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10月31日、ハロウィンパーティ。最強のコスプレ  作者: 星狼


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続きはこちらで

近くのコスプレイヤーたちが騒ぎ始める。


「おい、見ろよ!? ヌーディスト・キラーじゃん!」


「わっ、本当だ! ヌーディスト・キラーだ!」


振り返ると、ゾンビや魔女のコスプレをした若者たちが、興奮気味にスマホを構えている。いつの間にか全裸男の周りに人だかりができ、フラッシュが瞬く。どうやら、この『ヌーディスト・キラー』は本当に何かしらのカルト的人気を博しているらしい。

竜介は唖然とする。マジかよ…流行ってんのか、これ。


全裸の男は人だかりに気づき、申し訳なさそうに竜介に振り返った。


「あぁ…ちょっと、人だかりができちゃいましたね…。あまりこちらに長居すると、警備員さんのお仕事の邪魔になるでしょう。それでは、私はコスプレ会場の方へ向かわせていただきます。ありがとうございました。」


丁寧に頭を下げ、意外なほど謙虚な態度だ。


「お、おう…」


竜介は返すのが精一杯だった。頭が追いつかない。


全裸男は堂々とした足取りでコスプレコンテスト会場へ歩き出す。その後ろを、ギャラリーの群れがまるでパレードのようにゾロゾロと追いかける。スマホを掲げた若者たちは、興奮した声で「ヌーディスト・キラー!」「すげえ、ガチじゃん!」と騒いでいる。


竜介は遠ざかる男の尻を見つめながら思う。


あんなコスプレも世の中にあるのか…。


でも、10月末の夜だぞ、寒くねえのか?


いや、この会場、熱気でムンムンだから案外平気なのか?


日本の未来はどうなっちまうんだ…。


ふと、竜介の頭に閃きが走る。今日のバイト代が入ったら、ネットフリックスに加入して『ヌーディスト・キラー』って映画、絶対チェックしよう。

こんなぶっ飛んだ話、気になって仕方ない。


心に固く誓いながら、竜介は再び警備の姿勢に戻った。

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― 新着の感想 ―
投稿お疲れ様です! 季節感のある小説ですね!!! 最初に裸男を出すのではなく、服を着たコスプレイヤーを紹介してから持ってくることで、面白さが倍増してる気がします…! 全員、やばそうに見えて礼儀正しいの…
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