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蛇に転生しました。勇者か魔王になろうと思います。  作者: 松明ノ音
【魔物編】魔性の蛇は邪眼の大蛇になった。
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お前もまさしく友だった。




 相棒と俺はすれ違う。


 俺はムカデの頭の方へ。相棒はムカデの尾の方へ。クールタイムは終わったのだ。


 ムカデの頭の横を走りながら、目をしっかりと見る。



    《邪眼LV4》



 見つめ合うムカデと蛇。



    《邪眼》



 そして二人の時は止まる。ロマンスの香りなど微塵もない。


 再び俺とムカデは《邪眼》にかかり、悶えるように身を捩る。しかし今度は、ムカデの震えが深刻だ。



    《毒牙》



    《毒牙》



    《毒牙》



 相棒が、俺が噛み砕いて《突貫LV2》して甲殻を剥がした部分に《毒牙》で毒を注入していく。


 いやホント、相棒ってめちゃくちゃ素速い。怒られるのを覚悟で《解析》レベル上げた後にSPDを見てみたい。


 縛られた少ない時間の中で、俺が甲殻を剥がした三か所すべてに毒を注入しやがった。


 それを見て取った後、ようやく俺は動けるようになった。ムカデは毒で苦しいのか、頭を左右に振っている。


 今だ。


 俺はムカデの頭部に



    《突貫LV2》《噛み砕くLV8》《毒牙LV7》

    《巻きつきLV6》、



相棒は俺が巻きついた尾の下に



    《蜘蛛糸》《蜘蛛巣》《操糸》



をかけて動きを制限する。


 ムカデはわしゃわしゃと無数の足を動かしながら、俺を振りほどこうとする。


 しかし俺が巻きついているおかげで、足の半分は地を離れている。力なんて入れようがない。


 永遠を誓った恋人に深く接吻しながら抱きしめるように、俺はムカデの頭に《毒牙LV7》を深く突き立て続け、全身全霊で《巻きつきLV6》で絞める。


 相棒は《蜘蛛糸》の粘着性でムカデの背中に足場をつくり、また甲殻が剥がれた部分に《毒牙》を突き立てる。


 俺の背で振り回され続けそれを楽しんていた相棒は、弱ったムカデがいくら身を捩ろうと振り落とされることはない。


 余裕かと思っていたが、俺は俺で予想外の窮地に立っていた。


 ムカデ同様、俺の腹は鱗に覆われていない弱い部分だ。そこにムカデの無数の足が刺さっている。


 しかもこいつ、相棒の脚と同じく《毒爪》持っていやがった。


 俺と相棒はムカデに牙で毒を流し、ムカデは俺に爪で毒を流している。


 それでも耐えられたのは、相棒がくれた《毒耐性LV5》のおかげだろう。


 徐々にムカデの動きは緩慢になっていき、終には静止した。


《残心》がある俺は、牙も巻きつきも離さない。


 相棒は8つの持っている目の6を不等号にして、


   > <


必死に牙から毒を流し込んでいる。


 残る二つで冷静にムカデを観察しているのが、お茶目かつクールな相棒らしい。




     ――復讐を完了しました――



     ―一時的ステータス向上を停止します―



     ―復讐達成ボーナスが付与されます―




   てれれってってってー!

   レベルが上がった!

    各基礎能力が向上した!



   てれれってってってー!

   レベルが上がった!

    各基礎能力が向上した!



   てれれってってってー!

   レベルが上がった!

    各基礎能力が向上した!



   てれれってってってー!

   レベルが上がった!

    各基礎能力が向上した!




    《邪眼LV4》が《邪眼LV8》に上がった!

    《噛み砕くLV8》が《噛み砕くLV10》に上がった!

     《噛み砕くLV10》は《破砕牙》に進化した!

    《噛み千切るLV7》が《噛み千切るLV8》に上がった!

    《突貫LV2》が《突貫LV3》に上がった!

    《毒牙LV7》が《毒牙LV10》に上がった!

     《毒牙LV10》が《蛇毒牙LV1》に進化した!

    《巻きつきLV6》が《巻きつきLV10》に上がった!

     《巻きつきLV10》が《締め付けるLV1》に進化した!

    《瞬発LV6》が《瞬発LV8》に上がった!

    《毒耐性LV5》が《毒耐性LV8》に上がった!

    《三角蹴り》が《稲妻蹴り》に進化した!

    《思考加速LV2》が《思考加速LV3》に上がった!

     これによりスキル《並列思考LV1》を獲得した!




「やったか?」


「おいフラグ立てんな」


 相棒がタチの悪い悪ふざけをする。たまたま勝てたんだぞ?


 レベルアップで全回復したとはいえ、冗談じゃねぇ。


 フラグ? 何やねんそれ、と呟きながらムカデの背からぴょいと降りる。


 右前の手を上げる。俺は尻尾でそれを叩く。不思議なハイタッチ。


「さて相棒!」


「応よ!」



    《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛糸》《蜘蛛糸》



    《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛糸》《蜘蛛糸》



    《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛糸》《蜘蛛糸》



    《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛巣》《蜘蛛糸》《蜘蛛糸》




 ハイテンションで相棒が、俺と相棒、ムカデが入るように広範囲に蜘蛛糸を張っていく。


「「寝るぞ!!」」


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