イシシがいる気持ちで接すると良い! 37
『レイナ!レイナ!?無事か!?怪我ないか!』
もう!遅い!!ってな感じに言われホメタをみたレイナはビックリしていた。昨晩、空中全裸になってから宿屋に帰り、急いでローラに服を買いに行って貰ったのだが、何をトチ狂ったのか分からないが貴族風の服を買い揃えた。
簡単に口で言うと、色は緑で縦に深緑が入っている。肩や胴体と節目節目に丸くこんもりと膨らんでいた。そう!一言で言うとダサい!
そんな格好をしている兄を見て『えー……無いわー……』と小声が聞こえたのがダブルショックであった。
「レイナごめんよ。レイナ!突然で悪いんだけど
、俺の魔法使いの師匠になってくれないかな?」
『それ、今じゃなきゃダメ!?』
「今の方が、そんなに集中してないしレイナも魔法使いの魔法しか使ってないしさ!俺にとって、この上なく良い条件なんだ。……頼む!」
『わかった!けど、魔物倒してからね。』
レイナの言葉に頷くホメタ。
ホメタは、30騎士団を召喚しようとしたがエデン止められた。理由を聞いたところ
『今ここで30もの騎士団を召喚すれば、魔物と街が木っ端微塵になります。』
(うん。そうだね。30ものって事は、誰かを選定して出せば良い!って事だな。)
「よし!ローラ!・ディア!・コト!・ミラー!ナス!出てこい。」
五人の騎士団を呼び出す。ガーベラは、ホメタ基準で変態なので呼ばなかった。
表れる!30分の5が呼ばれる。
「ローラとコトはここで、レイナを守れ!ディアはアノ聖女と聖騎士を援護!」
「ミラーとナスは!レェイナァを守りゃー!!」
『いや、私に四人いるの!?っていうかヨシやガイタンはぁ??』
「勇者なんて俺にとってどうでも良いんだよ!あと知ってたか?魔王は魔王に存在しない……魔王はこの世にいないんだよ!」
『ホメタ、敵さんかなり頭が回るわね。空中の魔物は、全てゾンビよ!適当な炎だと、打った瞬間そのまま街へ火だるまの様に落ちてくるわ。』
『かといって、ケンイチを出した時点で街が大火事になるしね。街を考えなかったら直ぐに解決でかるわ。……どうする?ホメタ。』
ケンイチというのは、デスファイヤがなんやかんやあって現在形を替えてホメタの右手袋に変化している。
エデンの言葉は、ホメタにとって「それ!俺もそう考えていたんだよ!」と発言するとレイナからジト目で見られる。
「レイナよ、エデンは俺の嫁!嫁の発言は俺の発言なのでーす。」
『もし!すいません。コトさんですか?……あのコート・ジ・ワール様ですか?』
はい!兄の意地っぱりはフル無視です。そんなことで諦めないホメタは、コトを抱き抱え「コトは俺の騎士団だもんねー!」と言い放つ。
『お兄ちゃん!!その人はねぇ、伝説の大魔法使い!絶対零度のコート様よ!?……早くコート様を子供みたいに抱くの辞めて!!』
そう言うと、レイナは怒濤のパンチをホメタに食らわす。ホメタは、レイナのパンチを避けることが出来たが受ける事にした。そして、久し振りに綺麗な弧を描いて吹っ飛ぶことにした。吹っ飛ぶついでに、空に飛んでいるゾンビを一匹落とす。
ホメタが、吹っ飛ぶ様を見ていた五人の騎士団は目で追う。先にゾンビが落ちてきて、ゾンビの上に落ちるホメタ。
地上へ落とされたゾンビは、ホメタに威嚇をする間も無い程に五人の騎士団とエデンからリンチに合う。
『天空千斬り!・一天剛雷!・アイスランド!・天空一閃万!・極火拳!……ちょっとちょっと、それじゃあまだ再生出来てしまうわぁ!ソウルイートン!』
順番は、ローラ・ディア・コト・ミラー・ナスそしてエデンである。
攻撃内容は、ローラに千切りにされてディアからは極大の雷で消し炭に。コトで、消し炭のカスが一旦固まる。ミラーで、微塵切りに!ナスが殴って燃やし尽くす。エデンからは何も無い所(もうホコリさえ残って無いが)地面が沼になる。そこから、幾多の手が出たかと思うと何かを引きずり込んでいるのが分かる!
「これ、なんなのかな?俺別に……」
『ダメです!このぉゾンビは殺しても殺したりないわ!』
コトが激論している。皆さん『こんなことで許されると思うなかれ!・ホメタ様を落とすなかれ!』と叫んでいる。意味が分からない。
ボー……としていたホメタだったが、レイナは妙にハイテンションだった。そして
『もしやローラン・ミ・スミスですか?あの!千切りの戦姫!?なの??!!……お兄ちゃん凄いわぁ、私の憧れが目の前にいるぅぅぅぅ!!』
そういうと『私も負けてられないわね』と言いなにやら魔法を唱え出す。
……
お空には赤竜がわんさか湧いて出る。[湧いて]とあるが、どっからともなく飛んで来た!って言った方が正解だ。
今レイナの目の前には、ケンイチより少し大きい赤竜がいる。
赤竜が集結するや否や、空を飛んでいたゾンビは瞬殺していった。
時間が経過する。
まだ、レイナの目の前には大きな赤竜が立っていた。
「レイナっ?早く!左足の爪をかけよ。」
兄が謎のアドバイスで、一瞬正気に戻ったが再びレイナは気を抜けない状態へと戻る。しかし、ホメタがレイナの手を引っ張って「ほら!おいでって!」と赤竜の足元へ。
レイナの手を引っ張り、左足親指の爪の付け根をプロンプトして掻く。
掻き終わると、ドサッっと頭から倒れ込んだ赤竜。
「ほらっ!?契約してやるってよ。」
「さすが俺の妹!可愛い妹!俺のただ一人の妹!どんな時でも俺の妹ぉ!」
赤竜と契約が終わったレイナ。それを見てホメタは「俺の妹!」と連呼していた。どう見ても痛い兄ではあるが、五人の騎士団とエデンからは尊敬の眼差しだった。そんな、眼差しを見たレイナも『それもアリかな?』とホメタをお兄ちゃんの目でいていた。
『って!!いつまで私の自慢してるの!!恥ずかしいからやめて!!』
レイナはホメタの首を絞め騙させる。そんなこんなで、一日が平和に終わった。
……
『で!?なんでお兄ちゃんは、竜語を理解出来るの?』
無事、大軍団のゾンビを殲滅したレイナのドラゴンソウルという魔法の功績で街は救われた。
今、ホメタの願いの魔法使いの師匠の件もありホメタの部屋で兄妹話をしている。
「お前イシシと一緒に過ごしたこと無いのか??俺はある!」
「……そう、あれはオヤジのヒゲを投げナイフで剃り落とした時に、激怒されてな。一週間イシシの檻に入れられた時があったのだ!一週間生活を共にしていると、何と無く分かったのだ!」
「ま、結局一ヶ月後に『ホメタが行方不明だ!』って騒がれて捜索されて檻から出ることになったんだが。……ああ、良い思い出だなぁ。」
(いや!それ、ただの痴呆だから!昔からなんだね、父が変なスパルタなのは。母も、半分は聞かなかったフリして良いからって言ってたしね。)
『じゃあ、お兄ちゃん私が魔法使いの師匠になるね……本当に私で良いの?コト先生の方が良くない??』
「コトは大魔法使いなんだろ??だからダメ!……それに、俺は妹が師匠の方が萌える!」
(その燃える!どの萌えるなの!?って、もういい。)『じゃあ、押すからステータスだしてぇ』
「強さ出ろ」と言うとステータス画面が出てきた。ここまでは良かった……が!?ステータスを出した瞬間、部屋が目映い光に覆われる。
慌ててステータスを、隠すホメタ。
『何!?そのステータス!?なにかあるの!?』
「別にぃ!何もないよ!!多分コトが光魔法したんじゃ無いのかなぁ。……そうだよな!コト!」
『そうです!コトは、ホメタ様に抱かれたので何でもします。だから、もう一度!高い高いをしてほしいのです。そして、頭を撫でて欲しいのです。』
レイナは、『抱かれた』と聞いて反論する。全く、全部聞いてない。
『エデンさんというお嫁さんいるのに、こんな少女を抱くの!?……まさか、私もターゲットにされているの!?』
「おーい!暴走するなぁーレイナぁー。俺は、コトを抱いて無いよ!ただ単に高い高いをしただけだよ。ほらっ!本人に聞いてみなって。」
レイナが、コトに聞くと無言の返事が帰ってきた。
「おらぁ!コトォ!!嘘を付くなぁ!!!喋れよぉ!話せよぉ!!」
ホメタは、コトの頬っぺをギギギギィと引き伸ばす。
『お兄ちゃん!いたいけな少女を虐待しないでぇ!』
「あいつら、まだ俺のスキルが発動しているから何やっても嬉しがるんだよ!だから、良いんだよ!」
ホメタが、赤竜と話が通ずるってのは当然の如くオーバーデビルとオーバーハートが発動していた。
コトは、ホメタにつねられ『エヘヘ。やった!私もやっと貰ったのです。皆より先に頂きましたよぉ』とホメタに聞こえた。
『あー。私も、ホメタに壺を引っ張ってネジって欲しいですわぁ。』
「レイナよぉ?目をつぶって、ステータス画面にタップしてくれないかな?俺のステータス画面ちょっと壊れているんだ。だから、あんなに光っているんだ。目がやられないように、目をつぶってやるべきだよぉ。……なっ!?」
遅くなりました。では、どうぞです。




