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万物流転  作者: 小林 広平
Take me freedom
15/18

芳しの花弁


官能的な手法に則した

誘惑を用いた拐かしの

腐臭を放つラフレシア


毒々しさも魅惑的に

騙して空かして魅了して

真の姿か偽装の果てか


死から逃れられぬ運命を呪い

自ら醜態を晒して回る分際で

己が原罪を隠す慣習を

身を滅ぼさんとせずして何と為す




 人類は現在「絶滅」の危機に瀕している訳だが、残念な事に個体数が多過ぎる為にワシントン条約で保護されてはいない。日本にはアリクイが自然生息しなかった所為か、ヤマトクロオオアリは非常に交戦的だ。生物で「戦争」をするのは蟻と人間であると相場が決まっているが、人が争うのは人数を調整する為であるのは、「種の保存の原則」からも明らかであろう。


 食うか、食われるか。出来るならば、被捕食者ではなく捕食者側で居たい物ではある。そんなこんなで、他人を騙して喰い物にしている人間も存在するのが現状なのだ。彼等は「嘘を吐く方法を模索した方が賢い」と宣うが、果たして真実なのであろうか。嘘を吐かなければならない時点で、後手を踏んでいるのではなかろうか。


 「後の先」という言葉もあるのだから、後手を踏む事自体が悪い事であるとは言い切れない。だが、一つ行動が増える事は「無駄」である。喰い物になる可能性を孕むよりも他人を騙した方が効率が良いとは、到底言えはしないであろう。


 人は皆、犯罪を回避したいと思っている。だから、悪い事などする物ではないのだ。何故なら、危険を回避する為であれば、「生存欲求」により人間は一つになる事が出来るのである。


 これは「仲間」や「同志」などという、軽々しい物ではない。個々の意思を保ったままであるので、「自由」という概念が同居しているのである。可能性と捉えれば、「素晴らしい」としか言い様が無いではないか。皆が求めた「答え」の存在が立証されたのだから。


 個々が「独立」している事は「多角的な視点」を維持する意味でも有効である。歴史上の偉人が「大いに失敗したまえ」と言ってはいても、失敗する事が良い訳ではない。勿論、失敗の責任は誰もが背負いたくはないであろう。失敗を回避する為に「創意工夫」する事が重要であるのだ。自己責任を保つ事により様々なケースに対応出来る様にもなるのだから、実に有意義であると言えよう。


 自分を心の底から「正しい」と思える瞬間が最高であるのだ。たかがそれだけだが、されどそれだけなのである。その瞬間こそが何よりも尊く、貴方が一番に欲している物である事は言うまでもないであろう。だからこそ、甘い誘いに乗ってはいけない。悪事を隠す為に秘密の共有で繋がった所で、貴方が望む物など手に入りはしないのだ。やはり、悪い事などする物ではないのである。


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