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黄金の経験値【なろう版】  作者: 原純
エピローグ
612/612

書籍化記念&二巻発売決定記念!

Twitterの質問箱(っていう表現が正しいのかわかりませんが)で告知しましたとおり、書籍化感謝&第二巻発売決定ということで、なろう限定SSを投稿します。

時系列としては「ヨロイ・ザ・カサン」の後くらいですね。

二巻が発売されれば、ちょうど二巻の途中になるかなくらいです。





 レアと名乗ったプレイヤーと別れ、ブランは次の街を目指し走っていた。

 と言っても走っているのはスパルトイらだが。


「いやー。なんかすごいフレンドができちゃったね。やっぱりオンゲと言えばフレンドだよね!」


「おんげ……ですか?」


 マゼンタが不思議そうに尋ねる。


「……どこかの毛、のことかしら」


「……そうだとして、どこの? 『おん』って何?」


 アザレアとカーマインも不思議そうに話している。


 それにしても、まさか毛と間違うとは。

 モルモン三人娘はブランと違い、ちょっとアホの子のようだ。

 しかしそれも仕方がない。

 賢そうに見えても、彼女たちはまだ生まれたばかり。ヴァイスへの対抗心からか背伸びをして頑張ってしまうこともあるようだが、本来なら親から常識を教わり始めるかどうかといった年頃のはず。コウモリ時代に何年生きていたかは知らないが。


「オンゲっていうのは、オンラインゲームのことだよ。簡単に言うと、簡単に言うと……ええと……オンラインの……ゲーム……のことだよ!」


 難しく説明したところで、きっと幼いアザレアたちには理解できないだろう。

 だからこれ以上の説明はしないでおくことにした。


「オンライン……ですか。線の上?」


「げぇむというのは一体……」


 『オンライン』という単語を『線の上』と理解できるのであれば、『ゲーム』も『遊び』や『勝負』に変換できそうなものである。

 しかしそうならないということは、ブランが口にした『ゲーム』の意味合い、ニュアンスが、この世界を含むメタバースで遊ぶ行為全般だと認識されたのかもしれない。単なる言葉の意味だけでなく、文脈や発言者の意図を汲み取ってAIが言葉を捉えたということだ。

 しかしその概念を彼女たちが理解できなかったため、知らない言葉として判断したのだろう。

 『オンライン』がそうならなかったのは、今どき敢えてオンラインゲームなどと言う人間もいないからだろう。ブランが敢えてそう言ったのも、掲示板なる(いにしえ)のシステムを調べたときに『オンゲ』という言い回しを知ったからに過ぎない。新しく覚えた言葉を使ってみたかっただけだ。


「ゲームってのは、まあ、何ていうか……この世界全体、みたいなものかな。この世界でわたしたちが起きている間のこと、っていうか。うまく言えないけどそんな感じ!」


「はあ……」


「掲示板とかによれば、かつてはゲームそっちのけでフレンドとチャット(お話)ばっかりして一日過ぎちゃうみたいなプレイヤーもいたみたいだけど──」


 ブランが何気なくそう呟くと、三人娘は一様に寂しげな顔をした。


この世界(げぇむ)そっちのけで、先ほどのレア様とお話ばかりをされてしまうのですか……?」


 なるほど。

 全NPCに高度なAIが搭載されている「Boot hour,shoot curse」においては、周りからはそういう風に見えてしまうのかもしれない。


「──可愛いなあきみたちは! そんなことしないよ! レアちゃんと一緒にゲーム(この世界)をしゃぶり尽くすよ! 味がしなくなるまで! だから大丈夫!」


「……いえ、しゃぶられるのはちょっと」


「わがままだな!?」






賞をいただき、書籍化したのはカクヨムからでしたが、初めて登録し、投稿し、ランキングに載ったりしたのはこちらの「小説家になろう」の方でした。

当時から応援してくださった皆様のおかげで、書き続けることが出来たと思っています。

遅くなって申し訳ありませんでしたが、なろう限定にてSSを執筆しました。

文章量等の仕様は店舗特典やカクヨムフォロワー限定SSと同じにしてあります。

楽しんでいただければ幸いです。

あと書籍も買ってくださるとなお幸いです(

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― 新着の感想 ―
1週間足らずで読み切ってしまいました、むむむ… 楽しい時間でしたありがとう。
ありがとうございました。
ようやく読み切れました!楽しい時間でした。 ラルヴァニキ、拾った子をどうしたのがすごい気になるんですけど・・・
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