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蛇に転生しました。勇者か魔王になろうと思います。  作者: 松明ノ音
【野性編】■■■は魔性の蛇になった。
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《死食鼠》




 生物の動く気配で、目を覚ました。


 どれぐらい眠っていたかは分からないが、身体のダルさから良い睡眠は取れていないだろう。


「とりあえず寝起きの《解析》」


『草』『?』『草』『木』『草』『草』『草』『草』『草』『木』『草』『草』


 未知の魔物がいるようだった。第三の目と舌で観たところ、形状はネズミだ。


「んー、サイズは小魔鼠より大きくて、黒い? のか?」


 LV5の小魔鼠より少し小さい程度だった。色はやっぱりはっきりしない。観察し、動きが小魔鼠と変わらないことを確認して《三角蹴り》で捕食した。


「……まっず」


 基本的に丸呑みしているので味は感じないのだが、それでもマズかった。


 周りを見渡せば、同じネズミが数匹、死肉や強者たちの食い残しを食らっている。


 なるほど。こいつらが夜の祭りの掃除をして、昼の平和な森が戻るのだろう。


 パキパキと腹の中で、いつも通りにネズミを砕く。あと三匹くらいは腹に入りそうだ。眠気の中、食って大きくならなければいけない強迫観念だけはある。


 起きたら《隠密LV1》が《隠密LV4》に上がっていた。


 ビビッていてそれどころじゃなかったが、そういえば夜中に天の声が聞こえていた気がする。あの恐怖の中隠れていたからか、今までに無い上がり幅だ。


《隠密LV4》のお陰なのか、狩りは楽だった。《三角蹴り》しようとすると一回目の《突進》で獲物とぶつかり、逆に逃げられることさえあった。


 四匹目を狩る頃には最初に食ったネズミが消化されて、《死食鼠》という名前であると分かった。


 ……胃の中をモンス〇ーボールにして、ポケ〇ン図鑑を埋めてるみたい。


 脱皮でそれどころじゃなかったが、LV5の小魔鼠を消化吸収していた時に、スキル《引っ掻き》を手に入れていた。


 四匹を消化すると《引っ掻き》がLV2まで上がった。引っ掻く爪などないが。


 寝足りないので、また隠れていた木の根に戻り、眠ることにした。




 七夕ですね。蛇への転生モノとかが流行って、棚ぼたでアクセス数とか伸びないかなとか、そんな願い事をする夢を見たり。

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