体は小さいけど志はデカイ! 74
時間が経つにつれて、砂ぼこりが近付きながら頭上にいるハエも一掃している。何かが近付いて来ているようだ。
二人してスケスケになり、ローラの後ろに乗って敵を倒している。どうやら、スケスケ同士はローラの反応からして見えるみたいだ。
それは『シッカリ私の腰を掴んでくださいね』と言うローラの声掛けでホメタの行動がわかる点からして、見えているのが理解される。
そして来た。
スケスケになっているホメタ達の目の前には、超重量級の騎士が到着する。一目で理解し、ディアであるとわかる。
ローラと内緒話した結果、影魔法を使用し後ろに乗ることにする。
(ンヒヒヒィ。ディア全然気付いてないなぁ……いたずらしてやろう。)
ホメタはスケスケなので当然ではあるが、何をしても気付かないディアにトンでも無い悪戯を執行する。それは、ディアの目の前に立ち下半身を鎧兜の目の隙間に入れるという意味不明な悪戯……いや、単にスケスケ過ぎるので気付いて欲しい部分が強く出ていると思われる。
ローラはというと、ずっとホメタの後ろで馬から落ちないように何時もよりギュッと抱きついていた。それでも、ローラは感無量という感じにでき上がっていた。
(ホーレ出すぞぉ、出してやるぞぉ)
決してエロくはない。只の悪戯である。
「ソーレイ!……んっお!ぉぉほぉ。」
鉄兜の目が空いて入る所に陰部を入れたのだが『ソーレイ』という言葉掛けをして出現すると、いきなりガキン!と音が鳴る。
そう!鉄兜の御目が紫外線避けなのか雨避けなのかは、はっきりとは分からないが御目目の部分が勢いよく閉まった音である。
「誰だ!邪魔をするな。……ローラ?僕の馬に乗らないで。降りて!!」
ローラは、ホメタが緊急事態に陥った事を察する。その後、ディアが半狂乱状態となり暴れているのを後ろから羽交い締めをして止めていた。
ホメタは、既に何発か食らっていた。
因みに、陰部が力強いシャッター音を発生させた時にはホメタのスケスケモードは両者解除となる。どうやら、スケスケモードはホメタが解除すると勝手に解除するみたいだ。
[シャッター音]とは、例の『ガキン!』というヤツである。
「ディア!?ちゃんと前を見て!」
「この小さいポークソーセージはホメタ様の?」
ホメタのリトルポークソーセージは、力強いシャッター音でちぎれてしまう。ホメタのスキル、常時健康体は腕等がちぎれると直ぐに再生する。ちぎれた腕は、跡形もなく消えて無くなるという。
「ディアよ、分かっていても口に出して言っちゃあイカンよ?……特に本人の目の前で。な!?」
「でも、ホメタ様のポークは騎士団でも有名。」
「そうか。ローラは俺がポークでも良いよな?」
(なるほど、小さいのは気にしているのですか。私達は大きさより、御主人様に弄ばれる……末永く付き合って頂くことこそが本望ですから。大きい小さいは関係無いのに……ディア真面目ね。)
「はい!私はですが、大きさより生命力の強さを選びます。ましてや、御主人様であればなおのこと。」
「じゃあ、二人であの要塞と化した帝国城へ乗り込もうではないか!」
ローラは一人目の刺客を倒したかのように『シッ!』と静かにガッツポーズをとる。ディアは、ローラの動きをみて全てを悟った。
「ちがう!ヨヨヨにそそのかれた。本当は小さいの好き!小さい方が優しく突いてくれるはず。だから好き!」
(良い表現するなぁ。優しく突く……まさにそのとうり!)
「ディアよ!ソナタを許すぅ。」
(ディア!その顔、嬉しくてもチョロイって顔はやめときなさい。はー。ここにエデン様がいないから良い様なものの……)
「では、ディアの馬に乗って三人で帝国城にコッソリ入るか!」
ディアはローラが乗ることを嫌がっていたが、ホメタの『じゃあ、ローラの馬に乗るわ』と聞いて慌てていた。
ディアの後ろにホメタ、ホメタの後ろにローラが座り進んでいく。
……
帝国城内へと進んで行くと、途中で戦艦の作りに変わっていた。ある程度進むと、目の前がガラス張りになっていて何やら見たことのある場所に出る。それは、紛れもなく自動ドアでありセンサーが反応しないとドアが開かないという仕組みになっていた。
ガラス張りといっても、曇りガラスで先は見えない。
ホメタは、ワザワザスケスケを解除するとセンサーに体を当たり自動ドアを動かす。
「侵入者アリ!侵入者アリ、消滅サセヨ。」
待ち受ける者は、人間であるが背中にはロボットが二体引っ付いている。まるで、日本の阿修羅の様な姿である。しかし、日本の阿修羅像と大きく違うのは後ろの二体ロボットが、前の人間と融合していた。
ロボットと人間の繋ぎ目は、黒い血なのかオイルなのか分からないが痛々しい感じがする。ホメタがそう想いながら眺めていると
「お、おう。そこにいるのはローランか?私だよ。」
「まさか!?御父上様ですか。でも、御父上は戦争で名誉ある戦死されたはず。」
それから、ローラと父の話は続いた。
要は、名誉ある戦死だった。しかし、父上に惚れた帝国王スターは勧誘する。そして、今に至る。
「今は、スター様の夢でもあったSFと融合出来た事により至福の一時である。」
そういう父。更に
「お前も来ぬか?こっちは、居心地が良いぞ?スター様が天下をお取りになれば、自分の子孫繁栄も約束してくださるのだぞ!?」
手を差し伸べるがローラは首を横に振る。
「なぜだ!?なぜ、器の小さい奴に付いていく!?……背も小さいし、アッチの方も小さいんじゃないか!?」
「ちょっと待たれよ。」
「ホメタ様は喋らないで。」
(ホメタショック!ホメタ超ショックゥ)
『……喋らないで』は、ちょっとどっかに行ってろ!風に発言される。その後『先に行ってて下さい』と発言していたので先へ行く事となる。
「あ!ホメタ、待ってぇー・ホメタ様!見つけましたよ・ホメタ様見っけぇー。」
先へ行こうとするホメタに、エデンと他の騎士団達が合流していく。
せっかく、ローラが格好良く決めたというのにホメタが先へ行く中でその後をゾロゾロと着いて行くのだった。
「お!エデン会いたかったぞ。って、お前ら!持ち場離れたらいけないんだぞ。」
「大丈夫ですよ。ハエは全部落としましたし、残りの敵だって無限に出て来ますが、ポポがやっていますしね。」
ホメタの驚きに、エデンは説明する。
「キレイナさんがドラゴンソウルは発動したので、ポポは混乱と竜に怪我を負わせない為にも自らが囮になって暴れ回ってますから。」
(本当は、私との勝負で負けたから居残りしているだけですが。)
「そうか、レイナの助太刀をしているのか。あとで御褒美でもしないと。」
「因みに聞きますが、御褒美は何か考えてますか?」
「……俺の膝枕の耳掻きってのはどうだろうか。」
「まあ嬉しい!」
「ポポの話だぞ!?」
「ホメタ?ポポは仮にも竜を支配する女王よ?そんな暇は無いのが普通よ。」
「……そ、そう?」
「ホメタ様ー!!出来ればですが、この階をこの一緒の空間でそういう話はちょっと別の所で!」
今までの話は全て、ローラの御父上に丸聞こえな状態である。というか、見える位置でワイワイ話していた。
こんばんは。前回言った通りもう直ぐ終ります。本当にありがとうございました。また、明日です。




