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万物流転  作者: 小林 広平
Take me freedom
13/18

女神の秤


良心の呵責という名の天秤は

常に水平ではない


私情の加味という外的介在を

常に禁じ得ないのである




 どんなクリエイターも表現をする際には必ず自分の「フィルター」を通してしまう。従って、創作物の中に「完全な他人」は存在しない。他人を参考にしたとしても、其処には他人に似せた自分がしたり顔で鎮座しているだけである。


 沢山の人がクリエイティブに参加すると、其処には社会が出来上がる。アニメの監督が村長ならば、領主は原作者だ。そうするとリアリティが生まれる。社会には様々な人が存在して然るべきだからだ。だが、それは良い方向に向かう事もあれば悪い方向に向かう事もある。編集者の意見を取り入れたばかりに辻褄が合わなくなり、想定していた結末が変わる事になって破綻崩壊した漫画が良い例であろう。


 完璧な「統一感」を出す為にはどうすれば良いか。「無理だ」と諦める人もいるかもしれない。しかし、意外と答えは単純だ。「独りで創作」すれば良いだけの話である。


 但し、独りでの創作には欠点もある。ボリュームのある作品や、複雑化した作品は作れない。更に汎用的な作品が作れなくなる可能性がある。要は独り善がりになって、現実味が無くなってしまうのだ。


 だから、他人を多く「観察」した方が良い。人間も多種多様であるとされている様に、犬や猫と同じで似た様でも違う場合があるからだ。比べる対象は別に人間でなくても構わない。人もまた動物であり、森羅万象を感じる為には其方が適切であろう。


 他人を「模倣」する事自体が悪いのではない。そのまま持ってきて、我が物顔で他者から「略奪」する事が「悪」であるのだ。物事をきちんと「分解」して、「吸収」する事が重要なのである。


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