プロ根性 ⑤
こんばんは。また、遅くなりました。すいません。
悪魔が、自らの命を捨てて強力な新たな悪魔を召喚している。
ガイタン率いる一派は、『もう、やべぇって・帰ろうぜガイタン!』と悲痛な叫びを言っていた。しかし、ガイタンは
『いや!召喚される奴を見てからでも遅くは無い!……やばかったら自分で判断し、解散すること!分かったな?』
ガイタンは、仲間にそう伝える。ホメタには、聞こえない声の大きさだ。
ダンジョン内は暗いが、更に暗い黒いエネルギーが充填し集結している。そして、一点に黒い塊が出来る。大きさにして、林檎位の大きさである。
召喚の儀式は既に終わっている。黒の点は、ポツンと浮いたままだ。
『なんだ?……失敗か??』
ガイタンの声に反応したのか、黒の点の向こうに更に黒い目?……目が見えた!!そこから、一気に溢れる殺気と狂気をガイタン一派は感じ取った。
『コイツはやばい!……俺は、先に逃げるぜ!』
そう言うとガイタンは、仲間の事は考えず一目散で逃げ出す。ガイタンの逃げる姿を見て、他の2人は3秒程遅れて逃げる。
「もう、終わったろ?」
2人は逃げる!あと、ボス部屋を出る手前5メートルだった……ホメタが入って来た。
ホメタはずっと、アノ殺り方でモンスターを倒し続けていた。
「おい!そんな急いで、どこ行くんだよ?」
すれ違う、ふたり。しかし、ふたりは見えない壁にぶち当たる!そう!出入り口に見えない壁がある。
『おい!どうなってんだ!?……開けろぉー』
『あー。ここは、ダンジョンだなぁ?』
黒の点から声が聞こえる。意外と、綺麗な女性の声が聞こえる。しかし、黒の点から黒の指が!……デカイ!指1本が出て来た。続いて、片方の手の指が出て来る。
そして、バチバチと何かやっている。
『あー。もっと魔力を込めぬか!こんな出口が小さいとは。出られないではないかっ!?』
尚もバチバチと音がする。
(穴が!……引っ張られて……伸びて行っている!?)
ガイタンのいない2人は、ガタガタと震えていた。
そこから、棒状の形になると次は黒の両手が上下に出て来た!更にバチバチと鳴らしている。言うなれば、空間を引き裂いているのか?空間を無理矢理伸ばしているのか?そんな感じに見える。
『ふー。やっと、出れたわぁ。で?あなた達を殺せば良いのかな?』
出て来た化け物は、命を捨てた悪魔から引き継ぎをされていた。標的対象と人数を。
ホメタ達の目の前は、下半身は大きいカマキリ!上半身普通サイズの女性……色は黒。特長は、目は白目が無く!全部黒!瞳がドス黒い!
『お前らには、恨みは無い。1人標的対象外がいるが、人数は合っているからな。死んでもらうぞっ!』
化け物が『死んで……』と言うと、黒のナイフがボス部屋を埋め尽くす。放たれた……。
『あー……はぁぁぁ。良い、泣き叫びだなぁぁ?!やはり!手加減は良いなぁ。』
2人は虫の息だ。痙攣しているのが分かる。
ホメタ!?全然余裕!!
そうしていると、化け物は再び同じ魔法を発動したかと思うと1つに集結していく。集結した黒ナイフは、何十メートルの大きい剣になった。その大きい剣で、痙攣している奴にゆっくり刺して行く。
一刺しで、人間が縦に真っ二つになった。黒く大きな剣は、形を変えて行きフォークの形に!真っ二つになった奴はフォークに刺されたあと、カマキリの腹が割れると……中に入れられる。
『うんうん。じゅわぁーとっ!血が出てるなぁ。甘い甘いぞぉぉ。ハハハハ。一口で行ってしまった!はしたない!』
『おっと!?死んでは味が落ちてしまう。』
そう言うと、ガイタン一派最後の1人が全回復され……直ぐに化け物の手で貫けられる。
『温かい。お前の命の温かさは忘れぬぞぉ……では、瀕死のうちに頂くか。』
ガイタン一派最後の1人が食われる。次は、ホメタの番!
ホメタは、ぶっちゃけ恐怖心は無かった。今、ホメタは笑いと涙の神仮面を発動している。
(あの、口の中に入るのは……以前水中息継ぎ無しで1日が最高記録だった!しかし、アレはマスターオブマスターでの話だ!今俺は、キングオブマスターだ。正直、どれぐらいもつか分からんなっ!……まっ大丈夫だろ。)
一方、化け物の方は
(コイツから、全く血の匂いがせん!というか、今も黒のナイフが無数に刺さっているが悲鳴すら上げて無い!……コイツはおかしい。)
ホメタも、デカイ剣で半分に切られて食べられると思っていた。たが来たのは、再び黒ナイフが何千何万とさっきの数十倍の量がホメタに降り注ぐ。
(やはりおかしい。血が1滴も出ない!?ゾンビ系か!……いや、匂いは人間の匂いだ。??分からん。)
『意味が分からぬ!しかし、これは防げるかな?……いでよマスター・オブ・デス!魂を刈るのだ!』
鎌をもった、ガイコツが召喚される。ガイコツは、化け物に深々とお辞儀をする。その後、ホメタの側へと来たのだが……何故か直ぐ!召喚した化け物の方に戻って行った。
『ん?なにかあったか?』
『私には、彼を刈ることは出来ません。恐らく彼のスキルに[デビルハート]が有ります。アレには、手を出せない。いや、出したくないのです。』
[デビルハート]とは、魔法を得意とし敵対する魔物(限定)のハートを鷲掴みにする!スキルだ。要は、好きで好きでたまらない……ゆえに殺せない!になる。良く分からない、昔からあるスキルだ。
そう言って、デスは消えていった。
それから、化け物の痛め付けが幾度も始まる。更には、カマキリの腹の中に入れられる事もあった。
(ああー。腹の中……温かい。ヌルヌルしてて、腹の中だからか柔らかくて気持ちいい。ラオさんとやってるみたいだ。)
(くそ!溶けたのは、アイツの服のみか!?)
化け物は、イライラしているのか『ベッ』と吐き出す。化け物は裸のホメタを見る。正直、死んでいるのか?生きているのか?不明が続いている。
化け物は、最初こそイライラしていたが『コイツはもしかしたら私を超える者かもしれない』と思うようになって行った。化け物は、ホメタ用に服を魔法で作り着せたりする。そうしていると、ホメタという人物が好きになってくる。
これは、ホメタが持つサキュバスの能力。小さく弱い生物だが、可愛さを売りに今日まで生き残って来たサキュバスの因果である。あと、スキル[デビルオーバー]もある。
スキル[デビルオーバー]は、悪魔が一瞬の心の隙が確認されるとデビルハートと一緒に発動される。化け物は、一瞬の勘違いでホメタを自分以上の化け物と思い込み……愛してしまった。
ホメタは、あらゆる攻撃を我慢……プロ根性を発動していた。そう!プロ根性を!
そのプロ根性を嘲笑うかのような、出来事が起きてしまう。
ホメタの上空に、小さい光の粒がホメタの身体の周りを一周する。
「キュピーン」
音がなった。
『ああ……。ランクアップおめでとう。』
化け物に祝福される。
明日も、目標は21時前後に書きます。よろしくお願いします。




