身体が別物のようだった。外見は髪と瞳の色が変わった程度だが、中は違っていた。身体の底から力が湧き上がるような、芯から熱を帯びたような、なんとも言葉にし難い感覚に襲われる。



 少し落ち着いたところで辺りを見回してみる。知らない青年の姿は無く、世界も色を取り戻していた。赤髪の青年や兵士たちはまだ意識を取り戻していないが、命に関わるようなことはなさそうだ。


「…一体何が…?」

「それは単純さ。『龍の咆哮ほうこう』が君の魔力に反応したんだ」


 一人独り言だったのに、その言葉に返事が返ってきた。帝が振り向くとそこには、さっきはいなかったあの青年が、琥珀色の髪をした青年がいた。


「あなた、さっきの…『龍の咆哮』って?」

「魔石のことだ。蒼い魔石を見ただろう?」

「…あなた今どこから?」

「さぁ」


 青年はふざけたように言った。その後少しの間沈黙が続いたが、帝が口を開いた。


「彼ら、いつ意識が戻るの?」


 帝が指を指していたのは、赤髪の青年や兵士たち。今もまだ意識を失っている。帝の言葉に青年は、悪戯な笑みを浮かべていた。


「自然には戻らないだろうな。お前の魔力にやられたんだから」

「さっきから、何?ボクに魔力なんて…」

「記憶、取り戻せただろう?」


 帝が言い終える前に青年は言った。


「記憶?そんなもの取り戻すものじゃないだろう?」

「…お前、ふざけてるのか?」


 笑っていた青年の顔が真顔に戻り、帝を強く見つめる。その視線の鋭さに帝は怯みそうになったが、負けないほどの鋭い視線を青年に向けた。青年は視線を離さず、帝に近付いてきた。


「まだ術が完全に解けていない…どういうことだ?」


 そう言いながら帝の頭に触れる。その瞬間帝の頭には激痛がはしる。


「っつ…」


 帝は青年から離れ、頭を抱える。激痛は、少しの余韻を残して消えた。


「何したの?」

「魔力もある、姿も戻っている。何故記憶だけが戻らない?」

「何を言っている?」


 帝にはさっぱり理解できない。さっきからの彼の言動が。帝に、人間の帝に対して魔力だの記憶だの、訳の分からないことばかり言っている。





『死への扉が開かれた』


 誰か男の、不気味な声が響いた。


「何!?」

「この声…ロイクか?」


『魔王は扉の鍵となり、その魂は穢れたものに』






『穢れた魂は鍵となれずに命を落とす』






『扉は開き狂気を呼ぶ』






『狂気はやがて災いとなり』






『災いはすべてを滅ぼす』






『滅ぼされたものの灰から』






『鍵は生まれ、そして穢れる』




 不気味な声はそこで途切れ、あたりはまた静まりかえる。


「ロイクって?魔王のこと?」


 帝は青年に問いかける。彼は驚きながら、逆に問い返す。


「何故知っている?」


 鋭い声だった。帝への警戒心が見える。


「…少しだけ、頭の中に映像が…さっき。夕日が沈むのを見ていた。あなたと、そして…」


 帝は言葉を止めた。映像の中にいた人物、それは目の前にいる青年と、そして黒い髪黒い瞳をした帝の姿・・・をした青年だったから。



 その後はしばらくまた、沈黙が続いた。





作者にも話の意図と内容が分かりづらいです。


ごめんなさい…駄文です…


それでも出来れば次回も読んで頂けると嬉しいです。

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