チョメタばれる 35
あれから二日が経過した。ホメタは落ち込んでいた。
そう!ホメタもといチョメタとキレイナ達に名乗っていたのだが、初日の晩……夕食時についうっかり口に出してしまった。
振り返ってみよう。
……
初日。あの門番の声をかけられ30騎士団とエデンとアキで門をくぐるや否や、街の人達から歓迎される。
あの大軍隊を撃ち破った圧倒的な武力は、街にとって大きな事件である。この30の騎士団を快く迎え入れるのは街にとっても光栄なことに間違いないだろう。
そうして、すっごく歓迎される中でホメタのみ別の門から入る事になった。なんでも門番が言うには
『え?あんたがこの騎士団様達の主人なのかい!?……まいったなぁ。』
なんでも、街で一番の千里眼使いがエデンを見て当主と勘違いしたみたいだ。更に、時間的にもそうだが勇者御一行を助けたのも!そして、一部の街の人達以外が大軍団の魔物に気付いたのも!その時である。
こうして、着々と当主エデンと30騎士団の歓迎する準備が始まった。
ホメタは歩いて非常口っぽい所から入る。リザリィ(馬)はエデンに貸した。
ホメタが街を散策していると、衝撃なモノを見てしまう。目の前にはレイナが!?あろうことかガイタンと!??お買い物していた。そして、ガイタンがレイナの肩に手を置いているような感じである。
肩に手を置くとあるが、肩を抱くと言ったほうが分かりやすい。
そんな、姿を見て
(分かっていたさぁ。レイナはもう大人って事が。恋愛は自由だもんなぁ。俺には糞しか見えないガイタンだけど、レイナには良い奴かもしれないなぁ。)
(ああ……。俺の超絶可愛い妹レイナがぁぁぁ!あんな奴にぃぃぃ!)
ホメタにオラオラ魂が宿る。ええ!かの有名なオラオラです。たまに、ドラドラも有ります。ホメタの今の心はそんな感じです。
そう空想していると
『あ!チョメタさん無事だったんですね。』
「もちろんですよ!あんなの、激余裕です!」
レイナの声は、ホメタのオラオラ魂を優しく包み込む炬燵のように一瞬で優しく格好が良いホメタもといチョメタに戻る。
レイナは、ガイタンが肩に手を乗せていたにもかかわらずチョメタのもとへ駆け寄って来たのを見て
(さては!好きな女の子に肩を、そーと静かに置いたらバレない作戦だったんだな!?……だけどぁ!それ!!直ぐにバレますからぁぁ!!)
そう!ガイタンとレイナは肩を組んでいなかった。そう見えただけだった。ほっとするホメタ。
「レイナさんに言いますけど、本当はあの騎士団は私の騎士団なんです!凄いでしょ!!」
『そんなのあるわけ無いだろう!お前があの騎士団の主なら俺だったら帝王だ……ぁぁ』
『黙れ!私達のホメタ様を侮辱するのは許しません!肢体バラバラにしても許されないわぁ!』
ホメタを強く罵しっていると、後ろから音も無くガーベラが歩み寄り首もとに剣を添える。
「ガーベラ別に良いよ。仕方ない!それでいいやん。な!?エデンも、そんな化け物の本性出さなくていいから。……しまいなさい。」
次々と指摘される。「そこ!魔法をブチ込もうとするな!・槍を投げようとするな!・馬を頭上から落とそうとするな!」等々。
ホメタの指示で収まっては来ているが雰囲気収まっていない様に見えたので強制的に待機して頂く。要は、強制送還である。
そんなやり取りを見ていたレイナは
『凄いですね!あの猛者を召喚出来るなんて!ただの変人じゃ無かったんですね!?』
「まっ!まあな。変人では無いし、エロくも無い!正真正銘の大人の紳士さ。」
(この人、自分の価値を自分で下げるのが得意なのかしら?自分から、凄いでしょ!?とか大人紳士とか名乗っちゃ駄目でしょ!)
(……?……??チョメタさんだよね?今ホメタって言わなかった?……どこかで聞いたような)
『あの、私達宿を勝手にとったのですが夕食を御一緒しませんか?』
「い!!行くぜぇ!」
(やったぁ!レイナとご飯だー。何話そう!何を語ろうかなー。)
……
夕食前、突然のアキ訪問の理由を聞く。なんでも、アキの父が寄りを戻したらしい。今、神は嫁さんが二人いるみたいだ。なので、アキは挨拶も含めた披露会の真っ只中から出て来てホメタに報告をしに来たみたいだ。
『ホメタ様!少しの間、帰って来ないけど呼ばれたら直ぐに行くから!僕はいつでも御主人様が好きだからね!……本当に帰ってくるから。』
そんな感じでアキは、神世界に帰って行った。
……
今、私はチョメタなるものを再び引っ掛けようとしている。この場には、勇者を除いた者達が食事を楽しんでいる。勇者は、あの魔法道具で誰かと連絡が長引いているに違いない。別に珍しくも無い。ホメタという名前聞いたことがあるのに思い出せてない!そんなの私は嫌だ!だったら聞き出すまでよ!
意を決して話し出す。
『チョメタさんは、私の事が大好きって言ってくれましたよね?それは、私と結婚したい!そう言っているのですか?』
「結婚!?結婚かー。いや、妹とかと結婚ってなんか不思議だけど世が世なら良いかもしれないなぁ。まあ、レイナが良いのならだけど?」
(?!?!……妹?!…………あっ!!お兄ちゃんなの!?ホメタお兄ちゃんなの。ホメタお兄ちゃんの素顔こんなのだっけ?いつも仮面被っていて分からなかったけど。)
その時、ホメタは妙な雰囲気を感じとる。
エデンが笑っている。しかし、この微笑はあまり見たことがない笑いだった。隣のエデンに、ボソボソ声で話した所、やってしまった感半端ない事に気付く。
(あ!そうだった。レイナに対して[妹]発言しちゃったよ。)
どうしたら良いのか分からず、エデンに助けを求めると
『多分、隠し通せるとは思えませんよ。だって、ガーベラもあの場所でチョメタでは無く【ホメタ】と呼んでいますから。無理でしょね。』
そして、言われる!『もしかして、お兄ちゃんなの?!』と。
ホメタは、隠し通せないと分かるや大っぴらげに「ああ!俺はレイナの兄!ホメタだー!」と堂々と言ってやった。周りの反応は、ワイワイ騒いでいたのだが妹のレイナは席を立って出て行ってしまった。
『!』
(なによ!お兄ちゃんに私は心をドキドキしたの!?……恥ず!!恥ずかしいわ)
『え?ホメタなの??……お前生きていたのか!』
そういうのはガイタンである。ガイタンは、あのダンジョンの化け物が目の前にいるエデンとは知らない。
さらに続くガイタン話
『あの化け物からよく生き残ったな?……ああ、そういえばお前ボス部屋にいなかったな。……あいつらは、あの化け物に殺された!そうだなっ!?』
ガイタンの事は、ホメタは全然好きな部類では無いのでエデンと相談したあと本当の事を話す。
「俺は、あの場にいたよ。目の前の化け物は次々と抹殺していくなかで俺は、殺されるってのに凄く耐性があるから死ななかっただけだ。更に、死なないのを化け物は認めてくれて今一瞬に旅をしている。……いや、結婚して今に至る……かな。」
「紹介しよう!隣にいるのが、嫁のエデンでありダンジョンで偶然出会った化け物だ。」
エデンは、少し頭を下げて軽い自己紹介をする。
本日は、休みだったので早めに書きました。次回は、27日の深夜辺りでに投稿します。よろしくです。




