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蛇に転生しました。勇者か魔王になろうと思います。  作者: 松明ノ音
【野性編】■■■は魔性の蛇になった。
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《小魔鼠》




 起きた。


 目が覚めると《死食鼠しくいねずみ》の姿はなく《小魔鼠(こまねずみ)》が数匹うろちょろとしていた。あいつらは白くてかわいい。つぶらな赤い瞳も魔物っぽくてかわいい。


 小魔鼠かわいいよ小魔鼠。


 あと死食鼠より美味いし。


「つっても、今日はそこまで相手にしてられないんだよな」


 ずるずると木の根から這い出し、一匹を《三角蹴り》で捕食する。


 いや食うことは食うよ?


 ただ今日の本命は『蛇』ってだけ。


 身体は睡眠を取り直して、調子がいい。寝すぎることを心配したが、大丈夫だったようだ。


 夜に恐怖体験を味わったためか、恐怖を感じない。とびきりの恐怖の後のせいで、麻痺しているだけかもしれないが。


 警戒しつつも、昨日より速い速度で動き回る。《解析LV2》と舌を出すのも忘れない。


 チロチロ。


 チロチロ。


 よし。


 速く這い回ることで、思わぬメリットがあった。


 察知能力が高い獲物が、俺の察知範囲から去る前に補足できることだ。


 おかげで今までよりも、


 ばくん。


多くの小魔鼠を補足


 ばくん


して捕食することができる。


※ 《三角蹴り》で食っているが、略。


 別に暇つぶしに食っているわけではない。ちゃんと目的がある。


 ピロン、といつもの天の声の音がする。



    スキル《消化吸収能力LV1》が《消化吸収能力LV2》に上がった!



 これを待っていた。


 どうせなら、効果的に力が欲しいのだ。


 そしてタイミングよく、本命を見つけた。


 第三の目の温度、舌の湿度、《解析LV2》の《?》が、細長い形状の生物の存在を伝える。


 俺と同じ形状の魔物、蛇だ。




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