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5:役立たずめ

 青年にウサギにとどめを刺させる。引っこ抜いた矢で更に五、六回、奴隷青年が思い切り突き刺すと、ウサギはようやく息絶えた。

 青年にはよくやったと褒めた。青年は血まみれで虚空を見つめていた。放心しているようだ。彼は元『主人』の性奴隷だったらしい。それならバイオレンスに慣れていなくても当然だろう。それによく見ると美形だ。

 とりあえずばっちいので洗わせて手当したかったのだが、青年は使い物にならなかった。何度か叩いても返事がない。困った。この無能め。なんて役に立たないんだ。


 仕方なく、もう一人の奴隷を悪魔に連れて来させた。男の奴隷だ。女奴隷はでっかいウサギを扱えるほどの力がないので、必然的に男になるのだ。

 彼はなにも言わず仕事をこなした。黙々とウサギの血抜きをし、私に渡す。かなり手慣れていたので、元は屠殺場で働いていたのかもしれない。屠殺場は男奴隷がよく働く職場ランキング二位(主観的)なので、全然可能性はある。汚いところは基本奴隷にやらせるのが超能力者流である。ちなみに一位はゴミ処理場。三位は火葬場である。え、女奴隷はどうなんですかって? 家政婦みたいなのか、娼婦か、掃除婦か。そうでなければどちらもである。

 女の方が色んな意味でマシだと思うかもしれないが、力がないのでできる仕事が少ないだけだ。衛生的にやばい場所で掃除することなどはざらにあるので、どっちもどっちだと思う。戦場での慰安婦業などは屠殺場とトントンの過酷さだし。屠殺場より死ぬ確率は高いので、むしろこっちの方がひどいかも。


 さて、獲物がゲットできたので、いよいよ作戦開始だ。

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