運命なんてノコギリでぶった切れ!
※注意:ヒロインの被害妄想がフルスロットルです。
糖度100%(碧視点)と、殺意100%(翠視点)のラブ(?)コメディ、始まります。
4月。
桜舞い散るこの季節に私、白川 緑は、この海音高等学校に入学しました。
これから新しい出会い、新しい友達、楽しい行事に、そして初めての恋ーーーーーー
(様々な期待に胸を膨らませながら「お前に膨らませる胸なんて元から無くね?」…はっ?)
心の声になぜ返答があるのかと振り向くとそこには
「あーあ。高校生にもなって、結局どこもかしこも小さいままで残念でしたね。」
嫌味を言いながら、ニヤリと笑いながら近づいてくる男。
(キモっ! こいつ、私の体格を瞬時に測定して『こいつなら力ずくで抑え込める』とか計算してる!? そんなのまさに変質者の思考回路じゃん!)
「……警察呼びましょうか? 110番、今なら私の指が最速で動くけど?」
「真顔で言うなよ。こちとらガラスのハートなんだぞ」
「アンタの場合はプレパラートのようにすぐ砕け散って、粉々になった後、そのまま誰の目にも入らないように消え失せろ」
「怖すぎだろ、お前」
嫌な奴に出会ってしまった
幼稚園から小学校、中学校全て一緒で同じクラス。俗に言う幼なじみ。
この男に会いたくなくて、少し離れた学校を選んだのにーーーー
(高校も一緒とかどういう事よ。神社でお賽銭はたいて神頼みまでしたのに「運命なんじゃね?」……。)
「…さっきから心の声に侵略して来ないでくれる?キモイんだけど」
「翠の考えてる事なんて色々分かるに決まってるだろ。なんせ十年来の幼なじみなんだし?」
「キモすぎる」
「おい、2回も言うなよ。ガラスのハート言ったろが」
「てか運命な訳無いでしょ。そんな運命ならノコギリでぶった切って二度と繋がらないように燃やしてやるわ」
「怖い事言うなよ。いいじゃん運命で繋がっていても。末永く一緒に居ようぜ?」と無駄に甘い声で囁いてくる碧。
そんな碧に翠は、
(末永く……!? それ、死ぬまで離さないってこと!? なんだろう…寒気がする。春なのに気温がマイナス50度まで下がった気がする!)
全身から鳥肌が立ってきて、腕をさする手が止まらない。
「このままアンタと話してたら風邪引きそうだから先行くわ。じゃ」
「あっおいっ…!」
何か言ってる声がするが無視だ無視。
あそこで寒い思いと嫌がらせを空気のようにする男と一緒にいるくらいなら早く学校に行きたい
そんな思いで私は急いで学校へと走っていった
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「アイツ本気で置いていきやがった。…つーか
少しくらい何か反応しても良いだろーが」
そう、あんな本気で「ゴミを見るような目」で見るんじゃなくもっと別のーーーーーーー
「…だいたい運命な訳ないなんて。そんなの、当たり前に決まってるだろーが」
翠が志望校を変えたと知ったその日に願書を書き直し、合格発表後は毎日神社に通って「翠と同じクラス、翠と同じクラス」と呪文のように唱え続けた。そう運命ではない。もはや俺がした必然なのだ。
「1回の神頼みに俺の神頼みが負ける訳ねーだろ」
ずっと傍でアイツだけを見てきた。出会った時からアイツだけを想っていた。
だからこそー
(他の誰かにくれてやるつもりなんて、端からない。誰がなんと言おうと、翠は俺の獲物だ。)
「ぜってぇ俺のもんにするまで、諦めねーからな」
俺は、アイツを追うようにゆっくりと歩き出した。
最後まで読んでいただきありがとうございます!作者の夢咲 アメです。
普段はカクヨミでも活動していますが、このたび「なろう」でも連載を始めることにしました!と言うもまだまだ連載して1ヶ月も経ってない初心者です笑笑
とりあえず簡単に人物紹介していきますね。
❮人物紹介❯
白川 翠
本作の被害者(主人公)
碧とは幼なじみ
特技は超解釈
嫌味ばかり言う幼なじみに対し少し苛烈
・如月 碧
幼稚園から幼なじみに恋してる男の子
見た目はイケメン
翠にアピールするも、元来の捻くれた性格のせいで毎回空回る
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございます!碧の暴走と翠の絶望を、どうぞ末永く見守って(笑って)やってください。
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