悪党スイッチ おぉぉんぅ! 71
ホメタ達は帝国城へ向かっている。
今、緑の野原を皆で歩いている。レイナは、騎士団の馬に乗せてもらえない為歩いていた。
緑の野原は、平坦ではなくなだらかな丘や谷になっている。空は、晴天で雲一つ無い。
「お兄ちゃん!正直に言いなさい!」
出発してからというもの、ずっと同じ事を言い続けている妹。
妹は兄が、私に関係するナニかを開けて目を会わさないでいる。そんな、注意散漫な兄を問えば問うほど城壁がボロボロと崩れて行くのがわかる。
(もう一押しね!)
「所でホメタ、その肩の上に乗っている妖精神ですか?ソレは今後どうしていくのですか?」
「さぁ?知らない……って言ったらダメだよね。結局あの塔が爆発した時に、俺はぶっ飛ばされて森の中へ行ったろ?」
「あの時に、ステータス画面を調べたんだけどな新たなスキルをゲットしてたよ。」
「聞いて驚け!その名もマイ・リトル・ワールドって言うんだ。名前からして、これは激強なスキルだぜ!?」
「もう一つは、皆も分かっていると思うけど時魔法耐性だな。」
「じゃあ、コイツの名前は[リトル]に決めた。」
小さな妖精で、ホメタに新スキルをくれた名がリトルと付いていたので安易に名前をリトルと付けたのだ。ぶっちゃけ相手の了承も得ずに名前をつける行為がずれているのだが。
「……嬉しい。わかりました。」
「元の名を捨て、私は今からリトルでお願いします。」
そう言うと、ズンズンズン!と……大きくなり普通の女性。いや!普通の等身大羽がはえてる妖精さんになる。
(あ、あれ?小さいからリトルなのに。もはや、リトルじゃねぇえしっ!)
「ホメタ様に一生!憑いて行きますので、これから日々を一緒に謳歌しましょうね。」
リトルはホメタにズイズイ迫ってくるが騎士団によって止められる。意外に、ポポやエデンは我関せずである。
「ホメタ様の奥方でも無いのに、私達の目の前でするの駄目だから。」
「そうなの?だったら、ホメタ様を連れ出したらヤレルってことだね。」
「そういうことだね。」
(!?同意するの?ディアの野郎、今度会ったら……)
ホメタは空想でディアにエロい事を想像しまくったらそこで、ある人が全然いらない事を発言する。
「あっ!今ホメタ様は、ディアに欲をぶっかけてますから。今でしたら、マイ・リトル・ワールドを発動できますよ。」
このリトル、どうやら憑いているからホメタの心情を読み取れるらしい。それからも、ホメタがどうやって隠そうとしても次から次へと暴かれてしまう。
「リトルよ、命が欲しければ俺の命令を聞け!」
ホメタは、仮面を出現させる。仮面の涙の形の宝石を取り出して更に言う
「このお前の本体を、帝国のバリヤーにブチ込むぜ!?そしたら、お前の本体はバラバラだ。」
「ホメタ様は悪党よ!」
悪党スイッチが入る。
その後、リトルを遊び半分本気半分でいたぶっていると、妹に本気全開でぶっ飛ばされる。
「野原のド真中で、羽根付き女にエロい事をするなっ!」
「今、帝国へ戦いに行くのよね?エロい事をしている暇ないよね?」
「戦に行くからこそ、こんな本気な遊びは必要さ
。さ、もう行こう。」
「で、ホメタのリトル何チャラってスキル何なのかしらね?」
ホメタが興味本意で発動する。
ホメタの周りに、ある魔方陣が出現する。その魔方陣を見てエデンは『転移魔法ね』と言っていた。ホメタ中心に、レイナとエデン・ポポから……もうギリギリにギュウギュウになっている。
そして、飛んだ
……
「あーー……」
この[あー]は、残念な『あー』達である。
皆が飛ばされた空間は、真っ白ではあるが上や下や有りとあらゆる場所に、レイナの成長が分かる写真が並べられている。
良く見ると、エデンを主にポポなど騎士団連中もチラホラ見える。
「これは」
「これは、ホメタ様の記憶という名の世界です。」
「ホメタ様は、以前から大切な記憶を書き留める事をしていました。なので、ホメタ様の記憶をより鮮明により鮮やかにするために、この[記憶の世界]を作ったのです。」
「ホメタ様の記憶かー。」
そう言うとガーベラの指先が光出して、ホメタの白の部分にナニか書いている。それを見たホメタは『お前!何勝手に書いてんだよ!』と言い、ホメタが思い描くとガーベラが書いた物が消される。
ガーベラが書いたのは『ホメタはガーベラが一番好き』と書いていた。
「ガーベラ!そんな所だけ頭良いところ出すんじゃねぇ!」
ホメタは頭の中で、ガーベラをロープで拘束したいと思った瞬間!ガーベラはロープで拘束される。
(これは、もしかして……)
ホメタは思った。ガーベラを亀甲縛りにした。縛り手順なんか知らないが見たことはある!ただそう思っただけだった。結果は、成功。
「俺の時代が来たぜ!……ゲヘヘヘヘ」
悪党スイッチが発動しっぱなしである。ふと気付くと妹がホメタの肩を叩いていた。
振り返るホメタ
「お兄ちゃんコレって何かなぁ?あとね、この私にそっくりな水の中に入った女達は何かなぁ?」
最初のコレは、妹の薄紫のパンツを間近で見たことによる記憶の一部分の絵である。
ホメタは、速攻でマイ・リトル・ワールドを解除する。
現実の異世界に戻ると、やはり妹のパンチが繰り出されかけたが、ホメタはスキルにより攻撃を避けまくる。
「ホメタ……このパンチを受けてくれたら許してやっても良いやって思ってたのだけど、こうも避けられるのを見ているとムカツク!」
そう言ったので、やっぱり殴られる事を選択する兄は『ごゆるりと堪能あれ』と言い覚悟を決める。
(……)
ホメタは目をつむって叩かれるのを待ったのだが、パンチは無かった。
なぜかって?当然良い兄だからさ!ってのは嘘で、レイナがパンチを出そうとすると
なんでも、帝国城への討伐が世界各国から集結していた。なので、他の国の軍団や多数の冒険者に出くわす。
他者の目を気にして、殴れない妹がいた。
目を開けるホメタは
「イエーイ。レイナが許してくれた。イエーイ!」
「ああ、なるほどレイナ様が貴女達の御主人様ですね?」
「!?……だれ!?」
もう、ホメタ達の直ぐ側まで駆け寄っていた冒険者達は[レイナが許してくれた]で理解しレイナを御主人様扱いしていた。
その後、ホメタがいくら言っても聞き入れてくれなかった。他の騎士団やエデン達は『ガーベラにした、あの縛りを是非今夜に!』と皆言って、亀甲縛りから離れられない状態だった。
こんばんわ。毎度、この物語を読んで頂いている人達があるだけで心の支えです。でわ、どうぞです。




