本当の自分を見つける為に
あんまり意味分からないです。
ええ、作者にも分からないです。
今回もよろしくです。
帝が意識を取り戻したとき、周りには何も無かった。いや、厳密に言えば草も剣も魔石も青年たちもいたのだが、それら全てが動いていなかった。色を失った灰色の景色と化していた。
「…どこ?」
帝が発したその言葉は、景色と同化し吸い込まれていった。辺りを見回していると、向こうのほうから何かが近づいてくる。
コッ、コッ、と一つ一つ足音を立てながら歩いてきたのは、帝と同じ琥珀色の髪に、帝と同じ空色の瞳をした青年だった。年は二十代前半と言ったところか。すらっとした印象が目立つ好青年だ。
「…あなた、誰?」
帝が静かに問う。その言葉は優しいものではなかったが、警戒心はない。素直に心から出てきた言葉のようだ。その様子を見た青年は、クスリと笑いながら言った。
「俺は、レオだ。これからの君を、サポートしてやる」
「どういう事?」
帝には彼の言わんとすることが分からなかった。
「そのままの意味さ。記憶も力も失った君に、力を貸してやる」
「………」
「君に、記憶も力も取り戻させてやる。それが、私の役目だ」
そう言って彼は、更に帝に近づいてくる。帝の身体は動かなかった。動きたくても動けなかった。
「君の髪は、こんな色じゃない」
帝の琥珀色の髪は、青年が触れた所から色が変わっていった。二年間ずっと伸ばしっぱなしだった髪は、帝の肩よりも下まである。それが全て別の色に、漆黒になっていった。
「君の瞳は、こんな色じゃない」
帝の空色の瞳は、青年が閉じさせた瞼が再び開いたときには色が変わっていった。二年間太陽を見てきた瞳は、輝いている。それが全て別の色に、漆黒になっていった。
青年が出した鏡には、まるで別人のような帝が映っていた。
「な、何?」
驚きを隠せない帝。そんな帝の様子を見て、更にレオと名乗った青年は笑った。
「ククク、不思議か?自分の髪と瞳の色が変わったのが」
悪戯っぽい笑みは、レオの容姿にとても似合っていた。その姿は、とても魅力的だった。
「最後だ。君は君じゃない」
彼の言葉は染み込むように帝の中に入ってきた―――――刹那、帝の脳裏には色々な映像が、スクリーンに映し出されるように流れた。そのいきなりの衝撃に耐え切れず、帝は意識を失ってしまった。
「君は、〝星漣寺帝〟じゃない。君は――――――――――――――――
君は、このリュミエール魔国の第13代魔王陛下だ」
空虚な空間に、青年の声は響いていた。
ぎりぎりで土曜の投稿になってしまいました。
しかし内容はいつもと変わらず
チンプンカンプンです。
次回も読んで頂けると嬉しいです。




