表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/77

漢祭り・女祭り・血祭り 33

 私は今、変な二人組と一緒に魔王討伐の道中を旅をしている。変なとあるが、本当に変な二人組……いや!一番変な奴がチョメタという奴だ。

 特に、私に関わるり接することが本気過ぎておかしい。


 少し前の話になるが、ある日砂漠を横断中に私が砂に足をすくわれた時に「大丈夫かー!!!」と私に駆け寄って来た。

 この[大丈夫か?]は、例えで言えばもう死ぬかもしれないという大怪我をした時の言い方だ。あまりにも大きな声で、魔物が寄って来たから尋常ではない。


 それと、私がお腹すいた……と言えば馬を走らせエモノをとってくるし。もちろん、仲間のみんなもそれぞれ空腹を訴える場面はあったのだかそれには無反応であった。


 あれなんか酷かったわ。足を挫いた時「俺私おれわたしの馬に乗りなさい」と言い、ガイタンも披露でフラフラで馬に乗ろうとした時があったわ。

 その時は、「お前なんか乗るなぁー!というか、勝手にキレイナをエロい目で見るなぁー!」といっていた。


……

 そんな、私びいきをしているチョメタだけとあることに気付いた。


(もしかして、この人……転生者??)


 なぜ[転生者]と思ったかと言うと、砂漠を抜けた後次は乾燥地帯が続く荒野だった。その時に、チョメタが狩りをしてとってきたと言っていた物がある。それは、どうみても水辺に住む魚を数匹とってきた。


 勇者のヨシが、『どこで手に入れたんだ?』と聞いたところ「この先に行った川で取ったんですよ。こんな沢山いるなんて温暖化ですかねぇ」と前半は皆が理解出来る事を言っていたが、後半の[温暖化]が出て来たのが決定打となる。


(温暖化って、ここはただのファンタジー世界よ。どこをどう見たら、自然が失われているのよ!)


 更に、チョメタなる者に簡単な引っ掛けをしてやったわ。……


『いつも私達の為に食べ物や飲み物をとってくれてありがとうございます。』


「いやー。私は、キレイナ様の笑顔と安堵の顔を見られるだけで胸がいっぱいです。」


『この魚なんて、この食感!そして味付けのこのクリーミーで臭いがツンとしているのに味がまとまっているこのソース!なんですか??』


「これはね[マヨネーズ]って言うんですよ。しかも、この煮た魚と合わせるとシーチキンを思わせる味になっているんですよ。」


(ほら!引っ掛かった。マヨネーズとシーチキンか。この人、絶対転生者で日本人の確率は高いと思うわね。)


 そうして、チョメタなる者は転生者だって事は理解したの。

 だけど私が納得していたら、チョメタの嫁さんが結構大きな声で


『ねぇアナタ?キレイナさんに、はめられたみたいよぉ。って言っても、別に良いんでしょうけどぉ。』


 その鋭い観察力に一瞬私はドキッってしてしまった。彼女は、その一瞬すらも見逃さずクスクスと笑っていたことで【皆が、この女侮れない!】となっていた。


……

 今は、晩ごはん真っ最中である。


『チョメタさん!?チョメタさんは、もしかしてレイナの事を好きなの??』


 こう聞くのは、天聖女エリナである。


「好きか嫌いかって言われると、大好きです。」


 そう、ズバッと言っちゃってくれる。更に質問が続いた。何処が好き?等……


「何処が好き!?って、私の事を頼ってくれているところが。別に、頼られているって認めないようにしてますが。……えーと、レイナさんが私に頼んではいませんが私に出来ることを言ってくれているところが好きです。レイナのニコッって笑ったところ大好きです。その笑顔、私に無限のパワーをくれます。」

「それくらい、好きです。大好きです!」


 想像していたより、30倍以上の言葉が返って来たことはレイナを含めて勇者御一行が引いた瞬間だった。


 そんな感じで日々は過ぎて行った。しかし、ある光景が私達の目に飛び込んで来て緊張が走った。目の前には、小さな村があったと思わせる残骸があった。更に、その先には広面積に砂煙がたちのぼっていた。


『おいおい、嘘だろぉ?!こんなにあるのかぁ?!魔物多過ぎだろぉ。』


 この砂煙が立ち上っているのは、魔物軍団の大移動である。更に、ヨシの言葉が続く。


『チョッ!?待てよ!あの先は、俺らが次に寄る街だぜ?!あの街を潰されると……俺らの旅は終わってしまうじゃねぇか。』


 どうしようもない大軍隊を前に、様々な意見を言っているが、どの言葉も諦めるような発言が飛び交う。


『私!ドラゴンソウルを使うわ。皆!!ここまで来て諦めるの!?』


「そうだ!諦めるのかっ!?」


 チョメタもといホメタは、いつ何時なんどきでもレイナの味方だ。レイナが言ってから、即金魚のフンみたく着いて行った!


『私は、諦めない!必ずお母さんを助けるって決めたの。だから、魔王を倒したら国王が約束したんだもん。お母さんを解放するって約束したんだもん!』


『そうは言っても……なー。』


 レイナは、想いが込み上げたのか涙を流す。それを見たホメタは


「オラッー!お前かぁー!お前がレイナを泣かしたんかぁぁー!」


 全く関係無いガイタンを殴りとばす。

 ガイタンは、レイナが言ったことに『そうは言っても』で反論したので殴った。


「レイナ!大丈夫だよ。レイナのやりたいことは、俺が全てやるから!だから安心して行きなさい。俺が、全部!ぶっ潰してやる!」

「レイナファンとして!目の前の砂煙軍団を蹴散らしてくる!……なあに、大丈夫だ。レイナ達が街へ着くまでに俺が時間稼ぎするから。」


『だけどよぉ、俺らが街へ着くって……どうやってあの大軍隊を飛び越えるんだよぉ?』


「ヨシ勇者!黙れゴラァ。俺には、ちゃあんと考えているんだよぉ。」


 ホメタはそう言うと、エデンに飛んで行ける魔法をかけてあの街まで行って貰う事にした。

 チョメタことホメタの嫁が、団体で飛べる魔法を使えると知ってかなり驚いていた。なんでも、空を飛ぶ魔法は高難易度らしい。


 エデンが飛翔の魔法を勇者御一行達にかけている。ホメタは先に、リザリィに乗って駆ける。リザリィは、ガーベラの馬みたく空も飛べた。

 空を飛んでいると、真横にエデンが追い付いてくる。見ると、前に俺が飛翔した時とは違い、エデンはハンドフリーで勇者御一行達と飛んでいた。


(そんな飛びかた出来たなら最初からしろよ!)


 思い出す、エデンと一緒に飛んだ日々。そして、飛ぶ度に落ちたホメタの日々。

 そう思っていると


『あなたー。私は、あとで行きますからね。無茶しないでねー。』


 そんな、やり取りをしていると既に魔物大軍団を追い抜いていたのに気付く。ホメタは、慌てて地上へ降り立つ。

 そして、呼ぶ!


「こい!俺の騎士団達よ!皆で、妹レイナの邪魔をする奴等をこれでもか!ってなくらいに、ぐちゃんぐちゃんにしてやろうぜ!」


 30人の死神騎士団が集う。

 さっそくガーベラが、尚も突進してくる魔物大軍団の中に指揮官らしき奴を見つけ報告してくる。ホメタは、指揮官の頬の薄皮を切るように投げる!当然頬は薄皮だが耳は横に真っ二つである。

 そして、大軍団は止まった。


「お前らに言っておく。今回、俺はお前らを出したのは遊びではない。ほとんどこれまでは遊びで出していた!だが!!アイツらは俺の大事な妹を泣かした!だから、俺の!クラウンとしての!おとことしての!凄さという怒りをお前らに見せてやる!」

「だから、お前らは……俺がド派手な事をしたら突撃だからなっ!?分かったかーー!」


 30人騎士団達の反応は『う?……うん。はい了解です』という感じでノリノリでは無かった。ホメタの、ド派手演出を見るまでは


 ホメタは、リザリィの背から降りてスタスタ歩いて行く。そして、礼儀正しく御辞儀をする。まるで、サーカス開演をするかのように


「やあ、皆さん。お元気ですか?私は元気は有り余ってます。妹がね、大粒の涙を流したのですよ……」


 ホメタの話は続いていたのだが、この現状はありえない世界になっていた。ホメタが、スタスタと騎士団と魔物大軍団の境目に着いた時点で、魔物大軍団から猛攻撃が来ていた。

 が!!猛攻撃もなんのその。普通に話を続けるホメタ。今のホメタは、スキル100%避けを発動している。


 弓矢・投石・各魔法が黒をベースに、赤や水色緑・青という本当に色々な魔法がホメタの頭上に降ってくる。

 それを、ホメタは緑に覆われた原っぱをスキップで華麗に歩く姿は30騎士団の心を掴み放さなかった。


「……それでは、ショータイムでございます。」


 ホメタは、スキップからダッシュに走り出し敵の目の前にたどり着く。近付いた魔物は、大きな熊。熊の攻撃を避けて、熊の頭上に上り大ジャンプする。デスエクサバイトが発動する。

 デスエクサバイトの的確に脳天に刺していく中で冷静に見る者が

 

『なるほど、スキルですか。ですが、この魔法はどうでしょうか??……コールドスリープ!』


 魔法が発動すると、ホメタ含む魔物が数百巻き添えになった。この魔法、とても大きな氷の棺桶である。ホメタを中心に、床まで伸びる氷結はとても大きな墓標のようにも見える。


(こんなもん、アレを使えば一瞬でぶっ飛ぶわぁ!)


 ケンイチが『手伝いましょうか?』と言ってきたが断りを入れる。

 氷の墓標を砕く為に発動する。


「モノマネストック・グングニル」


 ホメタの巨大な氷結というなの墓標の天空に光の矢が五本集う。そして、ホメタの近くに落ちてくる。氷結程度では、グングニルの爆発力には到底敵う筈もなく氷は粉々に粉砕される。

 氷が、粉砕される様子は30騎士団から見て神々しくまさにド派手かつデビルハート・デビルオーバーを加速させる演出だった。


『我は、ホメタ様一の騎士ガーベラ!お前らを血祭りにしてくれるぞぉ!格下の相手だが、全力で狩つくしてやる!』


『はぁ?ホメタ様一の騎士??ざけんな!一の騎士はローラです!先に一太刀を入れるのは私こそふさわしいのです。』


『……ホメタ様。カッコイイ……指揮官を討ち取ったら全功績は私の物!全部、ホメタ様にあげる』


 結構話しているディアを見て、ガーベラ達は驚いていた。


……

 ホメタは、魔物大軍団を蹴散らして街へ進んでいた。途中、エデンが返ってきた。


『あーあ。もう、終わりましたのぉ。あの、騎士団強いでしょう??……まあ、何人かでしたら手を出しても嫉妬しませんよ。なんせ、選んだのは私ですから。』


 俺の30騎士団が、突っ込んで行った。ディアが、指揮官に一太刀浴びせたのは、大軍団が指揮官をも貫き全ての後ろに連なる魔物をも貫いたことで一気に纏まりが無くなった。

 簡単に言うと、縦に割れた。

 纏まりが無くなった、者達は逃げることも叶わず血祭り状態だった。


 あまりにも武力の強さに、ディアをいじるのは今後一切やめようと思ってしまったホメタだった。

 そして、ホメタの心の漢祭おとこまつりはディアの一撃で女祭りになってしまう。



明日も、これくらいの時間帯に書きます。今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ