序章「ある日、無の夜」
雲ひとつない夜空が広がっていた。
星は淡々と光を街に見せている。そして街もまた光を見せ、これほどにもない美しい景色を作り上げていた。
夜空に輝く星が昨夜より1つ増えていた。それと同時に、1つの星が闇に染る。
その星の下、黒い服に、灰色の長ズボンを履いた黒髪の少年は1人泣き叫ぶ。木製の暗闇の部屋。その部屋は荒らされ、家具はほぼ使い物にならないほど凹凸が目立ち、ある物はヒビが入っており、崩れ始めている。
その部屋の唯一の大きい窓。 そこの前に少年は立ち崩れており、その窓からは美しい景色が広がる。 そしてその光は少年を写している。 少年の瞳に、光など届きもしないのに。
ーーーまるで地獄を見ているかのようだった。
苦しい。消えたい。呼吸できない。辛い。終わりたい。崩壊したい。生涯を終えたい。死にたい。死にたい。死にたい。死にたい、死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいしにたいじにたいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじにだいじに.......?
ただただ床を叩き、絶望する少年に変化が起こる。
絶望し、光が届かないはずの顔に笑顔が浮かび始めた。それは人生を幸福に包んで、楽しみ、全てが明るい世界で過ごしている者のような満面の笑み。
ーーーーーしかしその笑みには1番大切な「幸福」は存在しなかった。立ち上がり、空を見上げて...笑う。
ケラケラと笑う声。ケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケラケケラケラケラケケラケララケラケラケケラケララケラケケラケ...
「……この世界を無へと導く」
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