幸せな瞬間を照らす月明かり
全く文章能力のないちっぽけな人間が書いた処女作です。
どうか優しく見守っていただけると嬉しいです。
遠い昔、世界も次元も一つでした。
魔族も人間も、仲良く暮らしていました。しかし、人間には魔力がなく魔族をうらやましく思っていました。いつからかそれは妬みに変わってしまい、魔族は人間に非難されるようになってしまいました。魔族と人間の間には大きな壁が出来てしまったのです。
人間は魔族を越えようと、いろいろな研究をしました。そしてついに『ソレイユ』というとても恐ろしい武器を作りあげました。この武器にはどんな魔術も効かないという話でした。この話を耳にした初代魔王陛下は、今の魔族では到底かなわないと判断し、一つの決断をしました。陛下は魔族と人間を、別々の世界に分けることにしたのです。
しかし、それにはとてもたくさんの魔力が必要だったのです。もちろん陛下は強大な魔力を持っていましたが、それでもまだ力が足りませんでした。そこで陛下は、自分と大差ない魔力を持つ四人の臣下と協力することにしました。その四人の臣下は快諾しました。そして陛下と臣下たちは、無事魔族と人間を別々の世界に分けることが出来ました。
しかしたくさんの魔力を使ってしまった陛下と臣下たちは、死んでしまいました。しかしその魂は消えることなく、いつまでもいつまでも私たちのことを見守っているのです。このリュミエール魔国と、魔族のみんなを優しく、暖かく見守ってくれているのです。
「おしまい。さぁ、もう寝ましょうね」
パタン、と女性が本を閉じて言った。その言葉に、五歳か六歳の少女は不服そうに言った。
「えぇー、まだ眠くないもん。もっとお話してー?」
女性は優しく笑い「ダメですよ」と言った。
「だって明日はお母様が帰ってくる日でしょう?早く寝ないとお母様と遊べませんよ、お嬢様?」
少女はあわてた様子で毛布をかぶった。女性が立ち去るときに「おやすみなさい」と言ったら少女は、小さな声で「オヤスミ」と言った。女性はその言葉に頬が緩んだ。ドアが閉じられると、部屋の中には月光が明るく差し込むだけだった。
§§§§
人間と魔族は仲良しでした。いろいろな所で協力しながら生きていました。しかし魔族は、魔力のない人間を差別するようになりました。魔族は人間を蔑み、人間と魔族の間には大きな溝が出来てしまったのです。
そこで人間は、魔族に勝るとも劣らない力を得るために何年も何年も研究し、そしてついに完成させました。それは『ゾンネ』という、とても大きな力でした。しかし魔族たちはその力を恐れました。そして理由も分からないまま人間と魔族は別々の世界に分けられてしまいました。
人間は大きな力をなくし、何も出来なくなってしまいました。しかし人間は、一つ一つ文化を築き上げていきました。そしてそれを指示したのが初代聖王陛下です。陛下は魔族を恨んでいる人間をなだめながら、今の世界を作り上げました。そして人間と魔族のことを書に著し、魔族のことを恨まないように人々の記憶を消してしまいました。
力を使い果たした聖王陛下は死んでしまいました。しかしその魂が消えることはなく、たとえ自分を忘れていようともずっと人間を見守っているのです。ずっとずっと私たちを見守ってくれているのです。
「さぁ、もう寝ましょう。もう夜も遅いわ」
「えぇー、僕まだ眠くないよ。まだまだお話してー?」
五歳か六歳の、小さな男の子が駄々をこねた。
「だめよ。昨日もお話をしたでしょう。それに、明日はお父さんが帰ってくる日よ。早く寝ないと明日、お父さんと遊べないでしょ?」
母親は優しく言った。その言葉に男の子も納得し、慌てるように布団にもぐる。その様子を見ていた母親は「オヤスミ」と声をかけて部屋を出て行った。部屋の中は月光が差し込んでいて明るかった。
何も知らない頃の
いや、今よりは知っていた頃の物語。
何なんだろう、この意味不明な文章。
とにもかくにも、始まってしまった物語は馬鹿なガキである作者が
責任を持って終わらせます。
次回作も読んで頂けると嬉しいです。